FMC Advent Calendar 2020 15日目

FMC Advent Calendar 2020 15日目の記事です。
14日目はいかのおすしさんの「FMC advent calendar 14日目~EOファーストでBBがしたい~」でした。

もうしばらくFMCやってないしやる気もなかったんですが、埋まってなかったのでやってみました。
前半は競技者向けの内容です。後半に雑談があります。

スクランブル

R' U' F R2 U R2 U F2 L2 D' R2 U B2 U' L' U F' L R2 D' F' L' R D' R' U' F

解答

D' R' D F2 D2 R2 D' L' R F' R' F' D' L D B L' F' L B' L' F2 D F (24手)

解法詳細

D' R' D // EO(UD軸) 3手
F2 D2 R2 D' L' // 2x2x3 8手
R F' R' D // F2L 12手
D' F' D' L D (*) L' F D F // OLL+AUF 19手 3コーナー
インサート * = B L' F' L B' L' F L (3手キャンセル)
19 + 8 - 3 = 24手

いや、ここで自己ベストでるんかーい。
公式記録は27手で20前半は練習でも多分だしたことない。公式記録で24手だしたら日本ランキング7位とかだし。
昨日までの記事を見ると、3手EO7手2x2x3に気づいた人は何人かいましたが、D'を挟むことで12手F2L(さらOLLで2手キャンセル)になることに気づいた人はいなかったようです。D'がファインプレーでしたね。

FMCの思い出

本当はここで終わっていたんですが、岡山さんの記事を読んで自分もちょっと書いてみようかなと。

自分が初めてFMCをやったのは、2010年の日本大会でした。当時はまだ日本でFMCはほとんど発展しておらず、今では基本とされているテクニックも全く普及していなかったので、自分も例にもれずスピードキューブの知識そのままにとりあえずやってみたという感じで、最初の記録は55手でした。そこから3年ほどは特にやる気もなく、慣れだけで少しずつ40手近くまで記録を伸ばしていたのですが、2013年に初めて行ったラスベガスでの世界大会で、38手という当時としては満足できる初Sub40をしました。

記録をだしたときには38手で十分満足していたのですが、帰国後Facebookに解法を投稿したところ、前述の岡山さん(当時世界記録保持者)から、最後のOLLをこうすればPLLスキップして29手になってたのでは?という指摘をうけて、非常にショックを受けました。一番簡単な6手OLL(Sune)を向き違いに回したがために、29手という、当時出していれば世界大会でも150人以上の中TOP10に入るような記録を逃していました。
その詳細は当時のFacebookから。

画像1

これが悔しくて、なんとしてもこのとき逃したSub30を出したいなと思い、その頃からちゃんとFMCを勉強し始めました。

そして翌年千葉県松戸市で行われたアジア大会2014で、31手の記録で3位に入賞しました。入賞者全員日本人という状況ではありましたが、国際大会で、しかもFMCというマイナー競技ながらルービックキューブを使った競技での入賞は、とても嬉しかったです。その2年前の香港でのアジア大会ではルービッククロックで同じく3位入賞しましたが、あれは当時は今以上に超ドマイナー競技ですからね(それでも生涯初入賞が国際大会というのは不思議だった)。

この頃には、自分が運営しているルービックキューブ(スピードキューブ)サイト、roudai.net で、FMC選手権なるものを開催したりしていました。今はもう削除してしまっていますが、一部をウェブアーカイブから見ることが可能です。
https://web.archive.org/web/20160402052845/http://roudai.net/fmc/fmc34/

今ではDomino Reductionという新しいテクニックも開発され、自分は結局そこまでついていけていないのですが、FMCは年齢関係なく楽しむことができる競技だと思うので、やっぱりちゃんと勉強したいなぁとは思っています。思ってるだけ。

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