三味線

三味線といえば和楽器のあれであるが麻雀においては相手を騙そうとする行為の総称と言った所だろうか。

先日のМリーグの対局で三味線疑惑が出たらしくメラぐらいであろうか、やや盛り上がったと聞く。私はSNSに疎いのでメラなのかメラミなのかまさかのメラゾーマなのかは定かではない。

確かに騙されるのは気分が良いものではない。
ビールを注文し出てきたのが発泡酒だとしたら文句の一つも言いたくなるだろう。
だがしかし発泡酒を注文して出てきたのがビールだったらどうだろうか?私であればもし気が付いたとしても、この小さな幸運に感謝しつつビールを頂くことだろう。
騙されたとしても結果自分が嬉しければ許せるものである。

今回の件はお互いの利害が一致した差し込みであるが、チラ見程度でそこまで騒ぐことなのか。思いっきり視線を送っていたら騒ぎになるのもわかるが。

一昔前の麻雀は相手を騙すことも勝負の駆け引きの一部のような風潮もあったように思う。小手返しなどその典型ではないだろうか。
現代の麻雀は崇高な頭脳ゲームになるべく相手は騙さない、卓上の情報で競いましょうといったところか。

しかし、卓外でも情報はどこかしらで出てしまう。表情、間など人である以上ゼロにすることは難しいと思う。麻雀サイボーグにでもなれというのか。すでに一人そう呼ばれる男がいたような。
本当に卓上の情報だけで勝負するのであればネット対戦の方が向いてるのではないか。見ている方としては味気ない感じになってしまうかもしれないが、お互いが別室にいれば各々の思考を語りながらの対局が可能になり、プロの思考に触れたい私としては垂涎物である。

麻雀は情報戦だと私は思う。
あらゆる所から情報を収集しその時のベストと思われる選択を繰り返していく。その過程において三味線のような妨害行為が許せないということだろう。
では無表情で淡々と打つ選手と時折表情に出る選手の差はどうなのか?表情に出すということは何かしらの情報を出している。相手としてはそこからも何かを読み取れるかもしれないから良しとしているのか気にしていないのか。表情に騙された被害者が出ていないから黙認なのか。

もう細かいのはいいから全部出しちゃえばいいじゃん!とも思う。

以前に麻雀遊戯王に園田プロが出てべろんべろんになっていた時に言っていたが、Мリーグにルールを一つ付け足せるならというようなテーマに対してトークありと言っていた。ただ本当にべろんべろんだったので本気かどうかは定かではない。
対局中しゃべってOK、それらの情報を信じるか信じないかはあなた次第、といったようなことだったと思う。
これはこれでおもしろいのではないかと思った。騙してOKである。


私としてはトークだけでなく三味線もやりたい放題にしたい。上家の捨牌に毎回腰を使ってもあり。毎回はさすがにかっこ悪いか。勝つためにどこまでやるのか。
ついでに小手返しも復活である。

トークによる駆け引き、誰が騙すのか誰が騙されるのか!
禁断の秘儀、小手返しがここに復活!
実況はやはり日吉さんであろう。

Мリーグのオフシーズンにでもぜひ。