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幸せのかたち


このnoteは、保護活動に関するこれまでをまとめたものとなります。


麦茶

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2020年6月24日。


普段は行かないような遠い薬局に偶然出向いたときに、ガリガリの痩せ細った猫が薬局の駐車場にいました



この時は、てっきり生後半年くらいの猫かと思いました。今思えば野良猫として生きていて、ちゃんとご飯食べることが出来ていなかったのだなと思います



薬局屋さんがある敷地に、他の店舗もいくつかあるので話を聞くとみんな仰っていることがバラバラ

最も正確な情報だなと感じたのは、薬局の目の前にあるガーデニング屋さんの店員さんからの情報でした


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最初はダンボールや普通のキャリーケースで捕獲しようと思ったのですが、なかなか入らず断念…。そりゃそうだよね笑

入るわけないよね笑



この子を最初に見つけてから2日後、

動物病院に捕獲器はないかと連絡を入れたところ、「市内にある動物保護団体さんならばあるかもしれない」とのことで、早速連絡をしてみました


ちょうどTNR活動を実施するところで、来週までなら貸し出しOKですよということで無事に捕獲器を借りることが出来ました


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人への警戒心が強く、捕獲に3日かかった



団体の代表さんがわざわざ薬局の駐車場まで捕獲器と、お家に迎え入れるならばと三段の立派なケージも持ってきてくださいました


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ちょうど2020年の6月あたりは、これからの活動の方向性を真剣に考えていた時期であり、

また、動物に対する思いが強くあった為、お家にこの子を迎え入れる決意をしました


いつかは動物保護団体を立ち上げて、動物保護や治療等に関わる仕事がしたいと考えていたので、前に一歩進む良いきっかけになりました







今年の3月くらいまでは、手を近づけようものなら傷だらけ。シャーシャー威嚇三昧で、5回くらい麦茶のパーソナルスペースに手を突っ込んでしまい、本気で噛まれて冗談なしに貫通するかと思いました



そんなこんなで麦茶を保護してから、もう一年と数ヶ月。

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かわいいよ。麦茶という名前がよく似合う



一緒に写真も撮らせてくれたよ。

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ファロワーさんから教えてもらったのですが、ペットショップのケーキは添加物がすごいようで…まだまだ勉強の毎日です


もっと勉強します。この子の幸せのために

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シロと3匹の子猫たち

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2021年7月21日。

年は超えて、2021年。


動物に携わるお仕事に就くべく(立ち上げるべく)、

まずは「動物が過ごしやすい環境」「動物にまつわる資格」の両方を整えようということで、緑も多く学業にも申し分ない自然豊かな群馬に引っ越してきました。それが3月の出来事。


引っ越してきてからどうも気になったのは、一軒家の借家を借りたのですが家の周りに猫がおるわおるわ


月日は経ち、6月。


なんともまあ…


野良猫に子猫がいると数週間前にお隣さんから少し話は聞いていたものの、どこを探しても見つからず大丈夫かなと思っていた矢先のことでした


この時の後悔がきっかけで、TNR活動について深く考えることになります。




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この頃から、母猫さんと子猫に栄養を与えようとウェットフードと子猫用のミルクを溶かし冷ましたものを1日3回、外に置くようになりました

弟が赤ん坊の頃、子育て(子守)をしてた経験がこんなところで活きるなんて…




楽しいねー!かわいいねー!


7月21日。

ケージが届いてなかったのですが、家に迎え入れました

次の日にケージが届き、組み立て


かわいいねえ。


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モカ


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ラテ


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チノ




お隣さんから聞いた話だと、母猫さん、

8年くらい前から近辺で見かけるようになったらしく、寒い冬を今までずっと耐え忍んで子育てを繰り返しながら外で暮らしていたようです


その過酷さをあらわすように、左前脚を引きずって歩いています。

人に対する警戒心も強くある子です。


ちゃんと治療したいです。みなさまのご支援、お力添えをお待ちしております。

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シロ


もちろん私も本業の方で稼げるよう努力しますが、このご時世もありまだまだ力及ばずです…

もっともっとこの子たちの力になれるよう、仕事に打ち込み余裕のある収益をあげられるように取り組んでいかねば


現状、占い師としての収益(YouTubeと個人鑑定)を猫の生活へ充てていますが、十分には程遠く足りません


今の課題の一つです。

飼い主として、責任と覚悟を持って頑張ります


いつかシロが人に対して怖がることがなくなるように

人と接して楽しいと思ってもらえるようになるまで、まずはケージに入れて同じ空間に人がいても大丈夫だと、慣らす訓練をしています

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縁之助

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8月14日。


大雨が続いていたその日、麦茶の体調があまりよろしくなく、行きつけの動物病院さんへ


(※執筆現在(2021年9月22日現在)、麦茶は猫のアトピー性皮膚炎と診断を受けています)


病院の待合室にてボーッと座っていたところ、子猫が入ったダンボールを手に持つ女性が来院

この雨の中、たんぼに独りでうずくまっていたらしい


このシーズンは外で暮らしている猫はお盛りの時期。連日続く大雨で母猫と逸れてしまったようです

そんな中、来院された女性は、お家で飼うことが難しいらしく受付の方と話していました



考えに考えた末に、麦茶の診察が終わった帰り際、

もしよろしければ、同じくらいの年代の子猫がうちに3匹いるので、うちにくれば周りの子たちとスクスク育ってくれるかもしれないと、

うちで引き取らせてもらえませんかと提案し、連絡先を交換しました



コミュニケーションを重ねていくうちに、とても素敵な方で医療費を率先して持ってくださいました…。

便検査、PCR検査、血液検査、ワクチン5種の1回目と2回目、そして不妊手術の費用まで全てを

「引き取っていただくお礼ですのでそれくらい出させてください!」

と仰ってくださいました。もう頭が上がりません


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ひょんなことから、偶然繋がったご縁だったので

この子の名前は、縁之助くんになりました




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仕事をさせてくれない縁之助


イヤホンを壊す縁之助


ラテ、チノ、モカよりも自由奔放でやんちゃな縁之助ではございますが、

その分、この子と楽しい思い出をたくさん作っていきます



お任せください。


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なにか今の自分にできることはないか?

この気持ちは、

麦茶、シロ、モカ、チノ、ラテ、縁之助

そして生後数週間で、いなくなった命

どの猫に出会ったときも、胸に浮かぶ問いです


特に、シロに出会ってから強く意識するようになりました

あの時もっと子猫を探していれば、4匹のうちの1匹がいなくなることはなかったかもしれない


これからわたしは、たくさんの決断をすることになるでしょう。


TNR活動も然り


できることならば、より多くの動物を保護したい

しかし、今の自分にはもうこれ以上の猫の受け入れはキャパオーバーです


飢えや渇き、命にかかわる感染症、交通事故、虐待や疎まれの対象

そんな過酷な暮らしをする、不幸な命が今以上に増えないようにするための取り組み


TNR活動


無題656-1

現場では、重い決断をすることになります。


今の自分にできること

今の自分にはできないこと


様々な葛藤が交差する現場です。




わたしの心に残っている言葉をもう一つ。

『物事の是非は決断した時に決まるものではない。評価が定まるのは常に後になってからだ。もしかしたら間違っているかもしれない。だからこそ、今自分が正しいと信じる選択をしなければならない。と私は思う。決して後悔をしないために。』

(中野渡頭取・半沢直樹より)


まだまだ未熟で勉強不足なところは否めませんが、今の自分にできることをコツコツと取り組んでいき、たくさんの動物の力になれる仕組みを作っていくという決意を改めてここにいたします



最後に

群馬に引っ越してきて半年。

だいぶこの土地にも慣れてきました

そして地域周辺の環境も。私が住んでいる地域一帯では、人だけでなく外での生活を余儀なくされている猫が多くいます


少しでも誰かのなにかの力になりたいと私は思います

なぜならば私も以前、そうだったからです


中学時代の恩師は、

父子家庭でロクにお昼ごはんすら買えなかった私に、毎日お弁当を作ってきてくださいました


わたしは、料理と動物に触れ合うことに何よりのやりがいを感じています



これからの活動については、

現在保護している子たちに愛情を注ぎつつ、TNR活動に注力していきます。

これが今の自分にできること。


一年以内に拠点をもう少し大きくし、保護することができる頭数を増やした上で保護した子たちを里親に出して、より多くの猫が幸せに向かうようにと考えております


みなさまのご支援とお力添え、よろしくお願いいたします


最後までお読みくださり、ありがとうございました。


りすけ

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