【高岡】 GF世界選手権速報レポート

UCI GranFond World Championship
Men 40-44
結果:3位

ほんとにコースに登りがまったくないド平坦なので厳しいなとは思っていたけど、一応表彰台は狙って臨む。

【序盤】
道幅広いけど速いのでなかなか前に出られず。農道に入ってから上げていく。久しぶりの欧州でのレース。やはり集団の速度と密度が半端ない。とにかく集中してポジションを下げないように。序盤は皆元気なのでスピードが落ちない。先頭に出るまで30分くらい要したので前の展開は見られず、気づいたら6名が2分差と。けっこう速いと感じていたけどそこからさらに前に抜け出していたか。。やられた!と思ったけど自分は序盤にこのハイスピードから抜け出しての逃げはムリだろうからしょうがない。

【中盤】
2分差と聞いて今回のレースは終わったかと思ったが、実際はまだ集団の力は大きく、大事に至らずに吸収された。その後も常に誰かが抜け出しは追走が出来て集団が追いついて、が繰り返される。序盤よりもそのサイクルが長くなるので一つ一つに注意が必要。その動きの中のいくつかは成功して逃げ集団となる。集団の脚が止まって横に広がってしまう事が幾度も。その時にブリッジをかける動きには注意して乗り遅れないようにする。
今回は得意な登りがあるコースではないので自分から展開を作る走りではなく上手く流れを読んで少人数の逃げに乗るのを目指す走りをしていた。

【終盤】
残り50kmくらいだろうか、先頭が見える範囲で走っていた時に前方で一人二人とアタックして抜け出していくのが見えて、6人くらいの逃げが出来てしまった。なんとなく踏めそうな少人数の逃げが決まって集団が止まったのでこれはヤバイかなと。このスピードだと50kmって1時間ちょいなんだよな。一度投げやりな気持ちになり、これで決まってしまったらしようがないと、諦めかける。集団の後ろまで下がって様子見る。
幹線道路で開けた直線に出た際にすごくスピードが上がり集団が一列棒状になり、少し中切れとかも起こるほど。少人数で逃げていてこのスピードは出ないだろう。まだ集団の力はある!希望は捨てずに俄然元気になる。集団前方まで上がっていく。
ラスト40kmくらいだろうか、イタリアが飛び出して独りで追走する。そろそろ勝負をかけないといけない局面。集団が見逃しそうなのを見て追走。10秒とない差。TT勝負だな。差が広がりはしないけど僅かにしか縮まらず。イタリアは前にいた選手を捕まえて二人になる。こちらは集団から抜けてきた大柄な2人が合流。これはチャンス!すぐイタリアに追いつき、その先にいた35-39クラスの集団に追い付く。どうも我々40-44クラスの先頭集団もそこに紛れていたようで、マーシャルバイクがついてたのでここがレースの先頭と確信。もう完全に勝負モードにスイッチが入った。集団に構わずガンガンに先頭交代して逃げる。当然ここにちぎれ集団の選手は入らない。今レースをリードしているのは10人くらいなはず。この集団のまま引き連れて行くのは色々面倒なので勝負を決めるべく走っていたら残り25kmくらいで完全に5人で抜け出す。日本、ウクライナ、ポーランド、イタリア2。
これで逃げを決定的にしたいのが日本とウクライナ。ローテーション飛ばしがちなのがポーランド、イタリア。残り20kmくらいのコーナーで牽制入ってる間に後ろと離れたので構わずに踏み続ける。慌ててポーランドが追ってきて二人になったけど、キツそうなフリをして逃げる気なし。体型的に見てもゴール勝負したいのは明らか。
また5人になる。
ラスト15kmで再び幹線道路へ。この頃にイタリア1人とポーランドは完全にツキイチに。この徹底ぶりはスゴイ。
ラスト10kmになる前に先頭交代でツキイチ勢の後ろまで降りて抗戦。それでも踏まずに他力本願。ある程度前と離れてからアタックして前に追い付く。ここでイタリアが一人脱落して4人+35-39カテゴリのロシア人の計5人に。引き続きポーランドとイタリア以外の3人で回す。マーシャルから後ろ20秒と。これはおそらく35-39の集団だと思うけどその中に何人か40-44の選手もいるはず。もし追いつかれてしまったら集団内の選手は脚を温存できているから分が悪い。ここはツキイチ勢は無視して逃げ切る事に専念。
ラスト5kmの長い直線に入っても状況変わらず。
瞬発力に自信ないから早がけしかない。意表ついたロングスパートで失敗して4位というのだけは避けたかッたのでそういう勝負には出なかった。ラスト400m切ったあたりから先にスプリント仕掛けるもポーランドに圧倒的な速度差で抜かれ、最後50mほどでイタリアにも抜かれて3位。

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https://granfondodailynews.com/full-results-2019-uci-gran-fondo-world-championship-151km-road-race/

正直勝てなかった悔しさよりも表彰台を確保できた安堵感の方が大きかった。

前回から1つ順位を落としたけど、満足している。また来年、登りが大きなコースで挑戦する。
引き続き応援よろしくお願いいたします。

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