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バイクナビグランプリ 幕張新都心エンデューロ

レースの日。前日から雨予報90%。しかも台風の影響で暴風雨もあるのでレース中止の告知は当日5:30に発表と。
たぶん中止だろうと勝手に予想して、その場合のローラーでの練習内容のイメージまでしていた。就寝は0:30頃。

5時頃に目が覚める。予報どおりがっつりと雨。しかし台風を感じさせるものではない。これはやるのかな、、と思いながら準備して、6:30前に出発。
7時過ぎには到着。都心から1時間弱の場所で5時間がっつり走れるレースが開催されるというだけで私には貴重な機会。到着はするものの雨の中なので外に出たら濡れるし、車中で時間を潰す。レース時間近くなってからぼちぼちと準備済ませて車を出てスタート地点へ。参加人数は多くないのでリラックスした雰囲気。

今日のエントリーは『キングオブエンデューロ』というカテゴリーで、午前中に3時間エンデューロを行い、1時間のレストを挟んで午後に2時間エンデューロ。その合計タイムで順位を競うというもの。私にとっては一番長く走れる=一番良いトレーニングになる、という理由で貴重なレース。

前日になんやかんやで180km走っているくらいなので、修行という位置づけで得意ではないコースでのレースで苦しむことにより11月に向けて上げていくという意図

【3時間エンデューロ】

コースは1周約1.5km。半分近くは直線。鋭角っぽいコーナーが二箇所。ゴールはコーナー曲がって100mくらい。

同一レースを3時間エンデューロのみ参加選手と3+2時間走るKOEの選手と更にチームエントリーも一緒に走る。と言っても数十人規模。
雨が降る中なのでウォーミングアップはなし。準備としては脚にイナーメのレインジェルを擦り込むくらい。なんでスタート後はちょっとキツイ。けどすごいハイレベルでそれにより致命的に遅れる事はないので我慢。雨で路面は完全ウェットで水たまりもそこかしこにあるようなコンディション。どうしても奥の直角(鋭角っぽい)コーナーで慎重になりすぎる。前と間が空いて直線で追いつく、というのを延々と繰り返す。間が空いてしまったら一瞬ダッシュを頑張って間を埋めてスリップストリームに入るというのも手だが、巡航速度が遅いと追いついて脚を止め・場合によってはブレーキをして、という事になるので非常に効率が悪い。なので間が空いても落ち着いてじわじわと極力脚を使わないようにして追いつく。そもそもコーナーで間を開けなければ良いんだが、どうもこのクラスでは前の選手にぴったりとつけない。という非常に慎重な走りをしていたら、今日のレースで2回私の目の前の選手が落車してた。ぴったりと後ろについていたら間違いなく避けきれなかった。そんな事がたまにあるので、やっぱり車間空けておいて良かった、となってしまう。

ラップタイムは概ね2分20秒前後。まぁ千切れないけどコーナーがあるおかげで全然楽ではない。ああ1日も経つと展開も忘れてしまう。
逃げができそうだったら乗れるようにと思っていたけど、逃げが出来る雰囲気もなく、ということはゴールスプリントか。今日は自分から動いてねじ伏せる力もないので、ゴール勝負は丁度よい。
走りながらどうやって勝つかだけを考えていた。最終コーナー抜けてからゴールまで非常に短いのでその間で抜くのは難しいだろう。かと言って最終コーナーをあまり限界まで攻めたくはないので先頭で突っ込むのも自信ない。バックストレートからロングスパートで差をつけて、最終コーナーでは余裕をもっていれば理想だ。それしかない。そのシナリオに向けて最終周回のどこらへんでしかけるかだけを考えながら周回を重ねていた。どこで仕掛けるか、は決められるものでもないので、状況によってどこからでも仕掛けられるようにシミュレーションしておいた。
道中のローテーションは控え目。強めに牽く人はいるけどあえてそれには合わせず。直線が短いので頑張ってもインターバルかかるだけで効率悪いのでコーナーで少し開いて直線の途中でおいついて、というのを繰り返していたように思う。そして後半にゴール勝負を頭に描いてからはコーナーで少しずつ差を開けないように走る。そう言えばクリテリウムではいつも序盤はコーナーが上手くいかないが、終盤にコースに慣れてくると問題なく曲がれるようになるのは気持ちの問題なんだろうな。ゴール勝負をにらんで集中して攻めればきちんと遅れないで走れるけど、道中はそれよりも過剰な安全マージンを取りすぎるからうまく走れない。

案の定集団のまま最終周へ。特に前を塞がれるとか他の人が飛び出すとかの動きがなかったので予定通りバックストレートでロングスパート。誰もついてこなかったので最終コーナーは単独で回って余裕を持って1位でゴール出来た。

−データ:3’00”14 112km 138TSS 2069KJ
Ave 191W NP 207W 93rpm 53.8−46.2%

なんにせよ1位は嬉しいものだ。それにしても先週の富士チャレ200に次いでまさかの2週連続スプリントでの勝ち。


びしょ濡れになったけど次のレースまでは1時間。着替えるのも面倒くさいのでアンダーシャツを一枚重ね着してその上から長袖を追加してウィンドブレーカー着て、車の中で暖を取って12:30からの2時間レースに備える。

ダルいし泥だらけだしで止めたい気持ち山々だけど、ここで修行を諦めたらもったいない。寒さで震えて低体温にならない限りは2時間頑張ろうと誓う。
ギリギリまで車中で暖をとってスタート1分前にスタート位置につく。

【2時間エンデューロ】

2時間エンデューロのみに参加するフレッシュな選手に翻弄されるんだろうな、と思ったけどペースは2時間の方が遅かったと思う。

序盤にチャンピオンシステムのジャージ着た若い選手が飛び出す。単独先頭でいいペースで走り集団との差が最大40秒近くまで広がる。周回を重ねても集団と同じくらいのペースで走り続けているので、強いなぁと感心。
中盤前くらいに無事吸収。一緒のレースを走るバシにはとにかく集団前方を走るようにと指示したら、ほぼその通りに実行出来ていた。私は逆に後ろを走っている時間が多い。とにかく他力本願で2時間無事に走りきりたい。そして最後は再びもがくか、という作戦。

さすがに2時間の方がフレッシュな選手がいて、序盤に逃げていた選手がラスト周回のバックストレート、私がちょうど3時間のレースで仕掛けたあたりからアタック。私もそれに反応して最終コーナー前には追いつく。後ろはいない。コーナーは2番手でまわり、ゴールまでの短い区間で抜かすことに成功して、無事午前午後で連続優勝。

−データ:2’00”54 72.5km 81TSS 1262KJ
Ave 174W NP 193W 91rpm 53.2%−46.8%

それはそうと、チームメートのバシこと板橋が2時間の部で6位入賞出来たこともとてもうれしい。


【レース使用バイク】

いつものZXRS。ホイールは今週もSACRA 50mmCL。タイヤはコンチ。先週から一切変化なし。

ヒドイ雨と路面の砂利で自転車も身体も泥まみれ。靴下は再起不能状態。今日一番役立ったアイテムはkabuto AERO R1につけるバイザー。軽いし視界は広く歪みないし何よりも広く覆うシールドなのでサングラスよりもはるかに雨天時の視界良好。

これはオススメ。


表彰式後に一目散に退散。福田さんとスーパーで肉などの買い出し済ませて18時帰宅。チームメートと計8人で祝勝会でワインとチーズとパンと野菜と肉とワインで腹一杯に。

明日の練習もあるしなぁ、なんて話ながらも、結局寝たのは0時過ぎ。

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