台湾と推敲。1月11日の日記

朝は10時半に起きる。歯を磨いて顔を洗い、すぐPCを立ち上げる。昨日の夜、スマホでGWの台湾の航空券を調べていた。スカイチケットで調べたら、5/1の11:50のタイガーエアで、成田発高雄行きの便があった。最初にいきなり高雄へ行って、台南、台中、台北と北上し、最後台北から飛行機に乗る、というルートがいいかもしれない。台北往復だと、新幹線で移動する時間がとられるし。帰りの飛行機を高雄からにした場合は、朝早い便しかないし。帰りの台北発成田行きの便も調べる。5/4と5/5では一万くらい違う。でもせっかくのGWなのだし、慌ただしく三泊四日よりは四泊五日くらいしてのんびりしたい。今回はいろんな都市へ行くことになるし、日程はゆっくりとっておいたほうがいいだろう。あとはD次第だ。Dには昨日の夜中のうちにラインを送っておいた。

朝、Dからラインがきている。私の提案に賛成している。Dは予算を気にしていたが、私が四泊五日したいというとそれでいいと言ってくれた。

それでPCからタイガーエアの公式HPにつなげ、チケットを予約する。公式HPは重く、何度もフリーズする。私のPCの問題かもしれない。なんとか行きの便は予約できた。一人3万円。

帰りの便を調べるとなぜかキャセイパセティック航空が安かった。そこの公式HPから予約しようとするも、なぜかシステムエラーになってしまう。座席指定とか全部やったあと、クレジットカード情報を入力して支払いの段になるとエラーになり、最初からやり直さなくてはならなくなる。何度もやってもエラーになってしまうので、今日は諦める。

航空券は私がやったので、あとのことはDに任せようと思う。まあ、私も調べたらいろいろ行きたいところが出てくるだろうけど。Dは海外旅行に慣れていないので、二人で海外に行くとなるとどうしても私が中心に動くことになる。まあ別にいいのだけれど。

航空券の予約にかなり時間をとられる。夕方ころから小説の推敲をはじめる。だいぶ進んだ。やはりこうしてまとまった時間がとれないと無理だ。一日30分とかの細切れの時間では全体を把握できない。今後、土日も必要あれば小説を書く時間に使おうと思う。Dはわかってくれるはずだ。

台湾つながり、というわけではないが、李琴峰『五つ数えれば三日月が』を読み終えた。台湾出身で日本語を学び日本の大学に入って現在は大手企業の営業をしている「私」。そして「私」と同じ大学で学んだ日本人の「実桜」。実桜は台中で結婚して子供もおり、現地で日本語教師をしている。まるで違う生活をしている二人が、5年ぶりに再会する。「私」は実桜にほのかな想いを寄せている。ストーリーとしては、この二人が再会し、池袋の台湾料理店で食事をしながら近況などを話し、荒川河川敷で花火をして別れる。たったそれだけだ。にも関わらず、この小説はとても豊かだ。小説というものはストーリーを伝えるだけのものではない。この小説は、文章、設定、台湾文化、詩歌というものを駆使し、時間にすれば数時間の物語を途方もない豊かな物語に仕上げている。作者が日本語が母語でないせいだろうか。日本人の作家は使わないような独特な装飾的な文章だ。私自身は装飾的な文章は書けないが、自分が読むのならそういう文章を読みたい。とても好きな文章だ。ラスト、読者の想像を促す終わり方も好きだ。タイトルもはまっている。今は『セイナイト』を読んでいる。やはり文章がいい。たとえば「顔を上げたり俯いたりする度に、リップグロスを塗った両唇は明かりを反射して瑞々しく光った。」というような文章は、翻訳的で自然な日本語ではないかもしれないけれど、だからこそ魅力的に感じる。もっと日本語というものに対して敏感にならなければ。


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