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あの時の夏

2年前の8月15日。

なんとなくテレビを見ていたら、さくらももこ先生ご逝去のニューステロップが流れ、私の中で現実の時間がフリーズしてしまいました。

訃報を信じられませんでしたし、信じたくなかった。

私は夏が大の苦手。体力もメンタルもガタ落ちになり、とにかく色々とダメダメな時期。

でも、※『夏の色も見えない』と『夢の音色』を読めば気持ちを立て直す事が出来たし、それで何とか辛い時期をやり過ごせていたのだ。半分、儀式みたいなものだった。

※先生の青春時代を描いた「ほのぼの劇場」の中の作品。

そんな私なりの儀式を無事に終え、また明日から頑張ろう。そう思っていた矢先に、冒頭のテロップ。

テレビやネットのニュースで大々的に報じられ、本当に本当に現実なんだ。何も考えられない。

「ちびまる子ちゃん」は、小学校の事、友人の家で読んだ初めての漫画でした。こんな面白いモンがあるんだ!腹を抱えて笑った事なんかほとんどなかった私が、友人宅にいる事を忘れて貪り読んでは笑い、それを見た友人も、友人のお母さんも笑い、とにかくみんなが笑って楽しいお泊まりでした。 

『初めてのお泊まりに、初めての漫画』

漫画デビューがまるちゃんって、今思えばとっても贅沢。漫画ってこんなにも面白くて、人を幸せな気持ちにしてくれるんだ。って感動を覚えました。

それから大人になり、自分のお給料で先生のエッセイを集めるだけ集め、何度も読み返しては笑い、電車の中で読んでしまった日にゃ笑いを堪えるのに必死で身体が震え、わたし危ない人みたい(笑)って思いながらもページを捲る手が止まらないから、プルプルするしかない。

そうして、もう少し大人になった頃に友人から薦められたのが、吉本ばなな先生だった。

「キッチン」を読んですぐにばなな先生にも、ドハマりした。やっぱり作品を集め捲った。

更に、さくら先生のエッセイでお二人はお友達という事を知り、なんかとっても嬉しかった。

私の中の。言葉にすると難しいけれど、とっても大切な部分を作って下さったのはお二方の作品であり、それは死ぬまできっと変わらないだろうと思っています。

あの夏から2年が経ち、ようやく現実を受け入れる様になった。さくら先生の肉体はなくなってしまったけれど、残して下さった作品は先生が魂を込めた物だから、ページを捲れば良いのだ。お腹も減ってくるはずだ。だって、私の核は踊るポンポコリンなのだから。エジソンはそりゃ偉いけれど、先生はとんでも無いレベルで素晴らしい。

さくら先生の命日は8月15日。まさか終戦の日とは。先生はいつだって平和を願っていらっしゃったなあ…と。世界中の大多数の人達は平和を望んでいると思うから、どうか戦争が無くなりますように。

話は変わり…。さくら先生のオススメ作品。と言えば、

①もものかんづめ

②たいのおかしら 

③さるのこしかけが有名ですし、この3作品は登竜門的な感じで必読だと思っています。悶絶級のプルプルを味わえます。

が…。マニアックな作品として…。

漫画→『永沢くん・神のちから』
エッセイ→『焼きそばうえだ』

は、非常にオススメです。特に神のちからは、ちびまる子ちゃんとは全くの別世界なので、ワンクッション置いて『コジコジ』を読んでからもアリかと思います。

焼きそばうえだは、なんとバリで焼きそば屋をオープンさせる。というエッセイなのですが、発想が斜め上過ぎますし、それを本当に実行したのだから、とにかく色々な意味でぶっ飛んでいます(笑)

先生の作品はどれも面白くて、全部オススメです。と言いたいのですが、たぶんマニアック向けだろうと思われるのは上記辺りなのかなと。

と、書いていたら楽しくなって来ました。焼きそばうえだを読んで寝よう。

先生がくれたたくさんの大切な事。これからも大事にしていきます。ありがとうございます。


またまた長文になってしまいました(^^;

お付き合い下さった方、ありがとうございます(^-^)

それでは、おやすみなさいませ(´ω` )zzZ



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