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【コロナ禍の中 “赤字覚悟で” リアルイベント開催に踏み切った、スポーツツーリズム事業会社の話】

「スポーツ×地域活性化」「スポーツツーリズムで地方誘客」の事業をやってます、ルーツ・スポーツ・ジャパン代表の中島祥元(なかしまよしもと)と申します。主に自転車(サイクリング)やランニングなど、道路を使う「ロード・スポーツ」を活用して、日本各地の地方誘客や地域振興をするということを事業として展開しています。スポーツと観光を掛け合わせた「スポーツツーリズム」という領域になります。

事業を細かく分類すると、「リアル・スポーツイベント(自転車・ランニング)の主催・企画運営」、「スマホアプリの企画開発・運用」、「人材育成事業(サイクリングガイド養成)」、「調査研究・マーケティング支援」等に分けられますが、昨年まで割合としては「リアルイベント」が大半を占める業容。

そして2020年「コロナウイルス禍」がやってきて、その影響で約9割のイベントが中止となり、会社として大打撃を受けたという話を前回書きました。

今日のnoteでは、そんなコロナ禍まっただ中の2020年8月30日(日)、弊社としては実に7ヶ月ぶりに「リアル・スポーツイベント」を開催した話を書いていきます。後ほど詳述するけど、開催しても収益的にはマイナスになることが始めから分かっていたイベントを、全社員のリソース・知恵・覚悟を総動員して「開催」にこぎ着けた。2020年4月ー8月。スポーツを、スポーツイベントの力を信じる僕たちの、「ウィズコロナの戦い」の記録。

ちなみに、今回めちゃくちゃ長くなりました。笑。目次から、興味を持てそうな項目だけでも読んでもらえたら嬉しいです

1.僕たちの主催イベント事業「ツール・ド・ニッポン」とは

僕たちルーツ・スポーツ・ジャパンでは、「ツール・ド・ニッポン」という自転車レース、サイクリングイベントの全国横断シリーズを主催しています。「”その土地ならでは”を体中に感じながら、旅行気分で楽しめるサイクリングイベントシリーズ」を標榜しており、現在(本来ならば)年間20程度の、地域性豊かなイベントをラインナップしています。

サイクリスト(=自転車愛好家)の皆さんには、魅力的なレース・サイクリングの「場」を提供するとともに、加えて「その土地ならではの体験」を提案、そして地域の皆さまには、サイクリストの来訪による、当地へのいわゆる「経済効果」等を提供。

サイクリストと地域の「WIN-WIN(=幸せなマッチング)」を日本全国に創りだし、サイクリング・サイクルスポーツを日本に根づかせていくことを目的とした活動です。

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2.日本一アツい自転車レース「バーニングマンレース@埼玉県熊谷市」

そして今回僕たちが「7ヶ月ぶり」に開催することとなった「バーニングマンレース(burning-man-race)」は、直訳すると「燃える男のレース」。2018年7月には国内最高気温「41.1℃」を観測した「日本一暑い街」埼玉県熊谷市で真夏の炎天下に開催する、文字通り「日本一アツい自転車レース」です。

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2012年に立上げ以来、3年目くらいからは毎年2,000名を超える方が参加してくださる人気イベントとなりました。そして実は2018、2019の2年は「ラグビーワールドカップ」の関係で開催できておらず、今年は満を持して「3年ぶり」の開催ができる準備が整っていたところへ「コロナウイルス禍」がやってきたのでした。

ちなみにこのイベントはシリーズの中ではもっとも競技強度が高く「ガチ勢」向け。逆に「(スポーツ)ツーリズム性」「地域回遊性」は低いものとなります。一般公道を使わず公園内で完結していることもあり、公道使用に必要な警察協議や地域住民の合意形成などの調整事項が少なかったことも、今回イベント事業が次々と中止になっていく中で「開催」にこぎ着けられた1つの要因となっています。

3.開催「決定」までの経緯①(開催or中止:検討時間は2ヶ月ほど)

前回のnoteでも書いたんですが、3月末の時点で、僕たちは春に予定していた主催イベントを中止にせざるを得ない状況となっていました。この時中止を決定した4月のイベントが、「ツール・ド・ニッポン」シリーズの「開幕戦」。そしてその後、5~7月開催のものもやはり軒並み中止を余儀なくされる状況。

自転車やランニングなどの「参加型スポーツイベント」の場合、事前のエントリー期間が必要となります。通常であれば開催日の4-5ヶ月前には、告知をはじめなければなりません。「バーニングマンレース」の開催日は8月30日。施設の空き状況などから「延期」の選択肢もとれない(そもそも夏にやらないと意味がない)。開催決定・告知開始のデッドラインを通常よりもかなり後ろに倒し、2ヶ月前の6月末に設定。4・5月の2ヶ月間を通して様々な角度からシミュレーション・検討作業を行いました。

4.開催「決定」までの経緯②(イベント事業についての基本的なスタンス)

ただし「検討」するといっても、基本的なスタンスは「開催する」方針。それを前提に様々なシミュレーションを積み上げていきました。これは8月に全社員への説明(改めての確認)で使ったスライドだけど、4・5月頃にも基本的にはこんなことを考え、社内でも共有しました。

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「収支面やリソース配分の面なども考慮して、『開催しない』こともあり得る」としたのは、4・5月の時点で「開催しても収支的には赤字になる」ことが分かっていたから(確度の高い予測が出来る状況だった)。

参加人数が例年よりも激減することは確実で、やっても収支はマイナスになることはほぼ間違いがない。会社としての粗利は0。またこの時点で会社としては「新たな収益源」としてスマホアプリ事業が好調で、そちらは逆にリソースが不足しがちな状況でもありました。

他の事業ではみんなに「なんとしても粗利確保を!」と伝えている以上、自分の中でこの一文は必須でした。そしてそれでも、収益以外に得るものが必ずあるはずだと考えていた。

5.開催「決定」までの経緯③(このタイミングでリアルイベントを開催する目的)

基本的なスタンスに加えて、このイベント「バーニングマンレース」を開催する目的についても社内で共有。改めて。収支的にプラスにならないことが分かっている事業をなぜやろうとするのか?「収益以外に得るもの」とはいったい何なのか?

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①民間での「イベント開催事例」を創っていくこと
自治体主催のイベント事業が軒並み中止になっていく中で、まずは民間での成功事例を作り、世間のムードを変えていく必要性を感じていました。連携先の自治体職員さんからも、「他地域での成功事例があったほうが行政的には進めやすい。まずは民間主導でどんどんやってほしい。」という声も実際に聞かれた。

②「イベントに参加したい人」たちへ、場を提供すること
僕たちが大切にすべき参加者さんたちの中に、イベント開催を望んでいる方々がいることも知っていました。数は少ないかもしれないけれど、そうした人達に、自分たちができる形で場所を提供したいと考えました。

③コロナ禍でのイベント開催を会社として経験すること
自分の中での比重としてはもしかしたらこれが一番大きいかもしれません。前述の通り「収支」的にはやったほうがマイナスになるし、準備に必要な社内リソースも膨大。金銭的なことだけを考えたらやらないほうがいい。けど、会社として、個人として、一生に一度しかない2020年コロナ禍において、「リアルイベント開催」へチャレンジすることは何にも代え難い学び・経験になるということを確信しました

ある特定の種類の困難への挑戦と克服が、後人生にも活きる「汎用的な」学びと成長をもたらしてくれることを、僕は既に過去の経験から知っていた。そして「困難」への挑戦を共にすると、チームの結束力が高まることも。

こんなようなことを思い、考え、社内メンバーとも議論・意見交換しつつ、日々変わる社会情勢をみながらイベント開催の準備を進めていきました。

6.参加型スポーツイベント開催に立ちはだかるもっとも大きな課題:中止になった場合の「参加費返金問題」

基本的なスタンスを決め、開催目的も共有し、そして開催に向けて「様々なシミュレーション」を進めていく中で、もっとも頭を悩ませ、議論を重ね、検討に時間をかけたのがこの問題です(業界関係者以外はあまりピンとこないかもしれません)。

「物理的な感染対策」等については、ーそれももちろん大変な準備が必要だけどー、一般的に参考に出来る事例やガイドラインはある。しかしこの「参加費返金問題」については今のところ「正解」はなく、また僕たちの「イベント主催者」としての姿勢を問われる事柄です。

どういうことか。
自転車やランニングなどの「参加型スポーツイベント」では、従来一度お支払いいただいた「参加費」は、主催者の責によらない理由(台風や自然災害など)で中止になった場合は原則返金しません

コロナ禍においても2020年2月の東京マラソンの対応(中止で返金せず)を皮切りに社会的議論になりました。「なぜ返金できないのか」については業界構造的な合理性があるのですが、これについて詳細に書き始めるとめちゃくちゃ長くなるので今日は割愛します。

↓東京マラソンの時には僕もこんなツイートしてました。

「業界構造的な合理性」がある「中止になっても返金しない」ルールを今回どう考えるのか?この点がもっとも悩んだポイント。一度開催を決めても、今後の情勢次第ではエントリー開始後に「中止」とせざるを得ない状況ももちろん考えられる。そんな状態で通例通りの参加規約で募集を開始して、みんなお金を払ってくれるのだろうか?また仮に中止になった場合、僕たちは「通例通り返金はできません」と言えるのだろうか?

なお、先ほど触れた「開催しても赤字」というのは、想定される参加人数(今回は例年の1/4となる500人程度と想定)が仮に集まり、全員から参加費をいただいた場合での話です。もし万が一直前に中止となり、全員へ「全額返金」した場合は、単価約7,000円×500人=350万円程度の「さらなる損失」が生まれることになる。コロナでただでさえ売上が苦戦している状態で、その額のマイナスが生まれるのはキツすぎる・・。しかし・・。

社内からも様々な意見がありました。

■社内議論での主な意見

・今、自社案件に限らず、参加型スポーツイベントの参加者に“中止になったら返金されない問題”がもの凄く「負の感情」を生んでいる。このままだと誰もエントリーしてくれないし、ユーザーがスポーツイベントを忌避、離脱する流れが出来てしまう。市場自体がなくなってしまうくらいのシリアスな状況と考えるべき。「中止になったら全額返金」を打ち出すべきだ。

・参加者の方々のことを考えると、中止で返金できないというのはつらい・・。なんとか一部でも返金してあげたい。または、シリーズ戦の強みを活かして、シリーズ内の他のイベントへの「振り替え」または「割引」を案内できるようにしてはどうか?

etc・・・

両方とも、視点は違う(対“市場”目線か、対“参加者”目線か)けど、とても真摯に、誠実に物事を考えてくれている(僕はこの議論の渦中でも、目の前の問題について、”自分事”として真剣に考え、意見をぶつけてくれる仲間たちを本当に頼もしく思いました)。

しかし「全額返金」に舵を切れば、今回だけならばまだ数百万円の損失で収まるが、それが「前例」となりスタンダードになっていった場合、最悪、複数件重なってしまうと損失額もめちゃくちゃ増えてしまうといったケースも考えられる。またシリーズを活かした別大会への振り替えについても、まだコロナの状況が先行き不透明で、「振り替え先の大会」が途中で中止になるかもしれないし、事後対応の社内リソースを考えると今回は得策ではないように感じました。

そして社内の「反対意見」?も押し切り、最終的には、僕の判断で次の形に結論づけさせてもらったのです。

■「バーニングマンレース」における、中止時の参加費返金対応

・エントリー期間中(大会開催3週間前まで)に、コロナが理由で中止になった場合に限り、参加費を全額返金する(エントリーするかどうかは3週間前の情勢で決めてくれればよい)。
・エントリー期間が過ぎたあとに、コロナが理由で中止になった場合はそのタイミングに応じて「返金できる額」を返金する(直前になればなるほど返金額は少なくなる)。
・コロナ禍以外の理由(台風)で中止になった場合は、従来のルール通り返金はしない(通常は上記の対応を取ることも難しいが、今回はコロナ禍明け一回目のイベントとしての特別措置であることを周知)。

これが最適解なのかどうか分かりません。あくまでも、今のところの結論です。時間をかけて検証していきたいし、場合によっては今後対応を変えることも十分あり得ると思ってます。

7.過去の参加者アンケートも実施 →開催決定!!告知開始!!

ZOOMで何日も何回も侃々諤々の議論を重ね、1つの結論を出した僕たちは、いよいよ「開催決定・告知開始」へ本格的に舵を切りました。

その前に過去参加された皆さんへのアンケートもとらせてもらい、「8月30日に復活開催したら参加しますか?」の問いに対して42.6%の方が「もちろん参加する!!」、38.1%の方が「予定が合えば参加しようと思う!」と回答してくださったことも僕らの背中を押してくれた。また今皆さんが、コロナ禍の中で何を恐れ、何を気にしており、どういう対策があればイベントに参加しやすいのか、などもご意見をいただき、当日の施策へと反映させていきました。

【BMR2020】参加意向調査_200612

(アンケートでの任意回答のコメントより抜粋)

■開催希望
・「暑さ/熱さ」が売りのバーニングマンレースですので、従前の開催時期/プログラムでの再開をお願いします。
・感染リスクが少なくなるように、今年だけの特別スタイルでもいいので、何か良いアイデアを出して是非続行してほしいです。
・バーニングマン、そろそろ開催して欲しい!!!!ラグビーの大会はもう終わりましたー!!!

■感染症対策
・当日の体温チェックで微熱なら参加NGとするのはどうか。
・できれば参加人数を制限、縮小してやってほしい。
・最低人数の600人限定、抽選にして、ゆったりとしたスペース、ペースで走りたい。

■中止ケア
・万が一、中止になった場合、参加費の返金や他の大会への振り替えの対応を確約して欲しいです。
・東京マラソンの様に、高額の参加費集めて、返金無しでは、申し込み自体を躊躇してしまいます。
・参加費払い込み後の中止、これもやむを得ないと承知していますが何か記念になるもののひとつでもあれば嬉しいかな。

■その他
・コロナなどの感染症は対策すれば何とかなっても、周りの差別意識や風評が怖い
・屋外でのイベントなのでリスクは小さいと考えてます。ただ、成立するかどうかは確かに判断が難しいですね。 
・感染者が増えてる状況だと控えざるを得ないかもしれません。
・(ちなみに、初開催の2012年から毎年参加しておりました)。来年以降コロナが終息した場合は、必ず参加します!まずはお互い生き残りましょう。。

そして2020年6月19日、ついに僕たちは「バーニングマンレース」3年ぶりの復活開催の告知を出しました。ここまでがめっちゃ長かった・・・(実際の準備も、このnoteも 笑)。

ちなみにこの「220年6月19日」は、日本のスポーツ界の象徴とも言うべきプロ野球が開幕し、日本青年館に「プレイボール日本!」の文字が掲げられたあの日です。日本中のスポーツ関係者が喜びに沸いたこの日に、僕たちも、自分たちの活動を一歩前に進められたのです。

テーマは「熊谷再燃」。業界内的にも、そこそこの話題になってくれたんじゃないかと思います。


8.開催のための”物理的・実際的な”準備(主に感染症対策について)

このチャプターは、実際にイベントを開催していくための準備についての記録。この辺の話になると、既に対応自体はWEBサイト等にも発表してるし、いわば「現段階における一般的な対応」かと思うので、淡々と事実のみを書いていきます(興味がなかったら読み飛ばしてください)。

■開催種目など
・例年はランニング(リレーマラソン)と自転車レース(耐久レース/エンデューロ)を実施していたが今年はそもそもランニングの実施はなしに。ランニングのほうがピット内での「密」回避がしにくいと考えたのと、1日をできるだけ長く使い分散させるため。
・自転車レースの部も、例年よりもカテゴリーを増やし、一度に走る人数を減少。分散させて密を回避するため。
→例年はランニング1,200名、自転車1,200名の計2,400名くらいの規模だったが、この時点で定員MAXいっても700人くらいの設定に(結果600人弱来てくれた)。

■エントリー時の対応
・万が一中止になった場合の参加費などの対応については前述の通り
・選手リストやリザルトへの「ニックネーム登録」を可としました。SNS観測や生の声、そしてアンケートからも、「参加はしたいけど、風評被害が怖く、おおっぴらには言いたくない・・」との声があったため。

■会場
・ピットエリア、受付などでのソーシャルディスタンス
・ピット内で密接しないようゆとりある広さの確保
・アルコール消毒の設置
・手洗い場での感染対策
・熱中症対策のために水浴び所を設置するが、プールへの入水等は感染対策の観点からルールを設けて運用
・更衣室や控え室の換気対策など

■運営スタッフ
・運営スタッフのマスク、マウスシールド等の着用
・運営スタッフは開催2週間前からの検温と健康チェックを義務づけ、また全員当日も検温を行う。熱があるもの、濃厚接触が疑われるものは当日参加しない。追跡できるよう連絡先を管理点からルールを設けて運用。
・高齢のスタッフは起用しない(例年依頼していたボランティアはなしにし、全て人材派遣会社へ依頼)

■参加者に対しての物理的対応
・開催2週間前からの検温と健康チェックを義務づけ、当日会場で検温。熱があるまたは濃厚接触の疑いがある方は会場を退去していただく。
・マスクの持参をお願いした上で、参加者1人につき1つ、マウスシールドを配布(マスクのみでは熱中用のリスクがあるため)
・その他一般的な感染症対策を周知。

etc・・・

こんな感じで、まあ「一般的な」コロナウイルス対策を徹底して実施しました。もちろんスポーツ庁や日本スポーツ協会、それから開催地である埼玉県や熊谷市の基準や推奨事項も確認し、指示を仰ぎながら(埼玉県、熊谷市からは後援名義をもらっていました)。

これら以外に、熊谷特有の「熱中症対策」もかなりの工数を割いて対応していますが、さすがに長くなりすぎるのでそこには触れないことにします。

9.開催当日!めちゃくちゃ暑く、そして「アツく」盛り上がった一日に

そして開催当日。懸念されていた「緊急事態宣言」や「イベント開催自粛要請」などもなく、無事開催当日を迎えることが出来ました。直前期から前日、当日までそれはもう、念には念を入れた、緻密な準備作業を社員全員でやったんだけど、そこはもう割愛します。

とにかく「イベントを開催できた!」、「大勢の参加者が来てくれた!」、「参加者の皆さんの笑顔が本当にまぶしかった!」もうそれだけ。それだけで、これまでの苦労が全て吹っ飛ぶような一日になりました。ただ、当日はホントにめっちゃくちゃ暑かった。笑。3年ぶりに、熊谷での「バーニングマンレース」が帰ってきたんだなあ、という気持ちです。

↓参加してくれた皆さんのTwitterより

10.開催を終え、2週間後の今とこれから

開催当日もそう思ったし、今も感じることは「やっぱり、開催してよかったなあ」ということ。当初掲げた目的3つをきっちり達成できているかどうかは引き続き検証が必要だけど、でもたぶん、達成出来ているのではないかなと思います。「次」には確実に繋がった。

そしてこのnoteを書いているのは2020年9月13日(日)、つまりイベント開催日からちょうど2週間が経ったところです。実は終了後概ね2週間までは、参加者、スタッフ、関係者の中から新型コロナウイルスに感染した方がいた場合必ず連絡をもらうレギュレーションにしているのですが、今のところそういった連絡はありません。

普段はレース開催を終えて、その日のうちに「事故」「ケガ」「熱中症」などが起こらず、そして参加者の皆さんや開催地域の皆さんの「笑顔」が見れたときに、ふっと肩の力が抜けてホッとするんだけど(今回ももちろんそうだったけど)、今回に限っては「2週間」経ってようやく、改めてほっとしました。

もちろんこれで何かが終わったわけではない。むしろこれから始まる。これからも「ウィズコロナ」の戦いは続いていきます。改めて「リアルスポーツイベント」の価値や素晴らしさを噛みしめつつ、「次なる課題」に取りかかっていきます。

今日はホントに長くなりました。笑
最後まで読んでいただいた方、本当にありがとうございました!

*今回noteで書いたことも、自分自身は会社の代表者として方針を決め、議論に参加し、重要な局面では意思決定をしているけれど、「緻密な」検証作業、「具体的な」日々の準備作業は、社内の信頼すべき仲間たちが全てを進めてくれています。「全て」を。改めて、ありがとう。

*Twitterでは「スポーツツーリズム」「スポーツ×地域活性化」分野での日々の気づきや情報、またスポーツビジネス経営者としての日常等を発信しております。


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