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石井隆 愛と絶望と修羅のロマンチシズム

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後期ロマンポルノで石井隆の美学を脚本家として多くの名監督に提供。その後も自ら監督としてメガホンを取る彼の理想は、男と女・最高に美しくも悲しい画。
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黒沢直輔「夢犯」

シネロマン池袋で、黒沢直輔「夢犯」 原作は石井隆「象牙の悪魔・イリュージョン」 脚本も石…

横浜SAN
1年前

那須博之「ルージュ」

シネロマン池袋で、那須博之「ルージュ」 原作は石井隆「その後のあなた」 脚本も石井隆。 …

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1年前

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池袋新文芸坐で、池田敏春「魔性の、香り」 原作は結城昌治。 脚本は石井隆。 川に飛び込み…

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すずきじゅんいち「赤い縄 果てるまで」

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国立映画アーカイブで、石井隆「死んでもいい」 人妻の土屋名美(大竹しのぶ)は、山梨の地方…

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加藤文彦「団鬼六 少女木馬責め」

シネロマン池袋で、加藤文彦「団鬼六 少女木馬責め」 原作は団鬼六。 脚本は石井隆。 妄想…

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2年前
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相米慎二「ラブホテル」

シネロマン池袋で、相米慎二「ラブホテル」 脚本は石井隆。 村木哲郎(寺田農)が、自殺する直前にラブホテルで会ったホテトル嬢の夕美(速水典子)は、命を救ってくれた天使。でも、夕美だった過去を清算したい土屋名美は、村木の手によって不倫に汚れた堕天使から、ようやく天使に戻る寸前、村木が名美の目の前から姿を消してしまった。後に残される、舞い散る花びらに人生の無常を思う、邦画史上屈指の名作。 サグラダファミリアのようにw観るたびに感想を大幅に追記、修正し続けております(笑)約1年前

池田敏春「天使のはらわた 赤い淫画」

2021年11月シネマヴェーラ日活で、池田敏春「天使のはらわた 赤い淫画」 原作・脚本は石井隆…

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曽根中生「天使のはらわた 赤い教室」

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石井隆「GONIN」

シネマブルースタジオで、石井隆「GONIN」 バブルの波に翻弄された5人の男たち、ディスコオ…

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石井隆「天使のはらわた 赤い眩暈」

国立映画アーカイブで、石井隆「天使のはらわた 赤い眩暈」 バブルに翻弄されたヤリ手の証券…

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神保町シアターで、石井隆「夜がまた来る」 刑事(永島敏行)がヤク取引潜入捜査中に殺害され…

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池田敏春「夜に頬寄せ-過去を抱いた女-」

池田敏春「夜に頬寄せ-過去を抱いた女-」 原作・脚本は石井隆。 音楽は本多俊之。 1986年…

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田中登「天使のはらわた 名美」 

シネロマン池袋で、田中登「天使のはらわた 名美」 原作・脚本は石井隆。 レイプ犯罪を追いかける雑誌記者の名美(鹿沼えり)が被害女性達の怨念に憑依された様に狂気の世界に入り込んでしまい、村木(地井武男)には、もう成す術もない。猟奇的で残酷なラストにロマンより狂気を感じる、幻想的なみずいろの雨に彩られた傑作。 天使のはらわたシリーズ、村木哲郎と土屋名美による擦れ違いのラブストーリーの中でも、かなり異色な出来栄え。98分の長尺だが、石井隆の独特の美学に、田中登らしい幻想的なテイ