スカウトメールの返信率は何%ですか?
こんにちは、RtoRの井川です。
弊社では、人材紹介専門会社や人材紹介事業を行う企業様ばかりと取引をさせていただいていますが、多くのエージェントはビズリーチなどのスカウトサイトを利用されていることが多いのが実態です。
中には、自社集客が強いエージェントもありますが、そのようなエージェントでも一部スカウトサイトを利用されています。
一方で、様々なエージェントで働く個人の方々との情報交換も日々させていただいています。
そのような話の中で、各エージェントはスカウトサイトをどのように利用しているのか?各コンサルタントはスカウト返信率〇%で戦っているのか?という観点が、実はその会社や個人を見るうえで面白いポイントになるのではないかと感じています。
「スカウトサイト返信率別エージェントの特徴」
① スカウト返信率1%未満
スカウト返信率1%未満のエージェントや個人の特徴としては、かなり多くのスカウト送信が求められる環境で、質よりも量を重視したマネジメントになっている傾向にあると思います。また、求職者属性もレッドオーシャン化している、企業ニーズの高いマーケットで戦っていることが多くみられます。
毎日100件スカウトを打って、月に2000件、返信率0.8%と仮定して16件の求職者から返信があります。16件の返信から面談誘致できるのが70%くらいと仮定すると実際の面談数は11件くらいになります。11人の求職者も比較的スカウトメールをたくさん受けている人たちですので、他のエージェントとも競合しがちとなります。したがって、一つのスカウトサイトだけではいい結果が出ませんので、同じような動きを別のスカウトサイトでの行うことになり、結果的には月に4000件のスカウトを送っているようなコンサルタントもいたりします。そうなると仕事の中心はスカウト業務と言っても過言ではない状態になります。
② スカウト返信率1%~10%未満
返信率1~2%と8~9%では大きく異なりますので、一概には言えませんが、5%以上の返信率を維持できている企業や個人はある程度、スカウト作業以外にも求職者面談やその後のフォロー、クライアントとの打ち合わせなどバランスよくこなせるようになるのではないかと思います。
私の場合、ビズリーチのスカウトサイトの返信率は10%弱ですが、基本的にはテンプレートのみ使用しているため、それほど労力がかからずにスカウトを打つことができます。ビズリーチ以外のスカウトサイトも含めて月間300件くらい打って、20件~30件の返信、そこから実際の面談誘致は20件弱、こちらに加えてリファーラルによる面談が5件以上加わりますので、合計20~30面談位を毎月行っています。
主にミドルクラス以上のエージェントは大体このあたりで戦っているのではないでしょうか。
③ スカウト返信率10%以上
スカウト返信率10%以上の世界では、特殊な求人(魅力的な独占案件、エグゼクティブクラスの案件など)を扱っているエージェントや、かなり実績のあるコンサルタント個人である場合が多いです。
個人においては、スカウトサイトごとにランキング(数値化)をしているケースがあり、特にビズリーチでSランクやAランクとなると、それだけでも返信率が上がってくるようですし、実際にスカウトサイトからの受賞歴やランク(SランクやAランク)をレジュメに書いてくる人も多くいらっしゃいます。ビズリーチのSランカーともなれば、どのエージェントからも一目を置かれる存在として崇められます。
また、企業単位でみると、主にエグゼクティブサーチなど、ハイクラス人材の紹介を生業としている会社では返信率が高い傾向にあります。
例えば、コンフィデンシャルな案件で、有名企業の常勤監査役ポジションで1500万円まで年収が出て、65歳まで検討可能な求人があるとすると、スカウトサイト上での返信率はおそらく30%~50%と高くなります。もちろん複数名の候補者との面談もできますので、企業が求める人材を企業目線で選定して紹介していくことに重点を置きます。面談した方にとにかく稼働してもらうといった目線は皆無となります。
このように各エージェント、コンサルタント個人をスカウト返信率でみてみるのも面白い発見があります。
転職をご検討される際は、応募先企業がどのくらいのスカウト返信率で勝負しているエージェントなのか?そしてその理由はなぜなのか?なども確認してみるとエージェントの実態が見えてくるヒントになるかもしません。
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