AbemaTVから「ABEMA」へ。
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サイバーエージェント、AbemaTVを投資局面から収益化にシフト 「赤字を徐々に減らす」 広告と課金、周辺事業で収益伸ばす 有料会員は年内100万人も
AbemaTVのコンテンツが良くも悪くも安定感が出てきた印象はある。恋愛バラエティーで若年層を掴み、ニュースや速報系の緊急中継、格闘技や公営ギャンブル、アニメやドラマなど広い範囲をカバーできてるわけだからね。無料ならば広告、広告無しならば月額課金と双方で収益を確保でき、課金に関しても幅を広げる仕組みを時間はかかったが構築できたのは大きい。ただ、収益化にシフトだけでなく、コンテンツや新たな企画力を継続しないと新規需要創出には繋がらないのでは？というのが難点だろう。AbemaTVが広告でマネタイズしていくのならばこのバズる事を狙う手法と年齢層を若年層に絞った番組制作は一つの手法としてはアリなのだろう。
ただ、年齢層を絞る事は今後のユーザー層拡大にはリスクしかない。初期から続いたバラエティーを終わらせている点が個人的には気になる。リアルタイムでの視聴者数と課金しての見逃し配信視聴が芳しくないため、切り捨てつつあるのだろうけど、そうなるとオリジナルコンテンツが減ってしまう。確かにテレ朝の見逃しや恋愛系とニュース番組は存在しているが、それだけでは視聴者層が偏ってしまうのではないか。もちろんコアな視聴者層に対してやっていく戦略なのであれば問題はないが、課金というフェーズにおいては正直コンテンツが弱いのではないか？と思わざる得ない。今後をバラエティーをやらない、減少させていくのならば、ドラマ制作を例えば1クール3作程度は制作するなど代替案がなけれ厳しいのではないかと思う。
また、せっかくアベプラのようなニュース番組を週5で製作しているわけだからそこを活かしていく必要もあるのではないかと思う。個人的にも毎日視聴をさせてもらっているが、この番組だけで完結してしまっているのが勿体無い印象。例えばAbemaTVが年越しニュースをやってたが、テーマとゲストの工夫が必要かなという印象。AbemaTVをあえて観る理由には少し弱かったかな？と思う部分もあるし、朝生の同時中継も面白い取り組みだが、正直テレビで観てる人とAbemaTVの視聴者層は異なる点も考慮すべきだろう。特に朝生は落合さんと古市さん、三浦さんくらいしか30代がいないわけで、それならば朝生のように月に1度や2度Abemaで独自にやっても面白いだろう。
なぜサイバーエージェントは「新卒を社長にする」のか？
サイバーエージェント自体の強みは多様な価値観を持てる、活かせる企業は強いと感じる。同時に良くも悪くも藤田社長だからこそサイバーエージェントという多種多様な人材が多くいる企業を引っ張れるのだと思う。今後事業が更に拡大していく、多様化していくだろうから直接関わってない事業、任せてる事業が上手くいかない時にどこまで関与していくのか、どう導くのかが今後の藤田社長のカギかなと思う。どうしても目が届いてない部分が増えてる印象が残念ながらあるからね。
藤田社長の基本は堅実な経営と大胆な決断力でここまで順調に拡大してきており、人材に関しても個性的溢れる人が活躍を実際に出来ているわけだしね。合う合わないはあるだろうけど居心地が良いと感じる人は多くいるのだろう。スマホシフトが遅れていたサイバーエージェントが一気にスマホ対応をゲーム含めて一気におこなえたのは技術者の努力の賜物だろう。
改めてAbemaTVに関して考察するとAbemaTVを伸ばすには全体を統括してバランスを取るのではなく、番組毎でもなく、チャンネル毎に責任者だったり、コンテンツ作りを任せるくらいのやり方を取らなければヒットしない。競争ではなく、個々のチャンネルを伸ばすという意識が欠けているから結局レギュラー番組だったり、キラーコンテンツが出ないなど中途半端な形になってしまっている現状があるのでは？と個人的には感じる。
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