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人材紹介事業の立ち上げを経験してみませんか?

こんにちは、RtoRの井川です。
 
弊社は、人材紹介コンサルタントの方々を専門にご紹介しているエージェントの為、人材紹介会社からの求人依頼はもちろんのこと、人材紹介会社ではない会社さんからも、人材紹介事業を立ち上げたいので人材紹介経験者を紹介して欲しいというオーダーを頂きます。
 
今日は、人材紹介事業が本業ではない会社において、人材紹介事業を立ち上げるメリットやデメリットについて書いてみたいと思います。

「事業として成功するのは10社に1社?」

人材紹介の新規立ち上げなどに興味をお持ちの方々に対して、私がよく申し上げるのは、「人材紹介事業の新規立ち上げでうまくいくのは10社に1社くらいですよ」ということです。
 
この「うまくいく」というのは、各社・各人によって定義が異なりますが、私のイメージでは年商3億~5億以上程度の売上を作ることができるまでスケールさせることが出来るかどうか?という感じではないでしょうか?
 
そのため、0から初めて10億を超えるとなると相当うまくいったケースだと思います。
 
新規で人材紹介ビジネスを検討している会社によっては、スケールを目的としておらず、本業を補完する形でクライアントサービスの拡充に重きを置いた方針もあります。
 
それでも、数億くらいの規模にならないとそもそもビジネスとして魅力に欠けるのではないかと思います。
 
本業が別にある会社で、人材紹介事業を立ち上げて3億~5億以上までスケールできてる会社は、人材紹介免許を新規で取得した事業者数と比較すると10社に1社よりもはるかに少ない状況だと思います。
 
そのくらい、新規で人材紹介ビジネスを立ち上げること、そして一定水準までスケールさせることは非常に難しいのです。

「人材紹介の新規立ち上げはリスキーか?」

それでは、個人のキャリアパスとして人材紹介の新規立ち上げに挑戦することはリスキーかどうか?という観点で申し上げると、「立ち上げの成否」においてはリスキーなチャレンジだと思いますが、長い目で見た個人のキャリアで申し上げると「大いに賛成」となります。
 
10社に1社も成功するかどうかわからないのに賛成と言う井川は信用ならん!と思われるかもしれませんが、成否だけが個人のキャリア形成において重要だとは思いません。むしろ、挫折や失敗を乗り越えた数、修羅場の数だけ人は成長します。
 
人材紹介の立ち上げにおいては、下記のような経験を積むことができます。
・人材紹介戦略/戦術の立案~実行
・営業企画(営業ツール、営業手法、クライアント開拓~管理手法など)
・マーケティング(集客方法の確立、HPやLPのコンセプト~作成、マーケティング企画・予算策定~実行など)
・人材採用~育成、組織作り(採用要件、面接、トレーニング、配属、評価など)

 
もちろん、求められる役割として必ず全てができるわけではありませんが、新規立ち上げにチャレンジするとこのような経験が比較的経験しやすいと思います。
 
一方で、このような経験を既存の人材紹介会社で積むことは非常に難しく、ごく限られた人しか経験することはできません。大手人材紹介会社や既存の人材紹介会社でのマネジメントは、ほとんどの場合、「ピープルマネジメント」「進捗管理やKPI管理」「売上の予実管理」が中心ではないでしょうか?
 
人材紹介ビジネスにおける本当のリーダーシップは、上記3つの仕事以外に、「戦略作り」「組織作り(採用など)」「マーケティング」まで網羅的に理解・実践できて初めて完結すると思います。

「IPO準備企業も上場するのは10社に1社?」

話は変わりますが、私の前職時代は管理部門求人に特化しており、その中でもIPO準備中企業との取引は非常に多く、IPO準備ができるCFOの求人と言うのをよくご依頼いただきました。
 
多くのIPO準備中企業はIPOを成功させたことがある人材が欲しいと仰るのですが、IPOを成功させたCFOクラスとなると、その方は結果的には上場企業のCFOクラスを経験しているわけですので、よほどのユニークな企業かユニコーン企業でない限り転職をしません。受ける理由がないからです。
 
したがって、次に提案するのはIPO準備を経験したものの、途中で頓挫したCFOクラスの方が対象になってきます。
 
IPO準備中の企業も世の中にはたくさんあって、実際に上場するのは10社に1社かそれ以下だと思います。そのような会社にあえて挑戦し、組織が未整備でガチャガチャしているフェーズから、上場に耐えうる組織に変化させていくのは相当な苦労や担力が必要です。
 
そのような組織で戦い抜いてきたCFOクラスの方は、上場までたどり着けなかったにしても、その人柄と経験が評価されまた別の会社で上場準備に携われるケースが多いように思います。

「失敗や挫折、修羅場経験こそが人を大きく成長させる」

このように、人材紹介の新規立ち上げにしても、IPOにしてもうまくいくことのほうが少ない事業ですが、実際に未経験のこと(戦略作り、営業企画、マーケ企画、採用など)を経験することで、安定した組織の中にいては一生できない経験を積むことができます。
 
また、そのような経験を積むことで、人材紹介事業においていかに戦略作りやマーケティング、人材採用や育成が大切かという事を身をもって学ぶことができます。
 
たとえ転職した企業でうまくいかなくても、そこで経験したことは必ずどこかで生きてくるはずです。
 
成功ばかり経験してきた人のキャリアが「いいキャリア」「強いキャリア」ではないと思います。「失敗や挫折」「修羅場経験」を乗り越えてきたキャリアこそ、「いいキャリア」「強いキャリア」ではないかと思います。
 
もし、そのようなチャレンジングな経験を積みたい方がいらっしゃれば、是非ご連絡ください。現在、様々な事業会社が次の事業の柱として「人材紹介事業の立ち上げ」を目指して、人材紹介経験者を募集しています。「意図的な修羅場体験」を通して人材紹介キャリアを更に面白く強いものにしていただければ幸いです。
 
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