面接対策で変わる印象
こんにちは、RtoRの井川です。
今回のテーマは「面接対策」についてですが、個人的には面接対策はその候補者の実力のプラス1%~5%以内くらいは引き出せるものの、それ以上は期待してはいけないものと捉えていました。
もし、面接対策をすることで実力の10%以上評価を得られたら、それはそれで入社後にご本人が苦労するだけだろうなと思います。
しかし、最近になって実感することとして、転職理由や退職理由、志望理由など、必ず聞かれる項目において、本音で話しながらも、ネガティブになり過ぎないように伝える方法や、どのスキルを重点的に話すのが印象が良いのかなど、その方の転職歴やご経験によって面接での対応を少し変えて頂くだけで、受け手の印象が変わるものだなと思うことがあります。
「転職回数が多い人や短期離職の方のケース」
面接対策を行う方の中には、転職回数が多くなっている方や短期離職になってしまっている方がいらっしゃいます。
このような方々の中には、それぞれの転職理由が回りくどく、一通りお聞きしてもなかなか素直に納得できないようなケースがあります。
特に直近が短期離職になると、言い訳っぽく聞こえたり、変に卑下したりと、なかなかうまく伝えることができないケースがあります。
そのような場合、その方がなぜ短期で離職せざるをえないのか?と言う点を解きほぐし、誰が聞いても辞めるのに相応しい理由であれば、会社批判に繋がりそうな内容でも比較的そのまま話していただきますし、逆の場合は、1つの理由だけでは納得感が低いので、その他に辞めたい理由も確認し、納得感の高い内容を複合的に説明していただくようにお伝えしています。
このような説明を考える上でも、これから受ける人材紹介会社の社長や事業部長がどのように感じるか?と言う観点で作りこんでいく必要があります。内容次第では、「それならうちも同じだよ」とか、「この人うちに来ても辞めそうだな」と思われて面接が終わることもあります。
そうならないように、一般的な人材紹介会社の社長や事業部長なら、「うちならそうはならないから大丈夫だな」「その理由であればそりゃ辞めるよね」という風に思ってもらえるかどうかがポイントになります。
「久々に転職活動をされる方のケース」
また、面接対策を依頼される方の中には、転職活動が久しぶり過ぎて、普段は饒舌に営業活動されているような方でも、いざ面接を受けるとしどろもどろで上手く話ができない方もいらっしゃいます。
そのような方々は1社で色々な経験を積まれてきたので、面接ではその色々な経験をアピールしたいところですが、話が長く要領を得ないまま終わってしまうことがあります。
そのような場合、応募している会社で求められるスキルは何か?また、専門性が求められるいるのか?チームプレイを求められているのか?目標達成意欲を求められているのか?など、受ける会社によってアピールする部分や強弱も変わってきます。
応募先の企業が大事にしている社風などを理解して、これまでのご経験やご自身の特性などを整理して面接に臨んでいただくことで面接での印象も大きく変わることもあります。
「未経験で人材紹介をやりたい方のケース」
そして、面接対策が最も必要だと感じるのは、人材紹介未経験でこの仕事にチャレンジする方のケースです。
弊社の場合、人材紹介コンサルタント特化で事業を行っているため、私と面談する時点である程度人材紹介業界への意向度が高い方も多くいらっしゃいますが、そのような方々でも改めて人材紹介コンサルタントを目指す理由を聞いてみたら、「人の役に立てそう」「人の人生の岐路に立ちたい」など、まだまだ抽象度の高い方が多くいらっしゃいます。
そのような方々には、これまでの人生経験や人生で大切にしている事、そして今後どのようなキャリアを描きたいのか?などを注意深くヒアリングさせていただき、どの部分が人材紹介コンサルタントとして価値観を共有できるのか?どの部分は理解が足りていないのか?などについてお話しさせていただき、その上で、志望理由などを改めて整理していったりします。
表面的な対策ではすぐに見抜かれてしますからです。
本音の部分で「なぜ人材紹介コンサルタントになりたいのか?」を落とし込めていたら、多少質問の内容が異なっていても、そこを軸に答えていけば良いので何とかなったりします。
この仕事を長くやっている方も、まだ駆け出しという方も、転職活動される上で、どこまで本音でぶつけていいのか?ご自身の不平や不満が一般的に理解されるものかどうか?など、専門エージェントならではのサポートをさせて頂いています。
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