こんな人材紹介会社には転職するな
こんにちは、RtoRの井川です。
当社では、人材紹介コンサルタントの方々の転職支援を生業としています。そのため、当社のクライアント企業は人材紹介会社や人材紹介事業を営む企業ということになります。
最近では、人材紹介を始める企業も益々増えてきており、コンサルタントの中途採用も活況を呈しています。
そんな中、コンサルタントの方々は独自の転職活動で様々な会社に転職されていきますが、転職後にうまく立ち上がらない方も続出している傾向があるように思います。
これから転職をご検討されている方には、最低限下記のような企業は避けていただくことをお勧めするために、今日のテーマで書いてみたいと思います。
「社長や事業責任者が人材紹介を知らない」
まず初めに転職先としてやめておいた方がいい人材紹介会社は、社長や事業責任者である役員や部長クラスの方が人材紹介をしたことがない、知らないというケースです。
社長が経験していなくても、しっかりした事業部長クラスがいる会社であれば問題ないこともありますが、やはり重要な局面で営業戦略や評価制度などを決めるのは社長です。
事業部長がいても人事権やPL責任を持っていない責任者の場合、結局は人材紹介を知らずに、金もうけのために人材紹介を始めた社長が最終判断をするため、人材紹介ビジネスをわかっている人からしたら「なぜそのような判断になるのか?」なんていうことになります。
また、一見すると、人材系企業だから問題ないだろうと、人材派遣や求人広告が中心の人材紹介会社も考えようです。
多くの場合、人材紹介会社よりも給与ベースが低いことが多く、同じ売り上げを上げても、人材紹介専門の会社よりも給与が低いことが散見されます。
それは、社長が「このくらいの売上なら給与はこのくらいだろう」と「派遣脳」「求人広告脳」で判断しているからです。
また、「隣の派遣事業部のトップセールスが年収700万円なのに、人材紹介のトップセールスは1500万円です、とはなかなかできない」という既成概念もはびこります。
「社員を大切にしない会社」
また、人材紹介会社でなくても入りたくないのが、社員を大切にしない会社だと思います。ただし、そもそも何をもって「社員を大切にしない」なのか?という部分もあいまいです。
また、見極めも難しく、面接などで「ここは社員を大切に扱わないのではないか?」ということを嗅ぎ分けるのもなかなか困難です。
ただし、実際に下記のような企業が実際にあります。
・3ヶ月以内に成約しないと問答無用にクビを切る
・ハラスメントが横行している、上司からの「詰め」が異常にきつい
・KPIや売上が未達だと人権がない
・スカウトサイトなどでルール違反な行為を強要する
・社長が売上にしか興味がなく、個人個人のキャリアップに目を向けていない など
このような情報も面接時にはわからずに、入社してみたらそうだったという話はよくある話です。
このような情報をキャッチするためにも、直接応募よりも人材紹介専門のエージェントを利用する価値はあると思います。
「仕事の大半がスカウト業務」
最近はスカウトサイトを利用して集客している人材紹介会社が大半ですが、その中でも、スカウト業務が業務の大半を占めているような方もいらっしゃいます。
人材紹介の仕事は、企業から求人依頼を頂き、その求人にマッチした方を探して紹介する仕事ですから、一定の時間を求職者のソーシング(スカウト)に充てることは当然必要なことですが、その割合が7割~8割を超えると、何のために仕事をしているのか?わからなくなってきます。
数千通のスカウトを送付して数件の面談にたどり着くものの、扱っている求人にあまり魅力がなく、求職者が引く手あまただと、応募に繋がらず紹介に至りません。
これでは、野球で例えると打席に立つこともできておらず、当然ヒットやホームランにも繋がりません。
人材紹介の仕事の面白さは、法人に対して営業し採用成功に向けて様々な提案をしているときや、またその採用が成功した時、または、求職者の方との面談を通して信頼関係を構築し、転職成功に向けて進めている時だと思いますが、スカウトメールを打つことが仕事の中心になるとやり甲斐を感じづらく、モチベーションを維持することも一苦労です。
法人営業、求職者対応、それに付随してスカウト業務とバランスよく取り組むことで、人材紹介コンサルタントとしてのスキルも偏りなく磨くことができると思います。
そもそも人材紹介の仕事をするなら、スカウト業務よりもクライアントとの商談や、求職者との面談にやりがいを感じたいですよね。
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