【悲報】コロナで「駅近物件」の価値は下がる
ロッシーです。
不動産業者は、なにかというと「駅近物件」をすすめてきました。
「不動産は一にも二にも、立地が命!」
というやつですね。
そして、駅近物件でなければ買ってはいけない!と言うわけです。
その結果、どこの駅でも駅近物件は高額です。
しかし、これからはテレワークが一般的になることが予想されます。
そうすると、当然ながら毎日電車で通勤する必要はなくなります。
完全に通勤がなくならないとしても、頻度は落ちます。
そうなると、「駅が近い」=「通勤に便利」というメリットそのものがなくなってしまうわけです。
その結果、駅近物件の価値はこれまでよりも下がると考えられます。
ハイブリッド勤務なら、駅から遠い物件でもいい
駅近物件の価値が下がる前提として、テレワークが一般的になる必要があります。
でも、コロナがある程度収束すれば、テレワークをやめて通常の通勤に戻るかもしれませんよね。
私の予想では、通勤プラス週に数回のテレワークの混合というハイブリッド型が一般的になると予想しています。
つまり、もうフルタイム通勤には戻らないということです。
もしそうなれば、それだけでも大きなインパクトがあります。
仮に、週2日や3日の通勤でOKになったら、高額な駅近物件よりも、より広く、より安い物件でいいから、駅から遠くてもいい!と思う人は増えると思います。
きちんとした会社なら、ハイブリッド勤務を会社は認めるでしょう。
感染リスクの高い満員電車での通勤を社員に命令することは、会社の「安全配慮義務違反」となる可能性だって大いにありますから。
それに、そもそもテレワークで問題なく業務が回るのにもかかわらず、それでも社員を「とりあえず」通勤させたい会社は、社員から
「単に俺たち社員を苦しめたいだけなの?」
と思われるだけでしょう。
そういう会社は、長期的には社員の流出が避けられないでしょうから、衰退すると思います。
人手不足の時代ですから、社員の安定的な確保という観点から考えても、テレワークを推進する流れを止めることは難しいでしょう。
そして、フルタイム・テレワークへ
ハイブリッド型での通勤が一般的になれば、最終的にはフルタイム・テレワークへ移行するでしょう。
仕事上問題ないならそれでいいわけですから。
もちろん通勤が完全になくなるわけではないと思います。しかし、これまでは通勤が原則だったのが、これからはテレワークが原則となり、重要なミーティングなどに出席するための通勤が例外という扱いになるわけです。
つまり、通勤は仕事におけるひとつのオプションになるということです。
仮に、週にゼロ、または1日くらいの頻度で出社する時代になったとしたら、それでも高額な駅近物件を買うのでしょうか?
仕事以外で毎日電車に乗る必要があるという人はそんなにいないでしょうから、やはり駅近である必要は乏しいでしょう。
いやいや、そうはならないよ
「現実には、そこまでテレワークは浸透しない」
「テレワークが浸透しても、駅近物件の資産価値は下がらない」
と思っている方は多いと思います。
テレワークで駅近物件の価値が下がるというのは単なる連想ゲームであり、実際にはそうならない、と思っている人も多いでしょう。
時代は変わる
確かにすぐにはそうならないかもしれません。
でも、変化というのは見えないスピードで起こるものです。
人手不足、高齢化、女性の活躍促進、デジタル社会への移行・・・という社会的背景、そして、テクノロジーの発達、5Gの実用化、シェアリングエコノミーの進化、Maasの普及など、時代はどんどん変わっていきます。
「これまでそうだったから、これからもそうなる。」と人は思いたがるものです。でも、今後数年間、数十年で、何が起こるかなんて誰にも分かりません。
電車に乗るために、駅近という限られた場所を、皆で取り合う社会はもう限界なのではないでしょうか。
通勤はオプション。
出社は仕事ではない。
そういう時代が来ていると思います。
そして、「駅近物件が正解!」という価値観も変わっていくと思います。
不動産業者は、それでも駅近の価値は不滅だと思っているかもしれませんが、いずれ答えは出るでしょう。
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