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完全閉鎖構造遊具に関する追加の特定安全要件と試験方法について、〔安全要件:特定遊具ー頭上型軌道(レール)乗り物遊具(硬質の)〕

おはようございます。本日も素敵な一日になりますように願っております。

完全閉鎖構造遊具に関する追加の特定安全要件と試験方法についてシリーズで記述しております。今回は特定遊具の頭上型軌道(レール)乗り物遊具(硬質の)に関する安全要件について以下のように明記致します。

BSI EN-1176-10:2008(6-16頁)によれば、

完全閉鎖構造の遊具はEN1176の本(完全閉鎖構造の遊具に関する)パートに別段の規定がされていない限り、EN 1176-1に適合するものとします。

特定遊具

頭上型軌道(レール)乗り物遊具(硬質の)

頭上型軌道(レール)遊具(下記の図参照)は、別にEN1176の本パートで規定されていない限り、本欧州規格の空中ケーブルに関するパート(EN 1176-4)に適合するものとします。

トラベラー(移動滑車部)は、エンドストップの提供により動作が制限される頭上型軌道(レール)内の位置に固定されていなければなりません。

トラベラー(移動滑車部)は各頭上型軌道(レール)にひとつのみ存在するものとします。

トラベラー(移動滑車部)がレールに沿って動いている時に利用者が頭上型軌道(レール)に指を挟み込む可能性を防止するように保護されてなければなりません。

始発地点又は終着地点のエンドストップは、適切なエネルギー減衰素材であるものとし、後方の囲われた場所から最少限1220 mm又は連結要素の全長の75%の距離に提供されなければなりません。

並列に配置される頭上型軌道(レール)乗り物遊具について、その2基の間にバリアが設けられなければなりません。

注記 これは典型的にエントラップメントや衝突による怪我の危険性の無い素材で構成されます。

連結要素は握りを握ることを容易にするように設計されるものとし、ロープが使用される場合、直径が16 mm〜45 mmの間でなければなりません。握りは閉じられていてはなりません。(例:輪っか形状)

シート(座部)は利用者がいつでも降りられるように設計されるものとします。

シートは適切な衝撃減衰素材で製造されるか又は覆われているものとします。

シート下方は、350 mm以上の地面とのクリアランスがなければなりません。

注記 輪っか形状又は巻き付く紐状から成るシート(座部)は不適切です。

トラベラーの最大速度は、以前の記事”ケーブルウェイ(空中ケーブル)に関する追加の特定安全要件と試験方法について、(安全要件:構成部位)”内のトラベラー(移動滑車)の細目に準じてシートが荷重を加えられる際、7 m / s を超えないものとします。

インパクトエリアには、怪我を引き起こす可能性のある障害物は存在しないものとします。

垂直な表面が、移動長さ範囲に沿って存在するものとします。(下記の図参照)

適切な形状の囲い込みが提供されていない限りにおいて、頭上型軌道(レール)の各側面には1220 mm以上の距離の(ゆとり)空間が提供されなければなりません。

衝撃減衰地表面材は、インパクトエリア内の自由落下高さ1000 mmに関して以前の記事”インパクトエリア地表面での怪我・傷害に対する保護”内の項目に適合して提供されなければなりません。

図-頭上型軌道(レール)乗り物遊具(硬質) ― 典型的部位
凡例: 1 ストッパー 2 トラベラー(移動滑車)の保護 3 頭上型軌道(レール)
                           単位:ミリメートル (mm)
図-頭上型軌道(レール)乗り物遊具(硬質) ― 典型的計画配置図
凡例: 1 頭上型軌道(レール)
 2 保護用バリア 3 終着地点 4 アクセス(出入口) 
     5 移動の長さ                   単位:ミリメートル (mm)