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ファッションエッセイ大好き

 15歳ぐらいまで、親が適当に買ってきた服と従姉妹からのお下がりで暮らしていました。
 長らく田舎に住んで選択の余地も少なく、都会に住んでいた大学生の頃は服より本を買いたかったので、自分で考えて服を買うようになったのは就職してからです。
 経験値が足りなさすぎて、数十年たった今でも考え考え服を選んでいます。そして服を選ぶ人が何を考えているのか知るのが大好き。ファッションエッセイ、服より好き。服より安いし。

 新しい服が欲しくなったときにはまず、手持ちの本を読み返し、次に着ない服をピックアップしたり定番服の傷み具合をチェックしたりして、必要なアイテムを考える~という流れ。

「おめかしの引力」川上未映子/朝日文庫/2019
 ジュンク堂の本棚で朝日文庫の棚をぼーっと眺めてるときにピピッと来て出会いました。スカラップ模様がデザインされた造本が可愛い~。大阪弁がキュート、思考は格好良い。

光野桃の一連のエッセイ
「おしゃれの視線」
「着ること、生きること」新潮文庫/1996
 スピンがついた造本が良いですよね新潮文庫。
「妹たちへの贈り物」
「ソウル・コレクション」
「おしゃれのベーシック」文春文庫
「自由を着る」
「個人生活 イタリアが教えてくれた美意識」幻冬舎文庫

大橋步
 エッジの効いたおしゃれ観が格好よい。アート寄り。
「着ごこち気ごこち」(講談社文庫)

原由美子
 文章からあふれる生真面目感が愛おしい。ずいぶんお姉さんなのに偉そうなところがなくて腰が低い。尊敬。
「おしゃれレッスン」
きものの本も買ってます。

槇村さとる
 服への愛にあふれてる。イラストエッセイが好き。ひとのダメなところがチャーミング、というこなれた人間観も良き。
エッセイが好きすぎて漫画も買ってしまいました。
「リアルクローズ」1-13巻
 お仕事漫画。女のユウジョウてんこ盛り堪能しました! なんかあるたびに女友達とゴハン食べて次の一歩に踏み出す主人公が愛おしい。 

安藤優子
 ジャケットとパンツが好きなんで、著者の趣味を愛せる。でも身長が合わないので、見てうらやましがるだけです。こんなタッパと厚みのある身体に憧れるわ~。
「似合う服がみつからない」集英社be文庫/2004
 ジャケット、スーツ、パンツ、シューズ、コート、好きなアイテム、好きなライン、上等の布は何度見ても楽しい。
「安藤流 着道楽のひそかな悦び」小学館/1996
 写真が少しなのが寂しいけれど、文章の生きが良くて楽しい。

(借りた本)
米澤泉
「おしゃれ嫌い 私たちがユニクロを選ぶ本当の理由」幻冬舎新書/2019
ファッションエッセイのカテゴリには入らないですが、ファッション関連ってことで。
「服が差異化の道具ではなく、共感の道具に変わった」時代、ユニクロ「で」良い、からユニクロ「が」良いになった時代、お~言われてみればソウだよね、って話が沢山あって、一読の価値ありでした。

 ユニクロも良いけど、私は衣類の3分の1ぐらいをお下がりとお直しで未だにまかなってるので、「今着たい、おばあちゃんのお下がり」とか「スカートとパンツ、お直しでどこまで行ける? 物理的な限界を求めて」とかの特集待ってます。

大好きなお茶を買う資金にさせていただきます