【こじはるに学ぶ】セルフブランディングをするためのSNSの使い分けって?

こんばんは。
先週自分の中のメモに書きかけていたはなしをようやく書こうと・・・
ちゃんとした文章書くのしんどいのでラフな文体で書きます。

最近気になっていたこと。
ここ2~3年?D2Cという言葉が一般化してから、多くの「インフルエンサー」がアパレルや化粧品ブランドを立ち上げていますが、そのPR手段は依然としてInstagramが主流・・・っていうか、ブランドを立ち上げた人はInstagramをきっかけに「インフルエンサー」デビューを果たした人が多数だからそりゃそうだろって感じなんですが。

とにかく、多くのインフルエンサーが、PRや自分のブランディングにInstagramという1つのツールしか使っていないということ、が気になっていました。
そんな中、1~2週間くらい前に突然CLANEのディレクター・松本恵奈さんや、ameri vintageのディレクター・黒石奈央子さんらが一斉にYoutubeの番組をスタート。
しかも、ブランドのチャンネルではなく、ディレクター個人のチャンネルとしてスタートしている。
これは何でかな~~と考えたところ、ある程度の規模を迎えたアパレルや化粧品ブランドが次のフェーズに入るには、まず今までとは異なる層を取り込まなければいけない→新たなツールを使って新規層の発掘/既存ファンに今までとは別の面を見せることで、より深くインフルエンサーと関わってもらうことが狙いでもあるのかなと。

インフルエンサーやインフルエンサーがディレクションするブランドが飽和してきた今、ディレクターに求められているのは様々なツールを使って多角的な面を見せて顧客を飽きさせずに囲い込む事(言い方が悪いけど)、さらにリーチを広げること。
それにはデジタル・オンライン上の様々なSNSをそれぞれの特性を活かして上手く利用できるかどうかがカギになってくるんじゃないかなと思いまして。

で、それを既に上手くこなせているインフルエンサーが居るなと思ったんですね。
元AKB48の小嶋陽菜さん。
今回は彼女の自分の強みを活かしたデジタル上でのブランディング方法・ツールごとにどう役割を振り分けているか?などまとめていこうと思います。

①SNSまとめ

彼女はAKB48を卒業後、アパレルブランド『Her lip to』を立ちあげています。ブランドや彼女個人のSNS情報はこちら⇩

・公式サイト/ストア:https://www.herlipto.jp/about
・ブランド公式Instagram:https://www.instagram.com/herlipto/
・小嶋陽菜さんInstagram:https://www.instagram.com/nyanchan22/
・小嶋陽菜さんTwitter:https://twitter.com/kojiharunyan?s=20
・小嶋陽菜さんYoutube:https://www.youtube.com/c/HarunaKojima

 ②小嶋陽菜さん/Her lip toの強みは?

次に彼女自身の、または彼女がディレクションをするうえでの強みについて整理。
今回はCompany(個人だけど)/Customer/Competiterの3C分析のテンプレートを使用します。

(1)Company:小嶋陽菜さん個人の強み&ブランドの強みは?
・国民的アイドル出身/かつメインメンバーだった。
→他のブランドを運営するインフルエンサーよりも圧倒的に知名度が高い
・話題性があるのでメディアに取り上げられやすい
・SNSのフォロワーが多い(258万)
・ファッションセンスの良さにブランド立ち上げ前から定評があった→センスが信頼されていた
・個人アカウントでIG/TW/Youtubeと多方面のSNSツールを運用
・自分で"運営している”感のある投稿
→実際にEC上の管理画面で売上チェックもしているとのこと。

(2)Customer:フォロワーは?運営するブランドの客層は?
・AKB時代からのファン
・小嶋さんのセンスが好きな人
・小嶋さんになりたい・憧れている人※別にAKBが好きなわけではない
・Her lip toの服のデザインが好きな人

(3)Competiter:競合との比較
・(強み)圧倒的知名度
・(強み)他のインフルエンス力のある人(AKABのメンバーなど)に広めてもらいやすい
・(弱み)"私でも着こなせるかも”"リアルに参考になる"という風になりにくい
→芸能人とでは自分と同一化し難い

③強みを活かし弱みをカバーするためのSNS上の工夫は?

②を踏まえて、小嶋さんのや彼女のディレクションするブランドの強みを活かし、逆に弱みをカバーするためにSNSで見られる工夫はざっとこんな感じ。

(1)Her lip toアカウント
【Instagram】
・ストーリー用テンプレートを配布→UGCを増やすことで"リアルに参考になる"へ

画像1

(2)小嶋陽菜さん公式SNS
【Instagram】
・商品にフォーカスせず、できるだけライフスタイルの中に自然に商品を溶け込ませた設計
→商品説明をキャプションに無理して入れていないところが宣伝感がなく、AKB48からのファン層からも受け入れられているのでは
・AKB48メンバーとの写真も

【Twitter】
・Instagram同様、AKB48メンバーとの交流やHer lip toの服を着用したメンバーを引用RTで紹介
・WEBメディアの紹介によるTwitterアカウント拡散
・ファンの質問に答えるなど交流→より身近に感じる

④各SNSの使い分けは?

それでは、各SNSをどの様に使い分けているのかを見ていきます。

画像2

【Instagram】
・Her lip to公式:ブランドの世界観の提示
→ブランド情報の発信
→UGCの利用でブランドファンの購買意欲促進&不安解消

小嶋陽菜さん公式アカウント:ライフスタイルに共感してもらう目的
→宣伝色をなくし、小嶋さんのライフスタイルの中に入れ込むことで「アイテムを気に入っているから生活に取り入れている」という意思を発信。
同時にAKB48時代のファン~ブランドファンまで幅広い層に受け容れられる内容に
→個人の雑誌の掲載情報などプレス的な側面

【Twitter】
小嶋陽菜さん公式アカウント:素の意見を言う場
→ブランドの付加価値を提供
:アイテムに対する意見を得たり、小嶋さん自身がアイテムに対し、おすすめの着用シーンや着こなし提案も
→zoom背景の配布や自撮りバトンなど流行りのコンテンツにも素早く対応
→ライトでラフな発言:今後こういった事をしてみたい、なども。

【Yooutube】
Vlog:日常の裏側を配信
→撮影シーンの裏側だったり、"おうち時間"の使い方だったり、ON/OFF含め裏側の部分を配信。
→ブランドファンだけでなくライフスタイルに興味がある層にも受け容れられる内容
→深く熱量の高いクローズドなコミュニティ

注目すべきなのは、Youtubeを使った"Vlog"なのですが、
彼女自身が「Youtuberではない」と言っている通り、作り込まれた企画を配信している訳ではなく、あくまでも日常を切り取ったライトなものであるという点が特徴。
ZOOMでのおしゃべりだったり、Uberで頼んだものの発表だったり、撮影の裏側だったりと、Instagramでは表現しきれない、動画ならではの詳細な"裏側"が見られる内容になっており、
Instagram感覚で気軽に見られるけど、よりクローズドなコミュニティを形成しているのかなと。

強いインフルエンス力がある彼女だからこそ、自身の好きなものやことについての共感を求める場をつくる一方で、身近に感じてもらえる場所や意見を言える場所など、ブランディングを崩さずに多角的に自身を表現することで
より熱量の高いファンを生み出しつづける工夫をしているのではないかと思いました。
今日はここまでです。
ありがとうございました。




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