私の叩いた頬を擦りながら幼女は答える。 まず、この世界には妖怪、お化け、YUMなどなど、人間が想像上の生き物という生物が本当にいるらしい。そこを基盤にして 円陣―現実世界の中に作る異世界。時間も何もかもが止まっている。一種の結界。何を円陣に入れるかは円陣を作った者次第。 目―幼女の目。特殊な力を持った幼女の力の源。 幼女―神隠しの化身。 だ、そうだ。そして・・・・ 「わ、我はある者に両目を奪われました。目的は正確には分からず、我の力が狙いだったのではと・・・・奪った者を仲間追
縋りなく和服の幼女。私は足をどけた。 そして自分にやられたように幼女の前髪を掴み顔を無理矢理上げた。 涙と鼻血とよだれと汗と恐怖と痛みとでぐしゃぐしゃな顔。しかし綺麗で整った顔をしていた。その中で一番気になったのは、目隠し。 「あぁ、痛い・・ごふっあ、が、離してください!ごめんなさいごめんなさい」 私は無視して目隠しに上げる。 2つの窪み。幼女には目がなかった。 「やだやだやだ、見ないで・・・見ないで・・・」 漆黒。窪みの奥が見えないほどの黒。 気持ち悪い。嫌悪感が胸を染める
「カ!は!えええ!」 蹴りはみぞおちに入ったらしく、幼女は蹲り腹を抑えてよだれと咳と一緒に吐き出した。 床によだれと鼻血が混じった液体が広がる。 ゴン!!! そのまま蹲る幼女の頭を踏みつけた。 幼女に鼻血を出させ、みぞおちに蹴りを入れ、悶絶してる所を頭を踏みつける。 これまで感じた事のない快感が私の中を走る。頭突きした箇所が蹴った足が踏みつけてる足の裏がぼんやりとした触感をしてる。 あぁあぁ何だろう・・・・この快感、快楽。あぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁああ ガッと幼女が頭を
・・・・・・・・・・・・・・・・・ 言葉が出なかった。持っていないと言えば良いだけなのに。 「目、持ってる?」 もう一度聞いてくる幼女。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 答えられない。何故かは分からない。目を渡したくないのか?こんな気持ち悪いむき出しの目を? ガッ!!と私の前髪を掴み 「目だよ、目」 と再び聞いてくる。 前髪を掴む力が強くなっていく。徐々に髪を引っ張りながら顔を持ち上げられる。 痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い! ブチ
夏の終わりの不思議な出来事について話そうと思う。 夏の終わり、日が暮れるのも少し早まってきてセミの声の種類も変わってきた。 そして空気が何か‐終わり‐を感じさせる雰囲気を出していた。 時間は何時頃だっただろう・・・・日暮れ、家、ビル、建物の灯りの付き始めの頃。 昼と夜の間。気だるい空気が流れていた。 東京。新宿の紀伊国屋を出て駅に向かう。欲しかった本がなかった。紀伊国屋においてないのだからもう取り寄せしかない。取り寄せはあまり好きじゃない。自分の足で本屋に行き、自分で見つけ