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どうして宇宙を目指すのか

先日のニュースで、JAXAの宇宙飛行士 野口聡一さんが、打ち上げの行われるケネディ宇宙センターに到着したことが報じられていました!

私は宇宙が好きですし、やっぱりみんなで楽しみたい。なので、テレビやネットで宇宙のことが取り上げられていると、とても嬉しいのです。


どうして宇宙を目指すのか

私は今、高校3年生で(noteなんかやってないで勉強しろと自分に言いたいところですが)現在、大学で天文学を学ぶべく受験勉強に励んでいます。

私は宇宙が好きですが、なぜ人類が宇宙を目指すのか、目指すべきなのかという肝心の問いに対して、答えを見つけられていません。

宇宙開発というのは、とんでもない額のお金がかかる。宇宙のことより、まずそのお金で地球の問題を解決しろ!という意見があるのも知っている。

けれども、私は宇宙開発は人類にとって必要不可欠なものだと思うのです。


先日、そんなことを考えながら、

『宇宙に行くことは地球を知ること』

という本を読みました。


今日は、その本を通して私が感じたことを書いてみようと思います。



"便利"の土台を作る

どうして、宇宙を目指すのか。まず1つのわかりやすい答えは

宇宙開発が私たちの暮らしをより良くするから、だと思います。


例えば、台風や豪雨などによって浸水が起こった場合や、山火事の際には、人工衛星を使って被害の状況を把握することもできますし、もっとも、GPSだって人工衛星の賜物なのです。


また、宇宙開発は直接だけではなく、間接的にも暮らしに貢献していると言えます。

野口さん:さまざまな企業が月面探査の名のもとに技術を結集していることは産業界への刺激になるし、その技術は月面や宇宙環境だけでなく、地球上の環境の厳しい場所やさまざまな場面でスピンオフされて貢献するでしょう。 (『宇宙に行くことは地球を知ること』第5章 ー 宇宙時代の可能性)


これを読んで、本当に便利なもののためには、まず「土台」が必要で、その土台は、必ずしも、今すぐ役に立つわけではないのだ、という気がしました。


結束の力に

ここまで、宇宙開発が役に立つ!という話をしてきましたが

個人的には、物事の価値は「役に立つ/立たない」では決まらないと考えています。だって、人類が火星に行くぞ!って聞いたら、誰だって、おぉ!まじか!ってなるじゃないですか。

私は、宇宙には、いろいろな事の象徴になりうると思うのです。


クルードラゴンの打ち上げ成功に関して、野口さんはこうおっしゃっています。

野口さん:クルードラゴン有人テスト飛行は、困難な状況に打ち勝つ、強いアメリカの象徴だと強調されました。同時に、この成功は単にアメリカにとどまらず世界中の人たち、特に若者たちに大きな夢を与える成功だったのではないでしょうか。 (同書 第6章 ー This is America.)

私は元々宇宙が好きだったのですが、調べれば調べるほどわからなくなるし、天文を大学で勉強するためには こんなにタフな受験勉強をしなくちゃいけないし。私の天文への憧れは何度も折れそうになってきました。

しかし、このSpaceXの宇宙船は、私の冷めかけた宇宙への憧れに、再び火をつけてくれたのです。なので、この野口さんの言葉にとても共感します。

これを機に、月面探査や火星への挑戦が加速することがとても楽しみだし、私自身も、宇宙でみんなをドキドキさせたい!と強く感じました。


また、自身の搭乗するフライトについては

私たちが乗るクルードラゴン運用初号機Crew-1は、アメリカ人だけでなく日本人、そして女性、黒人と多様なメンバーからなる「多様性」が強みです。人種差別やさまざまな問題に直面する現代社会において画期的で、大きな意義のあるフライトになるはずです。 (同書 第6章 ー This is America.)

とおっしゃっています。


私は、大規模な宇宙開発には国際協力が必要だと思うし、逆に宇宙開発によって国際協力を促す事もできると考えています。

宇宙や天文が、国境を越えて人々を繋ぐきっかけになるんじゃないかと、期待していきたいです。



おわりに

拙い文章でしたが、宇宙の魅力や可能性が少しでも伝わったら嬉しいです!


おわりに、この本のなかで一番印象に残った一節をご紹介します。

誰でも宇宙を語っていいし、誰でも宇宙に行きたいなあ、って夢を持っていい。宇宙はわくわくする世界で、誰にでも開かれていて、思っているより近くにあって、みんながそれに気づいてくれるのを待っている。そんな宇宙像って、すてきだと思いませんか? (同書 ー 野口さんによる あとがき)



最後まで読んでいただきありがとうございました!



追記:打ち上げの様子など ↓




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