アウトドア・トランスフォーメーション
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アウトドア・トランスフォーメーション

2006年にR.projectを設立し、早いもので15年になります。

この節目の年に、大きな組織再編を経て、アウトドア事業へのシフトを明確にしました。その経緯や今後の方向性について、noteに書き残しておきたいと思います。会社の歩んできた道は過去の投稿にまとめているので、こちらをご覧ください。一部重複しますが、今回はアウトドアに絞った内容です。

話の流れ

・アウトドア事業のここまでの歩み

・2021年、スペースキーとの組織再編

・アウトドアの本質的価値について

・ここから展開&仲間求む


アウトドア事業の始まり

R.projectが生まれた2006年頃、「アウトドア」というキーワードは特に考えていませんでした。もともとトライアスロンや川下りなどが好きだったので、南房総の豊かな自然には関心があったし、地元活性化の取り組みの一環でアウトドアイベントなどを行ったことはありましたが、会社の事業にしていくという観点はありませんでした。

2007年にサンセットブリーズという合宿施設をオープンし、合宿事業の2施設目を検討していた2013年の夏ごろ、千葉市のユースホステルの活用の話が入ってきました。昭和の森という公園の中に旧ユースホステルががあり、千葉市としてはその活用を課題に感じていました。

当時は思ってもいませんでしたが、これがその後に会社の軸になる、アウトドア事業の第1歩でした。

最初に千葉市という立地を聞いたときは、合宿事業には該当しないと思っていました。合宿事業は市街地から出て自然の中で行うものなので、政令都市でわざわざ合宿を行う意味はあまりない、今回は対象外かなというのが第一印象でした。

ところが実際に訪れてみると、千葉市の最東部に位置する昭和の森公園はとても豊かな自然に囲まれた緑地でした。

100万㎡の広大な公園の中の、4万㎡の敷地が今回の対象敷地。

その敷地内には、旧ユースホステルのほか、キャンプ場がありました。

それまでキャンプ場は運営したことがなく、ビジネスとして成り立つのかもよく理解していなかったですが、複合施設なので、旧ユースホステルとセットで運営せざるを得ず、公募に手を上げました。

公募で運営者に選定され、2014年に「フォレストビレッジ」として開業したときも、基本的に事業のメインは旧ユースホステルを活用した合宿事業になると考えていて、キャンプについては完全におまけの事業としてとらえていました。

ところが。

ちょうどその頃からキャンプの第2次ブームが起き始め、初心者キャンパーが増えていました。(第1次ブームはバブル後)。

都市部からの好アクセスのフォレストビレッジはその流れに乗り、気が付けば事業として合宿事業を逆転していました。

なっぷとの出会い

2016年、現地のスタッフが「なっぷ」という聞きなれないキャンプ場の予約サイトの営業を受けました。スペースキーという会社が運営しているサービスでした。

それまでキャンプ場の予約周りはすべてアナログで対応していたため、興味本位で登録をしてみました。

その結果、当初ある程度は期待していた予約の効率化以外にも、集客が大幅に伸びました。それもそのはず、今までは顧客とキャンプ場が直接つながる余地がほとんどありませんでしたが、なっぷのおかげで顧客がキャンプ場を直接検索し予約できるようになりました。

すでにキャンプの集客が伸びていた中で、予約が目に見えるように増えて、キャンプ事業にビジネスとしての可能性を強く感じるようになりました。

そして同時に、キャンプ場で繰り広げられるキャンプのシーンを目の当たりにする中で、改めてキャンプが持つ魅力に関心が高まりました。子供たちが自分の力で火を起こせた時の感動、若い社会人同士が焚火を囲いながら語らう姿、ソロキャンパーがコーヒーを飲みながら物思いにふける。。通常のホテルでは見られない、顧客それぞれのドラマが展開されていました。

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それまで考えてもいなかったけど、キャンプの事業というのはとても意義のある、そして可能性のあるものだと考えるようになり、それ以降の施設展開でも積極的に取り組んでいきたいと思うようになりました。

2016年にオープンした本栖湖スポーツセンターでは、元々あった野営場をアップグレードして「キャンプフィールドSUMIKA」として再オープン。

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2017年にオープンしたレイクロッジ山中(筑波大学のセミナーハウス)では、元々の用途であった研修施設以外にも、山中湖畔の3万㎡という恵まれた立地を生かし、敷地内の森の中に新たにキャンプ場を整備しました。

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RECAMP誕生

その後も世の中のキャンプ人気は高まっていき、いよいよ会社の中でも中心的な事業として考えたいと思うようになりました。

その際、キャンプを合宿事業の一環で行うのではなく、一つの会社として切り離し、他社の力も借りながら強化していこうと考えました。

資本や土地を有する大手企業と組むことも考えましたが、自らユーザーとしてなっぷを体験し、業界のベンチャー企業として魅力を感じていたスペースキー社に声をかけ、協力してキャンプ場の運営会社を作らないかと打診しました。

そうして生まれたのが、Recampです。

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Recampでは、「BaseCampになろう」という考えを大事にしています。

キャンプ場の運営会社である以上、キャンプ場のサービスレベルを上げて、顧客満足度を追求することはもちろんやっていきます。でもそこにとどまることなく、地域と深く連携したハブのような位置づけになりたいと思っています。登山家にとって、ベースキャンプが山頂を目指すための拠点であるように、僕たちはキャンパーがキャンプ場周辺の資源を目指すための存在になっていこうとしています。

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RecampはスペースキーとR.projectの合弁でしたので、両社からの出向者で事業を始め、徐々にメンバーを増やしてきました。

施設運営を本業にしているR.projectに対して、スペースキーはテクノロジーの活用が本業の会社なのですが、キャンプ業界の経験豊富なメンバーが集まっています。

そういうメンバーがRecampに出向してくれて、しかも彼らのつてでアウトドア業界のベテランたちも加わり、メンバーに恵まれた形でRecampは事業をスタートさせることができました。

Recampは2019年4月に設立し、それまでR.projectが運営していた3つのキャンプ場の運営を引き継ぎ(一部運営サポート)ました。ちょうど会社設立のタイミングで千葉県の勝浦にあるキャンプ場が売りに出ると聞き、入札の結果、ご縁があり落札することができました。これがRecampの第1号案件、「Recamp勝浦」です。

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Recamp勝浦はオープンの年に大型台風2つに襲われましたが、なんとか危難を乗り越え順調に集客を伸ばしていきました。2019年は自治体の公募案件に積極的に応募し、2020年4月に7施設同時オープンする予定になっていました。2020年3月から広がり始めた新型コロナウィルスの影響で、全国の多くのキャンプ場がゴールデンウィークをクローズするという前代未聞の事態に遭遇しましたが、緊急事態宣言が解除されると、3密を回避できるキャンプに逆に注目が集まりました。2020年8月以降は日本中のキャンプ場が過去最高の稼働を達成したと思います。2021年は少し出店ペースを落とし、2施設加えて2021年8月現在、13か所でキャンプ場を運営しています。

<ヒーローの子会社化>

R.projectの創業時から応援いただいている投資家の谷家さんが、たまたまのご縁でヒーローというバーベキュー施設の運営会社に投資することになりました。ヒーローはバーベキュー業界の老舗で、かつ公園など公共空間を活用しているという共通項もあり、僕もとても関心を持っていた企業でした。すぐに谷家さんにお願いし、2021年11月にR.projectグループの子会社として迎え入れることになりました。

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※ヒーローは現在全国16か所でバーベキュー施設を運営しています。

R.projectは合宿事業やホステル事業でコロナの大打撃を受けていましたので、株式交換の手法を使い、キャッシュアウトをできるだけ少なくして子会社化を進めました。

<スペースキーとの組織再編>

ちょうどヒーローの子会社化を進めていたころ、スペースキーと大きな組織再編の可能性について協議を始めていました。

その当時、スペースキーは大きく分けると2つのグループがありました。

camphack等のオンラインメディアの情報グループ

キャンプ場予約サイトの「なっぷ」、中古アウトドア用品売買の「UZD」、自治体などのアウトドア分野のプロモーションを支援する「官民連携事業」が所属する体験グループ

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R.projectのような、ずぶずぶリアル会社からすると会社全体が洗練されたIT企業に見えますが笑、彼らの中では体験グループの事業を「リアルなフィールド」寄りの事業として捉えていました。

スペースキーの佐藤社長と話し合い、すでにRecampを合弁で設立している関係性もあるので、リアルな事業は全てR.projectに集約し、そのR.project全体に対してスペースキーが出資するほうがすっきりするんじゃないかという見解に至りました。

それまでの関係が↓のような形。

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組織再編を経て、↓のようになりました。


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今回の組織再編を期にRecampについても合弁ではなく、R.projectが100%の親会社になります。

<なっぷ、UZD、官民連携事業>

R.projectグループにとってはとても大きな組織再編なので、もう少し個別に事業についてのご紹介をします。

なっぷ:キャンプをしている人ならおそらく誰でも知っている、国内で最大のキャンプ場予約サイトです。

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なっぷが面白いのは、キャンプ場というアナログな世界にいち早く着目し、キャンプ場を一つ一つ丁寧に回りながら、なっぷの導入のお手伝い(時にはパソコンの購入方法含め。笑)や、必要に応じてキャンプ場の運営ノウハウの提供も行ってきたことです。つまり、ただのドライなシステム屋さんではなく、かなりこってりとキャンプ場さんと関係性を作ってきたところに魅力を感じています。

UZD:英語で「使用済み」の意味を持つ"used"(ゆーずど)と発音します。

中古のアウトドア用品を主に個人から買い取り、必要に応じて修理を行い、自社サイトやヤフオクで販売する事業を行っています。

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いわゆるプラットフォームとしての機能ではなく、プロの目で中古のギアを査定し、買い取り、修理をして販売することが特徴です。

メディア事業:今回の組織再編には含まれない、スペースキーに残る事業です。

アウトドアの写真や情報の共有サイト(sotoshiru)、キャンプ、山登り、釣り、自転車やランニング、についてのオンラインメディアの事業です。

メディア


スペースキーはこれらの事業をこの数年間で作っていった、素晴らしいベンチャー企業ですが、今後は本体の事業としてはメディア事業に集中し、それ以外はR.projectの株主の立場で、より広い事業について支えていくことになります。

<アウトドア・トランスフォーメーション>

Recamp設立、ヒーローの子会社化、スペースキーとの組織再編と、R.projectはアウトドア事業に舵を切っているわけですが、なぜこのタイミングでアウトドアに力を入れているのか、お話しさせてください。

アウトドアの可能性を考える際、「レジャーとしてのアウトドア」の側面と、「アウトドアがもたらす人々への影響」の側面があると思っています。


レジャーとしてのアウトドアについては、コロナ前から人気が高まっていて、アパレルや用品、キャンプ場やアウトドアアクティビティの各分野が伸びていました。気持ちのいい自然の中で、アウトドアの爽快感を楽しむ。個人的にも昔から様々なアウトドアアクティビティが好きでしたので、個人的にもビジネスの観点でも、アウトドアに対する興味があります。

ただ、いまR.projectがアウトドア事業に本腰を入れているのは、単純にレジャーとしてのアウトドアに興味があったり可能性を感じているからではありません。

アウトドアが人々に与える影響に強い興味を持っています。

僕は、アウトドアは人々を既成概念から解放し、自由な思考や感性を持たせてくれるものだと思っています。そしてそれこそがアウトドアの本質的価値だと考えるようになりました。

<現体験>

少しだけ、自分のアウトドア遍歴のことを話させてください。

僕の父はオーストラリア人で、50年前に来日して都内に拠点を持ちました。仕事と大自然に囲まれて育った影響もあり、都内の拠点以外に週末を過ごせる身近な自然を探しました。房総半島のいすみ市の山林を見つけ、僕が0歳のころから毎週末のように通いました。平日はコンクリートジャングル新宿の自宅、週末はいすみの山の中の暮らし。

(当時、不思議なオージーに目をつけてNumberが特集を組みました。右が父、左は5歳くらいの僕です。)

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いすみでは、父はアウトドアレジャーを楽しむ暇もなく、ひたすら山林を開拓しては畑に向き合うスタイルだったので、幼い僕は自然の中で独自に材料を見つけて遊んでいました。

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当時の写真です。

当時は野生児のように遊んでいただけで、「自然の力」など考えたこともなかったわけですが、この当時が自分のルーツになっていることは間違いないので、改めて当時を振り返っていました。

新宿から車に乗り込み、京葉道で千葉県に入り、一般道に降りて自然の風景が増えていくと、だんだんと自分らしさを取り戻しているような気分になっていました。実家は新宿なので、いわゆる故郷は都会であるはずなんだけど、自然の中で自分の原点を感じていました。

草木で遊んだり、森の中に秘密の基地を作ったりするアクティビティそのものが楽しいというのもありましたが、何かもっと深いところに居心地の良さを感じていたんだと思います。

今振り返ると、日常の枠からはみ出て考える自由さのようなものだったと思います。

平日の学校や都会での暮らしは枠にはまることが多く、変化も乏しかった。

それに対し、週末の自然の中の暮らしでは発想の制限が無く、そして地形や気候など、変化の連続でした。

その後もアウトドアが身近にある少年時代を過ごし、高校時代に一人で自転車はカヌーの旅に出るようになりました。この時も、そのアクティビティそのものにも興味はありましたが、より本質的なところでは、学校に対して疑問を持ち中退した当時の自分にとって、アウトドアが自分らしくいれる場所だったんだと思います。

常に変化する川の流れに乗って、常に自分の判断が求められていると、型にはまらない生き方を選んだ当時の自分を、自然が後押してくれているような感覚になりました。

R.projectの理念である「既成概念にとらわれずに日本のポテンシャルを発揮する」という考えも、若き頃にルーツがあったんだろうと、今になって思います。

<これからの時代にこそ、必要とされるアウトドア>

アウトドアには体感するアクティビティとしての要素と、人の価値観や考え方に与える要素の2つがあり、自分自身のルーツからも、この後者の要素により本質的な価値を感じていることをお伝えしました。

40代の半ばに差し掛かり、自分がチャレンジする領域は今後いくつもない中で、会社の舵をアウトドアに振っていきたいと思っている大きな理由は、このアウトドアの本質的な価値が、これからの時代にこそ必要とされると思っているからです。

今、我々は歴史的な時代の転換期にいます。

日本を含め、多くの先進国にとって20世紀は製造業を中心にした経済成長期でした。生活必需品をいかに大量に安く作れるか。もちろん、その中でも一定のオリジナリティは求められたと思いますが、でも基本的には既存のやり方の延長線での改善が中心の時代でした。

そこで求められる要素は効率性、秩序、勤勉さ。企業戦士のみならず、教育もそういった能力を養うことを目的にしていました。

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それに対して、21世紀は経済が成熟し、さらにテクノロジーが一気に進化する時代。経済が成熟するということは、わかりやすい生活必需品は一定程度満たされ、潜在的なニーズを探る時代だと思います。そしてテクノロジーの急激な進化により、「こんなのがあったらいいな」という潜在需要が本当に実現してしまうのが、今まさに我々が踏み出している時代なんだと思います。

20世紀と違い、クリエイティビティ、変化への対応力、既成概念にとらわれない力が必要とされる時代。

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よく言われることですが、今までは問いは明確で、いかに速く正確に答えを見つけるかの時代だったのに対して、これからは答えるべき問いを見つける時代です。

すでにビジネスの世界では採用基準や評価基準においても変化は表れ始めており、教育界もアクティブラーニングやプロジェクトベースラーニングなど、能動的でクリエイティブな学びに転換しています。

この時代にあって、「テクノロジー」という物とは最も遠いところにありそうなアウトドアの力が、まさに求められていると思っています。

テクノロジーの進化とアウトドアの関係で言えば、「不便益」というもう一つの考え方もあると思っています。

テクノロジーの進化で世の中の自動化が進み、物事が便利になればなるほど、人はどこかで物足りなさを感じるようになる。もちろん、便利になって助かることはたくさんあるし、不便な昔に戻りたいわけではないんだけど、かといって、なんでもかんでもテクノロジーの力で解決されると、どこかつまらない。少し遠回りでもいいから自分で作り上げることの達成感、失敗が伴ったとしても自ら工夫をしたときの充実感。DIY(Do It Yourself)の要素がどこかに無いと、人は"Yourself"(自分)の存在意義を感じにくくなるんじゃないかと思います。

この、「ちょっと不便だけど、なんかいいよね」ということを、不便益と呼ぶそうで、面白い言葉だと思っています。

アウトドアは不便益の連続です。

焚火で料理を作るという一シーンを切り取っても、明らかに日常の自宅よりも手間がかかるし、焼き加減などの料理の結果のリスクもあるし、やけどなどの安全面のリスクもあります。「そもそもレジャーというもの自体があえて手間をかける行為だ」という考えもありますが、でもホテルとキャンプを比べても、アウトドアの「不便レベル」は明らかに突出しています。

それでも、その不便を喜んで選ぶ人々がいます。

なぜか。

その、「不便」というプロセスこそが工夫であり、達成感であり、充実感だからだと思います。不便外ではなく、不便益だからです。

今後、世の中は加速度的に便利になっていくはずです。ぼーっとしていても、自動的に日常の暮らしが成立していく世界がもうそこまでやってきているように思います。その中で、人々が人間らしい存在意義を求めて、不便益に対するニーズは益々高くなるんじゃないかと思っています。

テクノロジーが進化する世の中で活躍していくためには、主体的でクリエイティブで変化に対応できる力が必要。

そしてテクノロジーが進化する世の中で人間らしさを実感するためには、あえて不便を選んででも、思考や行動のDIYが必要。

これからの社会でアウトドアが必要とされると僕が思っている理由です。


<R.projectグループのこれからの展望、それに伴い求める人材>

ここまで書いたとおり、これからはアウトドアに舵を切っていくわけですが、以下の分野で取り組んでいきたいと思います。

①施設運営の強化

②なっぷのさらなるレベルアップ

③教育事業×アウトドア


①施設運営の強化

施設運営については、合宿、キャンプ、バーベキューの施設を引き続き増やしていくわけですが、アウトドアの本質的価値を体現できる施設づくりを行っていきます。もちろん、単純にキャンプを楽しんでいただくことが大前提ですが、その中でもキャンパーが小さな達成感を感じられるように施設づくりや運営面で工夫していきます。

そして同じグループとして、合宿、キャンプ、BBQの各事業の垣根をもう少し低くしていきたいと思っています。キャンプやバーベキューはわかりやすいアウトドア事業ですが、合宿においても自然の力をもっと取り入れていきます。今後運営する施設のタイプや、既存施設においても自然体験プランの充実など。

サービス内容という意味でも、キャンプ場でのサッカー合宿とか、HEROによるBBQサービスのあるキャンプ場とか、そのまま泊まれちゃうBBQ場とか。各施設のコンセプトと客層は大事にしながらも、別会社として運営している合宿とキャンプとBBQのサービスについて、もっと横のつながりを作り価値を高めたいと思っています。

②なっぷのさらなるレベルアップ

個別の施策はあまり開示できないという前提で、大きな方針としてはなっぷの提供メニューを増やし、キャンプ場に対する貢献度を高めていきます。キャンプ場業界はまだアナログな世界で、顧客満足度を高める意識は高くても、集客、運営効率、安全面などなど、テクノロジーを活用して改善できることはたくさんありそうです。日本のキャンプ場がもっと本質的な価値提供に力を発揮できるように、なっぷの守備範囲を広げていきたいと思っています。

③教育×アウトドア

現在のR.projectの事業で言うと、教育だけがアウトドアの蚊帳の外にいるように見えます。現在運営しているMST(The Montessori School of Tokyo)は東京港区にある学校で、立地的にもアウトドアとは少しかけ離れています。

一方で、モンテッソーリ教育の哲学自体は、主体性、判断力、クリエイティビティ、自立など、まさにアウトドア的要素に近いです。現に、海外の森の学校の教育方針を読んでみると、具体的な教材等の手段以外で言えば、まるでモンテッソーリ教育の学校の教育方針を読んでいるようです。モンテッソーリ教育の本来の教えによれば、中学生は畑や牧場で学ぶのが望ましいとされており(Farm Schooling)、実はアウトドアとの縁は意外にあったりします。

キャンプ事業やBBQ事業の観点から見ても、都心近郊(多摩地域とか)から少し離れた地域(軽井沢や湘南とか)まで、様々な立地で事業展開していて、子供たちが日常的に自然の中で学べたら素晴らしいと思うような環境も多く存在します。コロナで広まった地方への移住や2拠点生活、もしくはワーケーションなどのニーズも、自然豊かな郊外や地方だからこそ成り立つ教育現場があれば、今後はもっと定着するかもしれません。

少し中長期の取り組みになりますが、MSTにもっとアウトドアの要素を含めたり、地方の公園やキャンプ場での森の学校の展開など、教育とアウトドアの融合については進めていきたいと思っています。


<求める人材について>

・施設開拓→これから積極的に施設展開をしていくために、自治体や民間企業と交渉できる人材。不動産業界の経験は必須ではないですが、その分営業力や交渉力は必要になります。

・CTO→なっぷのレベルアップのために、エンジニアチームを先導できる人材。主な業務内容は別途お問い合わせください。

・広報→割と面白いことをやっているグループだと思うのですが、専任の広報がいないため、既存のメンバーが片手間で行っています。一般的な企業広報のみならず、我々の実現しようとする世界感を経営陣と一緒になって考えて発信できるような方だと大変ありがたいです。


長文読んで頂きありがとうございました!

株式会社R.project代表取締役。The Montessori School of Tokyo株式会社代表取締役、株式会社Recamp代表取締役、株式会社ヨギー取締役。 http://rprojectjapan.com/