好きな形を探ってみる

家や町中、人によっては眠っている間も何かしらの「形」が見えている。
無数にある形の中でも目を惹くもの。
それは人によってそれぞれ違うものかもしれないが、数多ある中でどうしてそれが目を惹くのか考えたことはあるだろうか。
私はふと、普段から好きな形の共通点は何か知りたくなり、探ってみた結果なんとなく見えてきたので、今日は私の好きな形について話したい。

まず、私が目を惹くものは
・つみきのおもちゃ
・幼児向け絵本の挿絵
・高畠華宵の描く女性の指先
・パンの凹み方
・卵の形態の変化

私が目に留まるものは特定の動きやリズムを持った形であることが多い。
そこに共通するのは現実をそのまま写し取った形状ではなく、相手に伝えたい「意図」と心地よさを伴った「視覚以外の感覚」が存在しているのではないか。

気分や音、触感など見た目以外の感覚を視覚に落とし込んだ「形」は、私たちに固定概念にとらわれない豊かな想像力を引き出し、探ってみたい、記憶に留めておきたいという能動的な気持ちにさせてくれる。
また、外部環境への関心・興味を高まらせるきっかけにもなっていると思う。

これはあくまで持論だが、昨今のSNSや口コミといった情報の発達により、周りの評価を基準に自分の関心・興味を選んでいる人が多いように感じている。
流行っているから自分もこれがいいと思う。有名人のおすすめだから間違いない。そうした判断基準により、せっかく本来持っている個々の「心地よさ」を感じる機能を鈍らせているような気がする。
周りとの比較ではなく、もっと本当に自分が素敵だなとときめきを感じるきっかけが世の中に多く存在してほしい。

私自身も将来は居場所に迷っている人の心に純粋に響くきっかけとなるものや環境といったあらゆる「形」を作り出せるようになりたい。


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