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鶏肉のマスタード焼き


鶏肉のマスタード焼きですが、良く良く考えたら最近看護師のなっちゃんが相手してくれません。

病棟の廊下ですれ違ったりもするのですが、全く相手してくれません。

隣の病人は世話してるのに私がナースコール押さないせいなのか、完璧なパーフェクトで相手してくれません。


以前あれほど甲斐甲斐しく世話を焼いてくれたのにICUから戻ってきただけで、これほど物事や人の立場が変わってしまうのでしょうか。


いいんです、こっちには今井美樹に似ていると亡くなった婆様から言われたと自称している嫁様がいるんです。

いいんです、どこのあたりが今井美樹だったのか今度恐山に行ってイタコを問い詰めてやります。


しかし先程、思いもかけず武井咲が血圧測りに来てくれたので事なきを得ました。

武井壮ではありません。


さて、話を戻してICUから大部屋へ帰ってきた件ですが、以前のベッドは端っこだったので睡眠に対する様々な妨害には辛うじて耐える事ができました。


今回、私が案内されたのはド真ん中のベッドです。

もう嫌な予感しかしません。


そして消灯時間も過ぎたので深い眠りにチャレンジングするも、流石は老体が多い呼吸器科の病棟らしく相変わらず不快なベリーノイジーに眠れません。


前回は端っこのベッドだったので片側だけ音波ディフェンスすれば良かったのですが、今夜は一味違いました。

なにしろ私の両サイドから咳、痰、いびき、ナースコールのステレオ放送です、これを遮るのは絶望的にもカーテン1枚です。

更には対面のベッドからも多数聞こえてくるので、もう気分は立体音響です、サラウンドです、プロロジックⅡです。


このまま深夜の多重奏は明け方までハタ迷惑にも続き、私は一睡も出来ませんでした。


え、耳栓?

当然ながら装着済みでしたが、そんなもんの通用しない世界ザ・ワールドがあるのです。



押すなよ!絶対に押すなよ!!