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仕事と家庭の両立について~出張時の工夫~

大学教員という職種において女性はまだまだ少数です。令和元年度の学校基本調査によれば大学教員全体では25%で年々増加傾向にあるものの、助手(58%)から助教(31%)、講師(33%)、准教授(25%)、教授(17%)、副学長(12%)、学長(12%)に向かっていくほどその割合は減っていくのが特徴です。また、大学種別でいえば、私立大学より国立大学のほうが女性教員比率は低い(例えば、教授は私立大学17%に対し国立大学は10%)です。

で、ここでの主題は「女性教員を増やさなくてはいけない」という主張ではなく、このような環境において現実としてどう仕事と両立していくか、ということです。そして、予め強調しておきたいのは、家族の在り方の理想は「人それぞれ」ということです。私は、大学院生の頃は、結婚もしたいしこどもも欲しいと思い、それらを実現しましたが、現在は離婚に至っています。そして、この経緯・現在の状態も含めて、大変良かったと思っています。

前置きが長くなりましたが、仕事と家庭の両立の工夫が、今日まとめたいことでした。研究者に限らず、ですが、女性が働く場合、特にこどもがいる場合にはいろんな人の助けが必要になります。我が家の場合は、元夫は夜の遅いサラリーマンでしたので協力の期待はそれほどできませんでした。

3名のこどもがいましたので家事がまわらず、シルバー人材センターからきてくれるおばあちゃんと義母にお手伝いをお願いして日常家事はまわしていました。

特に問題となるのが出張のときです。出張は家事を他者に全て任せることになるため、その渡し方が重要になります。我が家の場合は、出張が判明すると、義母とシルバーさんに相談し日程を確認し、予定表を作成して渡し説明するという流れをとっていました。下記のファイルは中学生、小学生2名という3人のこどもの母であった当時義母とシルバーさんに渡していたファイルの例(適宜匿名化しています)です。どの子がどういう予定で何が必要なのか、をエクセルにまとめていました。朝食、お弁当の有無、帰宅時間、ならいごとなどを記します。

この予定表は出張時の「特別な」ものですが、これ以外にもカレンダー形式でだいたいの月の予定を月初めにお知らせするということもしていました。助けてくれる人との確実なコミュニケーションと信頼関係は、子育てにおいて必須です。

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