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41才お母ちゃんゼロからのフランス語 |耳を鍛える必要あり 【3ヶ月〜1年半】

フランス語圏に引っ越して、フランス語初心者クラスに通い始めてから3ヶ月程。数字、色、曜日、食べ物、動物、家族の名称など、未就園児の常識であろう語彙のほんの一部を、どうにか、何となく、わかるようになりました。私の記憶力は全く頼りないもので、クラスで学んでいる時はわかったつもりでも、後に頭に残らないという切ない現実もありました。

私がフランス語を学ぶ目的は、日々の生活でフランス語で(どうにか)やりとりができるようになること。なんせこの頃はサッパリ聞き取れない状態なので、とにかく日常生活で交わされている言葉を理解し、応えられる力がほしい。喉から手が出るほど欲しい。

今まで聞いたことがない音を聴き取ること、発したことのない音を言ってみること、見たことのない文字の並びを読むこと、これには新しい筋肉が必要だ。お母ちゃんには、まずは何よりも先に聞き取る筋肉が必要だ。

この辺りで出番となったのが、日本で購入したままだったこちら。初心者のリスニングを鍛えるための、フランス人の先生・Frédéric Bibardさんのオーディオ教材

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おすすめポイントは:
・耳(リスニング)から学習するための教材である。
・10分前後のストーリーが、ゆっくり目のナチュラルスピードと、すごくゆっくりスピードの2段階で聴ける。
・内容は初級レベルでお馴染みの「自己紹介」「家族のこと」「週末の予定」などで、初級レベルで学ぶ文章構成と語彙で語られている。
・音声が文字起こしされているので、文字を見ながら聴いたりもできる。
・MP3でダウンロードして、スマホで手軽に聴ける。

CD付きのフランス語教材はいくつか試したけれど、断片的な挨拶やフレーズを次々と発するものは、私の頭には全く入ってこない。この教材のように、ひとつのお題で関連性のある文章をまとめて聴けると、理解しやすい上に、フランス語の流れも感じやすかった。

毎日決まって台所に立っている時間にハンズフリー&ストレスフリーにできるこの自主勉は、ドタバタな私にはもってこい。フランス語学校ではカリキュラムに沿った学習をしているし、宿題も少々与えられていたので、家で机に向かって学習するのは遠慮したかったというのも本音。新しい土地で生活を立ち上げている真っ最中に何かを続けるには、現実的で負担がない方法(かつ効果的)であることが肝心でした。

さて、その効果。最初に聴き始めた頃は、ゆっくりスピードでも2割も理解できない。何も聞き取れていないので、真似しようともできません。シャドウイングどころじゃありません。でも毎日台所で繰り返し聴いていると、聴き取れる量が少しずつ増えていき、そして少しずつ、単語と単語が区切れて聴こえ始めてきます。「聞き慣れること」は「真似できるようになる」ために必要で、この「真似できるようになる」ことは、母国語でも外国語でも話せるようになるために欠かせません。

文字で内容をバッチリ理解したい場合は、文字起こしされたテキスト↓も読むことができます。

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私の場合は、全てを理解することよりも、文字の助けなしで聴きとれる量を増やしていきたかったので、テキストはほぼ使用しませんでした。料理をしながら繰り返し聴くだけ。家族の好物の唐揚げなどを換気扇全開でジュワッジュワッ揚げている日は、フランス語のオーディオは全く聴こえませんが、ドンマイ。

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ガッツや努力で学習する体力も気力もないため、語学学校に並行して、毎日料理をしながら初心者向けのオーディオを聴いて、時々Language Exchangeでフランス語を口から搾り出してみる(詳細はこちら)、これがお母ちゃんの1年目の取り組みでした。

まず鍛えるべきは耳。

思い返せば、あの頃は、運動に例えると基礎体力をつける段階で、とにかく体を動かして、これまで使っていなかった筋肉を動かし始めることが必要だったんだな。フランス語教室の後のグッタリ感は、あれは筋肉痛だ。

French Short Stories for Beginners + French Audio
著者:Frédéric Bibard
Amazonでサンプルも聴けますよー。


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