グアテマラ/マタケスクイントラの事件の詳細、その背景について①
こんにちは、ROUTEMAP COFFEE ROASTERS です。
前回の投稿、そして松村個人アカウントの投稿に対するリアクションが多くありました。
国内外から応援のご連絡をいただいたり、投稿をシェアしてくださる方までいらっしゃいました。反応してくれたみなさま、ありがとうございます!
テーマによってはなかなかシビアな内容のものもあり、これから発信していくにあたってしっかり情報を精査してから、文章でお伝えしていかなくちゃと気が引き締まりました。
今までの投稿とテイストが変わっていくかと思いますが…コーヒーの世界を覗く時に、競争、品質、ブランド意識だけでなく、少しでも生産側の方にも、意識の窓枠を加えてもらえると幸いです。。。
また、今回の事件の詳細について投稿する記事には全て有料設定をしていますが、記事の内容は購入しなくても全文ご覧いただける様になっています。
(※追記)有料設定せずとも「サポート機能化」支援ができることを知りました・・・笑 なのでこの記事を読んで、生産国を支援したい!という方は下の「気に入ったらサポート」からお願いします!
今回の事件で被害を受けた、フリオさんの医療費負担により、フリオさん家族の生活資金を援助する募金活動が今でも行われています。
カナダの修行時代、お世話になったBOWSXARROWSのオーナーと連絡をとり、この事件についての記事にて、ご支援いただいた金額は全てBXAを通じてドネーション(寄付)させていただくことになりました。
一応、記事の最下部にBXAドネーションページリンク、またはGoFundMeページのリンクを貼っております。
noteのアカウントをお持ちでない方、またnoteを経由せず直接支援をしたい!という方は是非リンク先から、ご支援お願いいたします🙇♂️🙇♀️
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今回の事件以外にも、コーヒーを生産するにあたり、ハリケーンなどの自然災害による被害を受けるなど、まだまだ支援を必要としている地域は他にも多くあります。noteや他SNSなどで生産国事情の詳細を発信していきながら、コーヒー生産国、特に小規模農園への、より継続的な支援もしていけるよう、取り組んでいこうと考えております。
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今回の内容はインスタグラムにも書いた、情報を日本国内へ向けて発信する活動をしていこうと思うきっかけになった、今年の1月に起きたグアテマラ/マタケスクイントラで起きた事件について、その事件に至るまでの背景も踏まえてお伝えしていきたいと思います。
インスタの投稿内容からみたい方は下記リンクからどうぞ🙌
インスタグラム:@k_sk0501
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#1…BXAの投稿/銃撃事件の概要
事件が起きた1月16日の朝、若いシンカ(グアテマラの先住民族)グループのリーダー、フリオ・ゴンザレスが、マタケスクイントラの近くの自宅で襲われ、銃撃されました。
最初BXAの投稿を見て、グアテマラで何か事件が起きたのかと端的に理解は出来ましたが、BXAが情報をシェアしているということはなにか生産者にも関わる事件なのかと思い、翻訳を進め事件の内容を深掘りしてみることにしました。
フリオさんは、カナダのある鉱山会社が所有するマタケスクイントラ地域エル・エスコバル鉱山をめぐる侵略、環境破壊行為、そしてグアテマラ行政の圧力からマタケスクイントラ周辺地域の環境を守るため、機械工の仕事しながら市民団体を組織し、それらに対し抵抗・反対運動を行なっていた様でした。
そして事件当日の朝、彼に商談を持ちかけた男が、突如拳銃を取り出し発砲。彼は一命を取り留めましたが、重症を負い、現在も入院中です。
彼と、彼の家族の安全のために、病状は秘密にされたままですが、グループのメンバーは彼の一家を24時間体制で警護をし続けているとのことです。
#2...Alex Reynosoからのメッセージ
さらに読み進めると、マタケスクイントラ地域でコーヒー農園を営むアレックス・レイノソさんがBXAへ宛てたメッセージが書かれていました。
"Julio González Arango is better known to his friends and family as Julio "Gallo". In mid 2011, Julio collaborated in organizing a municipal consultation requested by the citizens of Mataquescuintla. Despite significant pressure from the Guatemalan government, the consultation went ahead in November 2012. After the consultation was carried out and was validated by the Guatemalan Constitutional Court, we thought it would end there. But that's not what happened. The Canadian transnational mining company didn't respect the decision of the people of Mataquescuintla, despite the fact that more than 98% of participants voted against mining in the community. In response to the failure of both the mining company and the government to respect these results, the first resistance groups were formed. Julio, a mechanic by profession, made it easy for mechanics in the municipality, clients and friends to come together to form the first peaceful resistance encampment. Since that time, Julio has been known as one of the longest-standing members of the movement, and at the same time, one of the youngest and bravest, after being in the struggle for so many years. Yesterday morning, an armed man entered his small business asking for a product. At this moment, Julio was attacked. Today, our community is saddened and shocked by what happened to Julio, a person well-known for his strong principles and for being an exemplary citizen, who now finds himself struggling between life and death."
(以下日本語訳文)
フリオ・ゴンサレス・アランゴ、彼は友人や家族にはフリオ "ガロ “としてよく知られています。2011年半ば、フリオはマタケスクイントラの市民が要求した市営協議会の組織化に協力しました。
グアテマラ政府からの大きな圧力にもかかわらず、この協議会は2012年11月に実施されました。協議が実施され、グアテマラ憲法裁判所の承認を得た後、私たちはこれで終わりだと思っていました。
しかし、そうではありませんでした。
参加者の98%以上がコミュニティ内での採掘に反対票を投じたにもかかわらず、カナダの多国籍鉱業会社はマタケスクイントラの人々の決定を尊重しなかったのです。鉱業会社も政府もこの結果を尊重しなかったことから、最初の抵抗グループが結成されました。
機械工であるフリオは、自治体の同業、クライアント、友人同士で集まり、最初の平和的な抵抗陣営を組みました。その時から彼は、長年の闘争の生活を経て、最も長く活動してきたメンバーの一人であると同時に、最も若く勇敢なメンバーの一人として知られるようになりました。
そして昨日の朝、武装した男が彼のスモールビジネスについて尋ねてきました。その時、フリオは襲われました。
今日、私たちのコミュニティは、フリオに起こったことに悲しみとショックを受けています。
彼は、強い信念と模範的な市民であることでよく知られている人です。
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アレックスさんのメッセージには、マタケスクイントラ地域の住民が、2011年から続き、今も闘っている大きな問題について述べられていました。
しかし、僕はこの内容には、事件をきっかけにこれからも続く脅威や、コーヒー産業に関わる人たちにも及んでいく悪影響についても知ってもらうため、アレックスさんが警鐘を鳴らしている様に思えました。
今、マタケスクイントラでは一体何が起きているのか。背景をより明確にするため、不明確な部分を調べ書いていくことにします。
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現在では、治療中のフリオさんの医療費を負担し、さらに収入源を失ってしまったフリオさん家族への生活資金を援助する募金活動が行われています。
こちらの記事からサポートしていただいた金額は全てフリオさん家族へ寄付させていただきます。
直接寄付をしたいという方は以下リンク先からでもそれぞれ募金を行うことができます。
【ゴンザレス一家への生活資金援助 募金ページ】
Thank you for reading!
Written by Keisuke Matsumura, ROUTEMAP COFFEE ROASTERS
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