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【情報のピラミッド】を理解し、情報収集に努めよう。

キャリアアップを図るビジネスパーソンにとって、業務知識アップのためにも、ビジネスチャンスを逃さないためにも、その業界における情報収集に努めることは常識です。

しかし、ネットがここまで普及した現代。無料のネットニュースやたわいもないブログ情報、Youtube動画等で、主体性をもっていないと、とてもではないが消化しきれない程に、情報は氾濫しています。果たしてその中で、何%の情報が有益なのか、正確なのか。

無料で簡単に入手できる情報には、その価値がない、とは言いません。しかし、誰でも入手できるということは、誰でも知っている、ということ。果たして、ビジネスチャンスにはつながるのか? 新しい領域への扉、と言えるのか? その他大勢の ”群れ" とは違う道、を歩めるのか?

そこで、GenZeeが常に意識して、日頃の習慣にしている、【情報のピラミッド】の考え方をご紹介します。(※いずれも、紙である必要はありません。オンラインも含みます。)

■ 情報のピラミッドの各層

(1) 教科書・統計資料
長年の研究や定期調査により、種々の検証を経て証明されてきた事象を、定量的観測データと理論に基づいて、分かり易く解説してくれる書物。原則有料。膨大なリサーチに基づくもの、権威ある組織によって出版された本、などは高額。著者は多くの場合、理論の解説に優れる大学教授や官公庁、総研等。

(2) ビジネス書
検証や執筆活動、校正作業、などの期間を経て、著者の着想から1〜数年後に出版される書物。検証もされ、論理立てて記述されており、学びは多い。良書ほど高額。誰でも出版することは可能ではあるが、特にビジネス書は著者の経歴は要確認。評論家等、事業運営、経営経験のない人物によるビジネス書は、本は厚くとも、内容は薄っぺらなことが多い。

(3) 週刊誌
検証はビジネス書ほど完璧ではないが、逆にトレンドを抑えており、時事を把握するために有効な、記事集合物。プロの記者がその取材力と独自の視点で執筆した記事であれば、そのコストを払う価値は十分にある。ネットにあふれる無料の週刊誌、は相対的に価値は低い。GenZee、日経ビジネスと東洋経済は定期購読。

(4) 日刊ニュース
検証されていない情報も含め、個人の能力では処理仕切れない程、氾濫している。うまく集合知を抑えることができれば、トレンドを正確に把握できるが、簡単ではない。著者はプロからド素人まで、種々雑多。誰でもビジネス理論、将来予測、を語れる。その情報の多くは無料。GenZee、日経新聞他、国内外のIT業界関連有料記事多数月間契約。

(5) 業界人情報
業界の経営者、現場のプロ、ベテラン同士の密かな面談や会食でのみ交わされる、業界情報。信憑性、正確性は必ずしも100%ではないが、まだどこにも出ていない、”ここだけの話”が多い。記者や外部の人間には明かせない裏話や、”あのニュースの背景”、といった門外不出の情報が交わされる。参加人数が少ないほど、希少な情報が交わされる。GenZee、会食は1:1が好き。

■ 速報性・希少性の観点からの解説

ピラミッドの上層部に上がる程、その情報の速報性=情報の鮮度と、希少性が高い。IT業界はそのスピードが速すぎて書籍が出る頃には既に古い情報になっている、ということもあり得る。そのため、教科書にまでなることがなかなかない。だから、MBAホルダーでも、座学は豊富だが実務経験が少ない者などは、実は現場ではあまり戦力にならないことも。

また、階が上がる程、情報量が膨大になるため、正確でオリジナルな情報を得られた場合のその情報の希少性はとても高い。逆に、ビジネス書などは、若干鮮度は落ちるものの、お金さえ支払えば、容易に有益な情報(売れ筋の本)にアクセスできる。

■ 正確性・信憑性の観点からの解説

ピラミッドの下層部は正確で、信憑性の高い情報が得られる。今の時代は、書籍や雑誌は、その売れ筋や評判で一目瞭然。良書はできるだけたくさん読むと良い。ビジネス書をより深く理解するために、哲学書や小説等、幅広いジャンルを読み、知識を結び付けていくと良い。

上層部に上がる程、検証を仕切れていない情報が含まれていく。正確性や独創性は乏しい。数ヶ月後にはもうトレンドが変わった、ということも多々ある。情報へのアクセスは平等に与えられるが、氾濫する情報から何を掴むか、どう読み取るか、はセンスが必要とされる。

■ ピラミッド構造としている理由

ならば、真っ先に業界人の先輩に、”ここだけの話” を聞きに行こう。・・だが、話はそう簡単ではない。このピラミッドの上層部程、正しく、希少な情報にアクセスするためには、下層の情報=業界知識、常識、を頭に入れていなければならない。

基本的知識が無ければ、たとえ先端の情報にアクセスできても、それを理解できない。また、ベテランと会食する機会を得ても、準備不足が露呈し、同じレベルの人間でないと分かったら、簡単には情報や知識を明かさない。知らないフリ、バカなフリ、をされるだけで終わる。上層階に上がるための準備というのは、いわば、通行手形のようなもの。基本の情報収集することに、時間と労力、そして、そのコストを惜しまない者だけが、通行手形を、得る。

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これら一連の、情報のピラミッドの各タイプ、そしてその正確性・信憑性と、鮮度・スピード・希少性、の高低を理解した上で、ベースからトップまで、しっかりと情報収集に努める。この習慣が、ビジネスのパフォーマンスを上げ、その結果、キャリアアップにもつながります。

noteにも、スマホで簡単に読める、無料の記事が溢れています。他のブログサイトに比べると、きちんとしたクリエイターさんが多いですね。有益な情報の比率も高いと思います。しかし、本屋(EC含む)で販売しているビジネス書は、文筆活動を本職として、もしくはプロの経営者として執筆した書籍です。この本物の書籍、コンテンツに関しても、決してお金を惜しまず、しっかりと読むことをお勧めします!

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以上、老兵の『実戦!キャリアアップ ノート』 ”侍編” でした。

他のピラミッドの話は、こちらを参照ください。⇓


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