見出し画像

<無料公開>新卒一括採用廃止は本当に広まっているのかについて考える。

本記事は無料公開となっております。宜しければサポート機能にて支援をいただけますと幸いでございます。

新卒一括採用の廃止をする企業が増えているというニュースを最近よく目にする。しかし、本当に新卒一括採用廃止は広がっているのか。新卒一括採用廃止という企業単位のニュースが広告宣伝とはなっているが、その後の結果についてはニュースにはならない。それが現状での結論だと個人的には感じている。

日本の労働市場は現状に満足しているからことが理由であると思う。新卒採用、正規雇用などを本気で変える気があれば根本的に法的にも変えない限りは無理だと思うよ。新卒一括採用は企業側にとっても学生側にとっても大学側にとってもラクなシステムなんだよね。メリットがあるからこそ続いてる。あえて新卒一括採用やめますっていうのはただの宣伝でしかない。本気で辞める気ならば黙って雇用形態含めて変えるものだよ。

また、最近は新卒初任給の一律を廃止する企業も増えている。サイバーエージェントやDMMなどの大手がおこなっている。これは当然の流れであり、新卒だから同じ給与というのが時代に即してないだけ。終身雇用制度があったからこそ年功序列型の賃金が成立しており、新卒の給与が同じであっても問題はなかった。しかし、終身雇用でなくなった時点で年功序列型の賃金も終わらせるべきであったが、それを無理矢理維持し続けてしまったのが問題。

年功序列型の賃金は終身雇用ありきで若い時期の賃金が抑えられてるもトータルの雇用期間で計算できてたわけだし、能力主義で賃金を決めてる企業は周囲に合わせて配慮して新卒賃金を横一線にしていたが、能力主義であるならば最初から良い人材確保には新卒から高くなるのは理解できる。ただ、新卒の能力をインターンなどで把握するのか、学歴で判断するのか、仕事の業種によって判断するのか否か。判断基準次第な部分はあるかもしれないがね。

厚労省の発表であるので信頼性に欠ける部分はあるが、「大卒20万7千円」という初任給平均には夢も希望もないよね。一部の企業を除けば多くが初任給は一律の状態だからね。学歴社会の割には初任給は揃えるという意味不明な状態。能力主義だとしても初任給以降の昇給幅も限度があるわけだしね。毎年月額5000円の昇給幅だとしても税金のおかげで実質的に手取りが上がるのは3年目あたりから。こんな仕組みではダメだよ。

就活ルールに関する議論も去年はあったが、新卒一括採用も初任給一律も含めて就活システムそのものを辞めればいいだけ。大学などで学ぶ事と企業で働く事を並行してるからこうゆう不毛な議論が生まれるわけで学ぶ期間はしっかり学び、卒業後に新卒採用という概念を無くして、通年採用を実施すればいいだけでは?大学卒業までに就職先を決めなければならないという形式であるからこんな混乱が発生してしまってるだけ。

大学1年次に内定を出すという企業もあるが、確かに1年生から内定を出すならばそれ以降は学生も学びに集中できる反面、大学で学んでいく中で今後の方向性が変わる場合に対応ができないし、そもそも数年先の企業がどうなってるかわからない時代。就活という本当におかしなシステムが当たり前になってる事がそもそも問題であると強く感じる。

サポートいただきありがとうございます。サポートのおかげで今後の活動につなげていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。