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『ソロ戦争』#19 ソロと仕事とお金

自分の体験も交えながら女性の生き方について考え、結婚もせず子供も産まない「ソロ」としての生き方を模索するシリーズ。今回は、ソロ人間の「仕事」「お金」について考えてみます。

生活に必要なぶんだけ稼ぐ

ソロである以上、仕事をしてお金を得ることは必須です。ソロは誰も頼れる人がいませんから。しかし逆に、自分一人の生活さえ支えればいいので、そこまでバリバリ稼ぐ必要はありません。

私個人の話をすると、私はあくせく働くのは嫌いです。好きなことだけやってのんびり暮らしたいです。お金儲けにも興味がありません。お金など、必要なぶんだけあればいい、と思っています。

お金がなくて悩んでいる人は、まず、自分の生活にいくらお金がかかっているのか、どこにどの程度かかっているのか、節約できる部分はないかをチェックしてみてください。案外、余計なところに出費している場合が多いです。

月にどのくらいあれば生活に困らないか、具体的な金額を出してみてください。仕事を探すときは、その金額以上の給料をもらえるところを選びます。私の場合は、手取りで20万円以上もらえる仕事を探します。額面で25万くらいですね。「低!」と思われるでしょうが、派遣の仕事ではそれより手取りが低い仕事なんていくらでもあります。高望みをしないことが大事です。

仕事で自己実現?

「好きなことを仕事にする」とか「仕事で自己実現する」とかいうのが、みんな好きみたいです。もちろん、そうできればそれに越したことはありません。しかし、必ずしもみんなが好きなことを仕事にできるわけではありません。「嫌なこと」じゃなければ、仕事だからと割り切ってやることも必要だと思います(仕事が「嫌なこと」だったら、さっさと辞めたほうがいいです。我慢は一番体に悪いです)。

「好きなことを仕事にできてない自分はダメだ」とか、「仕事で自己実現できてないからダメだ」とか思わないでください。仕事なんて所詮仕事。人生にはもっと大切なものがあります。

いざとなったら生活保護

ソロで老後を心配している人は多いです。とくに私のように非正規だと、老後仕事を失う可能性が高いです。そうならないよう、同年代の友人たちはあれこれ努力をしています。資格をとったり、英語力を磨いたり、貯金をしたり。そんな彼女たちの姿に圧倒されながら、しかし私はなんの努力もしていません。まあ、いざとなったら生活保護かな、と思っています。東京都は確か月13万くらいもらえるようです。13万だったら、もっと安いアパートに引っ越さないといけないし、自由に飲み歩くこともできないし、きついですね。まあでも慣れればやっていけるのかもしれません。

お金がないと生きていくことはできませんが、仕事をしなくても生きていくことはできます。国の制度を利用したり、実家がある人なら実家を頼ったりすることもできます。嫌な仕事をお金のために続けている人は、ほかの手段でお金を得る方法はないか考えてみてもいいと思います。

人生にifはない

ふと考えることがあります。自分が生まれてきたのが就職氷河期世代じゃなかったら。選んだ業種が出版業界じゃなかったら。最初の会社を辞める前にほかに就職先を確保していたら。若いころに一生食いっぱぐれのないような資格をとっていたら。

もう少し先のことを考えて選択していれば、今頃私は企業で役職つきで働いて、いい給料をもらっていたかもしれません。案外部下の教育に熱心ないい上司になっていたかも。

若いころには、まさか自分がこんな下流中年になっているなんて想像もしませんでした。しかし、人生にifはありません。そんなことを考えても詮無いこと。今の状況を受け容れ、そこでなんとかやっていくしかありません。

とりあえず、今日もまた目の前にある仕事をがんばります。





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