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今のアニクラに物申したい、たった1つのこと

KOENJI ABSTRACT TRAXXX
Tr.03_広いようで狭すぎるアニソンの世界
企画・文・写真:ろーるすこー

JR中央/総武線で新宿駅から約10分、4駅となりの立地にある"高円寺"という街をご存知だろうか?アニソンDJにとって今、この街がアツい(正確には少し前から、だが)。筆者もそうだが、この街に住んでいる/昔住んでいた/足繁く遊びに来る、というアニソンDJは枚挙に暇がなく、この街で独自のカルチャーが形成されつつある。ここでは近隣の中野/阿佐ヶ谷/新高円寺/東高円寺などをひと括りに"高円寺エリア"とし、そんな高円寺とアニソンDJの魅力や、その関係性について考える連載をお届け(全6回予定)。第3回は私がオタクとしてもアニソンDJとしても理想であると考えているよっしーさんと、その奥さんで同じくアニソンDJでもあるIKURAさんご夫妻にお話を伺いました。夫婦として支え合いながらもDJとして互いに切磋琢磨するお二人の話は深くもあり、どうしようもなく"オタク"なのでした。
▲今回の音声記事はコチラ!
記事内には書き起こしていないディープな部分もありますので、ぜひ聴きながら読み進めてください!!

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▲IKURAさん/画像左 よっしーさん/画像右。
IKURAさんは主婦&フリーのwebデザイナー、よっしーさんは社畜サラリーマンが表の顔ですが、まさに"高円寺"に住むべくして住んでいると言っても過言ではない程に、私がオタクとしてもアニソンDJとしても大変尊敬しているお二人です。

——とりあえず1軒目。Yonchome Cafeでございます…。乾杯!

一同:かんぱ〜い(グラスがぶつかる音)

よっしー:でも、四丁目ではあまりお酒は飲まないよね。

IKURA:私はここへは仕事をやりに来るのですが、著名人の方がインタビューを受けてたりするのを結構見かけるので、(私もインタビューされるなら)ここが良いなって(笑)。

——えーっ!そうなんですね。全然知らなかったです。

IKURA:昨年、"某"アニソンアーティストの方が取材されているタイミングで偶然よっしーと来て、(そちらの話に耳が)集中しすぎて飲み物の味が全然分からなかった(笑)。

よっしー:ありましたねぇ(笑)

「ウチの親父、NARUTOが大好きなんだよね(笑)」

——改めまして、自己紹介がてらDJネームの由来などをお聞きしたいと思うのですが…、まぁよっしーさんは(下の)名前からですよね?

よっしー:そうですね、普通にアダ名です。

——IKURAさんは、SNSのIDが"ikuraxuni"だったりしますが、もしかして好きな食べ物だったりしますか?

IKURA:いや、それよく言われるんですけど、実は旧姓が"イクラ"だったんです。で、ウニは実家で飼っているネコの名前で……(笑)。
なんか色々考えるまでもなく、もう苗字で良いかなって。超ストレートにこの名前です(笑)。

よっしー:でもイクラは好きでしょ?

IKURA:好き!(笑)ウニはそんなに食べないかな……。
この名前のおかげで食べ物イベントとかによく呼ばれたりしてました。2人とも本名でやってます(笑)。

よっしー:ボクは、昔は"441"でよっしーって表記にしてた事もあったんですが、ヨシイさんって言われる事が多くて、もうシンプルひらがなにしました(笑)。
あと、よっしーだからって冗談っぽく「ヨシオ!」って呼ばれる事もあるんですが、それはウチの親父の名前なんですよね。

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▲こちらがウワサのいくらうにちゃん。可愛い〜!

——ボク、よっしーさんのお父さんの話が大好きなんですよ(笑)ちょっとしてもいいですか?

IKURA:よっしーのお父さん面白いよね(笑)NARUTOの話とか……。

よっしー:ウチの親父は結構マンガやアニメを見る人で、ボクが中学〜高校生くらいまでは親父がジャンプとか少年マンガ系週刊誌を買ってたんですよね。

IKURA:ウチの親もその辺の雑誌、読んでました。

——お二人のご両親世代だと、結構珍しいですよね?

よっしー:でも、マンガよりアニメばっかり見てたんですよ、ウチの親父は。地元が埼玉県なんですけど、テレビ埼玉の影響もかなりデカくて……。
当時は16時〜/17時〜/18時〜、22時〜、あと朝の7時〜/8時から、とにかくアニメの再放送がガンガン流れまくってて、もうそれを2〜3歳の頃から親父と一緒に観まくってました。
18時台は完全にサンライズのロボットアニメ枠になってましたね〜(遠い目)。

NARUTOの話:ヨシオさんが1番好きなマンガ/アニメがNARUTOで、よっしーさん以上にハマってしまい、マンガもアニメも全部追っているしめちゃくちゃ詳しい……という話。ちなみに私は白が好きです(古参アピール)。
テレビ埼玉:通称テレ玉。2019年には開局40周年を迎えた意外に老舗なローカルテレビ局。個人的には「いろはに千鳥」が好きです。
関連項目_十万石饅頭 / 埼玉りそな銀行

——オタクとしてはサラブレッドだったわけですね(笑)。それではアニソンDJのルーツとしてはいかがでしょうか?

よっしー:昔、菅野よう子さん楽曲オンリーのイベントがあったんですけど、それか浅草デカルチャー!!Night(以下:デカルチャー)で、どっちが先だったか忘れちゃったんですけど、遊びに行ったのがキッカケですかね……。

 (オンリーイベントの方で)ボクがスピーカーの前で「うわぁ……」って高まって崩れてたら、他のお客さんに囲まれてて、それでなんか知らないんですけど胴上げされたんですよ(笑)。

 そのうちの何人かが、いま一緒にイベントやっているMackeyだったり、(一緒にやってた)keatonくんだったり……、それキッカケで当時はまだ三軒茶屋にあったんですけど薬酒Barに遊びに行くようになって、薬酒が高円寺にも出来て、morisageってとんでもないイベントが始まってしまったりしたんですよね。

浅草デカルチャー!!Night:浅草ステラで奇数月の第3土曜日に開催されているアニソンクラブイベント。10年以上の歴史がある老舗イベントでもあり、オールドスクールなオタクミュージックが嗜めます。
Twitter - 浅草デカルチャー!!Night
Mackey:デカルチャーやリズアニ、高円寺D&DなどでプレイされているDJさん。まっきーさんは会うといつも「ろるぴは顔がいい!」って褒めてくれる(笑)。
Twitter - Mackey
薬酒Bar:現「高円寺yakusyu」。サブカルの街、高円寺らしくかなりディープでアンダーグラウンドなDJイベントが毎夜行われています。よっしーさんのお話の通り、元々は三茶で店主さんがスタートさせ、高円寺へ移転。現在その店主さんは姉妹店である広島のマシュンゴを切り盛りしつつ、同じく広島でえふとんさんが店長を務めるBar 外天楼と、この高円寺yakushuのオーナーを務めています。
公式HP:http://yakusyubarkoenji.com/
Twitter - 高円寺yakusyu
morisage:後ほど、詳しくお話しています。

——なるほど…。現在の所属イベント的にはどんな感じでしょうか?

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よっしー:今の所属は、第1回に登場したリズマニさんが主催のリズアニと、高円寺D&Dと……、あと一応、別名義なんですけどデカルチャーにも所属しています。

IKURA:デカルチャーでは、たまにDJ、基本VJみたいな?(笑)。

よっしー:いや、VJというか"映像係"ですよ、VJとも呼べない(笑)。基本はDJしかやってないのでVJと名乗るのもおこがましいんですが、本当に大好きなイベントなので、お手伝いさせて頂いています。

IKURA:ラーメン大好き小泉さんが流れたときに、(キン肉マンの)ラーメンマンの映像を出してて、サビのところで奇跡的にリップシンクした……って話がいまだにお笑い種なんだよね(笑)。

よっしー:そこにだけ命かけてるからね……、いやそんなことはないけど!ボクのスタンスとしてはあくまで"映像出しをお手伝いしてる"って感じなので、たまたま借りてたPCで「ラーメン」って検索したらラーメンマンの映像しか出てこなかったから……、しょうがなかったんだよ!(笑)。

 しかもデカルチャーは何かしら映像が出ないとテキーラが飛んでくるイベントなので。……まぁ伝統芸みたいなモンで、それが好きなんですけどね(笑)。未だに1番好きなイベントです。

高円寺D&D:こちらも後ほど、詳しく聞いています!

「ちょっとどころじゃなくオタクだった(笑)」

——IKURAさんがアニソンDJを始めたキッカケなどを教えてください!

IKURA:私は、DJ歴的には7年くらいで、始めたキッカケとしては友人に「アンタそんなに沢山CD持ってるならDJした方が良いよ」って言われたのがトリガーになっているかなぁ。

 アニソンDJ自体はGEKKO NIGHTに遊び行って、そういうDJをしている人がいるってのは知って、そこで秋葉原MOGRAの事とか教わって、自分もやるなら実際にやってる人をちゃんと見ようというので、アニソンインデックス(以下:インデ)に遊びに行ったら、めちゃめちゃ面白くて。

 今では全然インデとかけ離れたDJをしていますけど……(笑)。

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▲Yonchome Cafeはケーキとか美味しい。店内は数多くのドラマや映画のワンシーンで登場する他、ピースの又吉先生も行きつけなんだとか。いつか見た時のように、インタビューしてる感じ出てましたかね?IKURAさん!

——IKURAさんはロック好きなイメージが強いんですけど、アニソンDJをやる前は他ジャンルでDJしたりしていましたか?

IKURA:いや、DJのキャリアはアニソンからスタートしています。ただ、元々10代〜20代初めの頃までバンドをやっていたので、ロックの音源はそれなりに持っていたし、それと平行してライブハウスの転換DJみたいな事もやってました。

 私、地元が静岡なんですけど東京寄りなのでテレ東は映ってて、だからアニメはめっちゃ見てたんですよね。そこで得た知識を元に、もうやってないですけど地元でアニソンのDJイベントを主催したりしてましたね。

 そんなこんなで活動の幅を広げてたら、東京とかでもDJで呼ばれるようになってきて、最初は雷神さんのラウンジDJみたいな所からスタートしましたけど、そこで知り合った人たちと始めたイベントがNEWKOOLなんですよね。

よっしー:おーちゃんとかは?

IKURA:あ、そう!OO(ダブルオー)ちゃんとかたんくさんとかDychuとかと知り合ったのもこの頃。DJ始めたばかりでこのメンツと一緒にDJやれたのは本当に環境に恵まれてたと思いますね。

 あと、ロックの方のDJをしていたら知り合ったのがリズマニさんで、リズアニに遊び行くようになって、通っているうちにゲストDJとして呼んで頂いたりしました。当時はまだ地元住んでたんですけど、それを見て東京のDJさん達がオファーくれるようになって、仕事のこととかもあって気がついたら高円寺に引っ越してきてた、みたいな(笑)。

GEKKO NIGHT:元々テクノなどでDJされていた方々が中心となって開催された、TVアニメ「エウレカセブン」のファンイベントであり、あのRe:animationの前身にもなった偉大すぎるパーティです。
雷神さん:東京都中野区のアニソンDJバー雷神。中野を代表する観光名所「中野ブロードウェイ商店街」……の真横に建つ"ワールド会館"という耐震基準たぶんNGみたいな昭和レトロ感たっぷりのビルの1Fにあるお店で、かくいう私も雷神でアニソンDJデビューしました。
公式HP:http://www.raizeen.com/
Twitter - ★アニソンDJ-club雷神★
NEWKOOL:現在HIT_ITなどを主催するkiki'chが新大久保ユニラボで開催していたアニソンDJイベント。その名の通り、立ち上げ当初はフレッシュなメンバーでしたが、皆さん実力派揃いで、新進気鋭な感じと勢いが凄かったのをよく覚えています。NEWKOOLメンバーたちの現在の活躍は言わずもがな。
OOちゃん:ダブルオーちゃんと読みます。重度のガノタでアニソンDJだった女性。私が主催するsound animationの元レジデントであるミミフライパイセンの奥さんでもあり、ご結婚/ご出産の為パパフライと共に活動を自粛中。またいつか2人のDJが見たいぜ!
Twitter
たんくさん:「かっこいいアニソンがかかるイベント」主催のDJさん。またトゥットゥさんとコーヒーしばきに高円寺来てください!
Twitter - たんく
Dychu:だいちゅーさん。初めてお会いした時はパッと見「スクリレックスかな?」って思いました。とても優しいお兄さんです。レギュラーは脳内解放狂会、アニメニアなど。
Twitter - Dychu

——じゃあ、お二人が出会ったキッカケってリズアニなんですか?

よっしー:それが、オレ全然覚えてないんですよ。立ち上げからリズアニのレギュラーなのに(笑)。

IKURA:私、2回目からずっと行ってるんだけどね!(笑)。

よっしー:IKURAさんがゲストで出てたことすら覚えてないww

一同:(爆笑)

よっしー:いや、確かに居たような記憶はおぼろげにあるんですが、いかんせん最初の頃は緊張のしすぎで毎回、浴びるように酒を飲んでDJしてたので、その頃の記憶がほとんど欠落してるんですよwww

——それよく言ってますよね(笑)。「リズアニの事、何も分からん」ってw

よっしー:最初の1〜2年はマジで全然覚えてないです(笑)。

「これでテキーラ足りますかね……?」

——(地元は遠いけど)"高円寺歴"的にはIKURAさんの方が長いんですよね?

よっしー/IKURA:そう、長い!

IKURA:元々好きなバンドが東高円寺二万電圧でライブをやってて、それをほぼ毎月見に行ってたから、高円寺には十何年遊びにきてるけど、住んでるのは6年くらい。一瞬、実家に戻ったりもしたけど、それでも半年くらいでまたすぐ高円寺戻ってきちゃいました(笑)。

東高円寺二万電圧:言わずと知れたハードコア・パンクバンドの聖地とも言えるライブハウス。元々パル商店街の中にあったが、同じビル内の居酒屋さんでの火災が原因で、現在の場所へ移転。
公式HP:http://den-atsu.com/

——よっしーさんはいかがですか?

よっしー:オレも薬酒にはよく来てましたけど、住み始めたのは結婚してからですね。……だから4年くらい?もうちょいで4年になりますね。それまでは(薬酒でやってる)morisageってイベントをしに来てたんですけど、morisageって盛り上がるとテキーラが飛んでくるんですよ……。

▲タイムテーブルの名前の横に書かれた"正"の字が飲んだテキーラの数です……。

——そう!morisageのボーダーラインって超難しくないですか??

IKURA:盛り上がる曲はNGなんだけど、あからさまなバラードとかは「甘え」とか言って、それはそれでテキーラが飛んでくるからね(笑)。

よっしー:しかも、今はこれでも優しくなったんですよ。量が。以前やってた頃は、今のおちょこみたいなグラスの5~6倍が"1杯"としてやってたから(苦笑)。

▲これの5~6倍って、もう普通に湯呑みですやん。

——補足させて頂くと、ボクは前回初めて遊びに行ったのですが、2年くらいやってなかったんですよね?それで久々に復活……みたいな?

IKURA:そう、薬酒の店長がKAITAくんになってからは初めてだったね。

ろーるすこー:事前にKAITAくん、不安がってましたもんね。「このくらい仕入れようと思いますけど、これでテキーラ足りますかね……?」って(笑)。

よっしー:結局、足りなくて途中で買いに行ってたしね(笑)。

KAITAくん:高円寺yakusyuの店長さんで、LADY'S ONLYの元メンバー。元々アニリミ系で繋がりがあり、ボクが高円寺に引っ越してきたばかりのタイミングで何度か薬酒でイベントやらせてもらったりしてました。
Twitter - 烈海太

「yakusyuで唯一、高円寺の老舗アニソンイベントについて」

——やっぱり高円寺とアニソンDJを取り上げる同連載としては、高円寺で開催されているアニクラもピックアップしておきたい所存です。

よっしー:そもそも高円寺自体、まぁライブハウスはあるけど、そんなにクラブがある場所じゃないんですが、そんな中でも数少ないDJバーなのがyakusyuで、yakusyuの中でも多分、唯一のアニソンイベントなのが「高円寺D&D」なんじゃないかな……。

IKURA:そうだね、しかもマンスリーでやってるしね〜。

よっしー:D&Dは"ディグ&ディスカバリー"の略で、普段なかなか流れないような良い曲を聞こう!みたいなのがコンセプトとしてあります。元々は、前述のmorisageを毎月平日にやってたんですけど……、えーっと、どこまで話していいのかな……(苦笑)。

 テキーラがよく出るって話はしたと思うんですけど、とある回で店主くんが"〇〇〇〇(自主規制)"ですよ(笑)。

一同:(爆笑)

IKURA:いいのかな?(笑)。これ言って良いのか分からないww

よっしー:言って良いか分からないから、一応ごまかしておいて欲しいんですけど、まぁ要するにやりすぎてしまいまして(苦笑)。

 流石に「ちょっとマズいんじゃないか?」となって、もう普通に良い曲を流せば良いじゃん、という考えに帰結して、morisageって看板は一度下ろして、レギュラーメンバーはそのままでD&Dが始まったんですよね(笑)。

IKURA:私がD&Dに加入した頃には、さらにライトな感じになってて、そこから大輔くんも入って、今では普通に今期の良い曲とかも流れる風潮が出来たけど、でもやっぱり皆マニアックな所も好きなので、1回劇伴オンリー回をやったこともあったよね(笑)。

大輔さん:本業はマンガ編集のアニソンDJさん。ボカレトロやNecronomiconを主催する他、リズアニ!!/高円寺D&D/ボカフリ!/癒音/ラグナロク/nuts!!/ANISON200X…など様々なイベントでレジデントを担当。仕事もバリ忙しそうなのに、ホントすごいな……。
Twitter - 大輔

——例えば、皆さんにも分かりやすく、D&D内でよく流れる「アンセム」みたいな曲って何がありますか?

よっしー:もっけ(即答)。
もっけのOPはやたらかかるのでアンセムかもしれないです(笑)。

▲ココロの跡 / 小坂りゆ(もっけ OP)

皆さん、これがアンセムなのが高円寺D&Dです(笑)。
もう思わず爆笑してしまいました(すごく分かるので)。

よっしー:あとは作曲家好きのメンバーが多いので、梶浦由記とか菅野よう子とか、選曲はそれぞれの好きなコンポーザーにちょっと偏りがあるかもしれないですね。劇伴もよく流れます。

 ……他は何かあるかな。まほろまてぃっくのEDとか?(笑)。3拍子の曲とかも好きだよね。

▲まほろDEまんぼー / とりおまてぃっく(菊地由美・水野愛日・真田アサミ)

まほろまてぃっくED1。
えっちなのはいけないと思います!(ボクはそうは思いません!)

「結局、坂本真綾さんになっちゃうね(笑)」

——では、そんな流れでお二人が好きなアニソンについてもお伺いしたいと思います!

IKURA:私は決めてきたよ!

よっしー:じゃあ、お先にどうぞ……。

IKURA:さっきの話の続きにもなるんだけど、ゲームとかアニメのサントラを昔からよく集めてたというのもあって、特に梶浦さんや菅野さんは好きかなぁ。好きな曲はいっぱいありすぎて困っちゃうんだけど、今の気分であえて選ぶなら「GET9」かな……。

▲GET9 / jillmax

攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEXオープニングテーマ
作曲はもちろん、菅野よう子さん。

よっしー:ボクは、まぁ坂本真綾さんがずっと好きなので……。昔、メアドにもしてたんですけど、やっぱり「tune the rainbow」が1番好きかな……(笑)。
 なんか、坂本真綾さんに関しては好きと言うか、もう生活の一部みたいな。ベクトルが違いますね(笑)。

 あとは天空のエスカフローネが大好きなアニメなので、劇場版の主題歌だった「指輪」も好きですね。結局、坂本真綾さんになっちゃうね(笑)。

IKURA:tuneと指輪は坂本真綾さんのファンクラブでも、人気高いよね。

▲tune the rainbow / 坂本真綾
▲指輪 / 坂本真綾

「自分が好きなモノを追い続けた結果が"オタク"だから、フロアに媚びる必要なナシ。」

——それでは続いての話題なんですが、お二人がアニソンDJをする上で大切にしていることって何かありますか?

よっしー:基本的には、好きな曲しか掛けないです。ボクの場合はフロア全体を盛り上げるようなプレイって、したくないというか……出来なくて。

——そこってこだわりの部分ですよね。もちろんDJなら全員好きな曲を掛けたいに決まってると思うんですが、フロアが冷めちゃうのも怖いから、折り合いを見て妥協しちゃう……みたいな。

よっしー:その点で言うとボクは妥協はしたくなくて。でもフロアにお客さんが誰もいないのが怖いのも分かるから、自分がよくやるのはフロアの後ろの方にいるお客さんの反応とかをブースからよく見てて「あの人は何の曲好きかな?絶対前に来させたろ!」みたいな感じで、全体というか1人を狙い撃ちして曲を掛けたりする(笑)。

——なんか、その芯のブレなさみたいなのって多分アニソンDJに最も必要な要素だと思ってて、でも自分には無いのでボクはよっしーさんのDJをめっちゃ尊敬してます。

よっしー:あら、恥ずかしい(笑)。

——そもそもオタクって、別に誰かに頼まれてやってる訳でもないし、自分が好きで勝手にやってることなんで、大衆に媚びる必要なんて無いじゃないですか。自分が好きなモノを追いかけてった結果が"オタク"な訳なので、本来はアニソンDJもフロアに媚びる必要は無いと思うんですよ。
(もちろんお金払って遊びに来てくれるお客さんを楽しませる必要はあると思いますが、そういうのを全部取っ払って…という話です)

よっしー:これは自分の持論ですけど、自分が1番盛り上がらなきゃいけないとは思っていて、もちろん皆、自分が好きな曲を流してるとは思いますけど、その場にいる誰よりも「ボクが1番この曲をうまく繋げるんだ!」みたいな気持ちを持って再生する必要はあるんじゃないかな。まぁ、そこは要練習かもしれないですけど。

——あとは、そのエゴを納得させるだけの知識と裏付けが圧倒的だな……と。めっちゃアニメ見てるし、曲掘ってるし。ボクの中の勝手なよっしーさんのイメージって山籠りして修行してる仙人みたいな感じです(笑)。

ろーるすこー:いつまで修行してんねん、もういいだろ!みたいな(笑)。

よっしー:そんなことは無いと思うけどな……(笑)。まぁ、でもDJってディスクジョッキーの略な訳であって、言い方悪いけど有名な曲だけ並べて「はい、どうぞ」じゃただのランキング順みたいになっちゃうから、そこに多少は"遊び"を入れてもいいんじゃないかな、とは思いますね。

 だからこそ、ボクは自由にやらせてもらえる所でしか基本的にDJをやりたくないんですけど、幸いにも今レギュラーでやらせて頂いてる所はどこもそうですし、自由にやれるからこそ、めちゃくちゃ緊張しちゃうんですよね……。他責に出来ないんで(苦笑)。

——よっしーさんが尊敬するDJさんとかって誰かいますか?

よっしー:ボクは時空さんがずっと尊敬するDJで、時空さんは自分の"好き"をDJに乗せてくれるタイプのDJなので、アニソンDJを始めた当初は「ああいう感じになりたいな」と思ってましたし、今でも影響は受けてると思います。

時空さん:spacetimeさん。前述のGEKKO NIGHTやリアニでのDJプレイもちろん、今や秋葉原MOGRAの看板イベントである「ANISON MATRIX」の立ち上げにも尽力されるなど、シーンを語る上で欠かせない大先輩の1人。なにより"オタク"。
Twitter - spacetime

——実はこの連載も時空さんの主催するパーティ/連載の「dialog box」に影響受けてたりもします。

よっしー:えっ、そうだったの!?(笑)

ろーるすこー:dialog boxは実際に現場にお客さんを入れてのトーク&DJと、後日更新されるゲストDJへのインタビューパートの文字起こし記事というフォーマットですけど、ボクもそんな感じで音声+記事でやってみたいな……と思いまして。

よっしー:時空さんって"良い曲の良い歌詞"とかにまでちゃんとこだわってDJしている方なので、例えば2番とか聞かせたいポイントまで流すっていうのが、当時としてはあまり無くて。

 そもそも90秒のOPED尺でバンバン繋いでくっていうのがアニクラの新鮮な部分ではあったから、みんな1番繋ぎをしていましたけど、時空さんは曲によってはちゃんと聞かせてくれるという。今でこそみんなCメロ飛ばしとか当たり前のようにやってますけど、そういう"好き"を聞かせてくれるプレイスタイルがやっぱりボクは好きですね……。

「広いようで狭すぎるアニクラの世界」

——この連載、今回でまだ第3回目にも関わらず、色々と反響を頂いてまして。高円寺在住の皆さんはもちろん、結構地方でアニソンDJをしている方から熱心なコメントを頂きました。

IKURA:そうなんだ!

——中でも多かったのが、例えばmorisageとかみたいに超コンセプチュアルなイベントをやっても成り立つのが都内だよね…。みたいな意見がありまして、地方でのイベント主催経験もあるIKURAさんにはその辺をお伺いしたいです。

IKURA:確かに地方だと、そもそも演者の人数が揃わないとか苦労は多いよね。私もずっと地方でやってたから思うのは"母数の少なさ"で、その分、満遍なくやらなくちゃいけないから「アニソンイベントです!」って言いつつも当時はボカロとかゲーソンの時間を作ったり、オタ芸を打ちたい人がいてそういう人の為にスペースを確保したりとか、色んな種類の人たちが満足できる空間作りってのが念頭にあったかな〜。

 確かに、都内みたいにトガったコンセプト系のイベントとかは難しいと思うし、それを羨ましく思ったりもするよね〜。分かる!

——よっしーさんって地方でのイベント出演経験ってありますか?

よっしー:いや、ボクは無いですね……。ただ、まぁこれはあまり使って欲しくないけど、正直、今の都内のイベントはあまり面白くないなーと思っていて……。

——まぁ、イベントの数が圧倒的に多いので、その中で本当に面白いと思えるパーティっていくつあるの?とは思いますよね。

よっしー:うーん……なんというか、あまりにもDJという人が前に出すぎていて、曲へのリスペクトが足りてない気がするんですよね。あくまでクラブの主役は"音楽"だと思うので。

 それで何が起きるかというと、変な話その人が掛けた曲とか繋ぎが流行ちゃうんですよ。だから結局、どこへ行っても同じような曲や繋ぎばかりになっちゃうという。

 アニクラって広いようで狭いんですよ。お客さんしか見てないから。もっと音楽に注目して聞いて、自分が好きなアニメ作品にこだわれば、自ずとオリジナリティは出てくると思うんですけどね。

——うわ、マジでそれです。今の超良い話すぎる。超〜使いたいっすね……。

よっしー:じゃあ、使ってください(笑)。もう、良いように使ってください……。

——いや、でもマジで、ボクはちょいちょい地方で呼んで頂いてDJすることもあるんですけど、正直、東京よりも地方のDJさんの方が"キチンと(音楽としてアニソンを)繋いでるな"って感じることが多かったです。だから変に僻んで欲しくないな……と。

よっしー:アニソンってどうしても曲が単体で強くなりがちなんですよね。アニメ作品ありきで、アニメの主題歌っていう肩書きがまずあるので。例えば今だったら鬼滅の刃が(アニメとして)強いわけで、そりゃ紅蓮華も盛り上がるかもしれないですけど、多分その一瞬だけじゃないですか。

——その辺の話も難しいですよね。アニソンって元々はそのアニメの為に書き下ろされた曲だったはずなのに、80's〜90'sくらいから"タイアップ"という概念が生まれてきて……。

よっしー:確かに、曲中でアニメのタイトルを言う曲とかめちゃくちゃ減ったよね(笑)。

IKURA:コナンのタイアップとか分かりやすいかもね。アニメにそんなに関係ないけど、OP/EDで使われている……みたいな曲だよね。

——現代では、次の曲がタイアップ決まれば、ちょっとは作品の世界観とかも意識して曲作りをしてると思うので、そこまで極端にアニメと乖離してるってことは無いとは思いますが、まぁ紅蓮華もどっちかといえばそういう文脈ではあると思うんですよね。

IKURA:最近またそういうアニソン増えた気がする……。ユニゾンの成功で結構そういうの増えた気がするね〜。この前、仮面ライダーセイバーの1話を見たんだけど、主題歌にちゃんと「仮面ライダーセイバー」って歌詞が入ってて「これ、昭和の曲や〜!」って嬉しくなったもんね(笑)

 しかも、曲はスカパラが書いてるから音楽としてもめっちゃ良くて。まぁアニソンじゃなくて特撮ではあるけど、そういう商業的な部分と良いように融合してるな〜って思った。

——個人的には自戒もあるんですが、そういう"THEアニソン"みたいな曲で高まりたいんですよね。エグゼイドのEXCITEとかもすごく好きですけど、仮面ライダー感があるか?と言われたら、まぁ無いよね……という。でも普段、特撮とか全く見ないボクにも届くくらい音楽として突き抜けて良いから、メリット/デメリットの部分ですけど。

よっしー:まぁ、DJとしては正しいと思いますけどね。音楽としてちゃんと特定のジャンル外にも手を出して聴くというのは。

——あー、だからボクはキャラソンとか好きなのかもしれないですね。ちゃんとそのキャラに向けて書かれた曲なので。

IKURA:でも、アニメ作品に曲が寄りすぎてると、結局その作品が好きじゃ無いとあまり流さなくなったりもするから、その辺もバランスの問題だよね……。

よっしー:確かに、最近"その作品の為だけ"に書かれたアニソンとかって少ないよな〜。

IKURA:最近だと、群れなせ!シートン学園の曲とか好きだった(笑)
アレとかも作品ありきの曲だけど、結局良くも悪くも作品ありきだから、そんなに流行んなかったよね……。

——そう、結局アニメ見てないと面白くない曲ですもんね。だからこそ「ようこそジャパリパークへ」は改めてスゴかったな、と思わされたり……。

IKURA:EXCITEみたいに極端に振り切って"曲が良い"ってのはそれはそれでアリだし、むしろ音楽の消費のされ方としては正しいけど、本来の"アニソン"とかけ離れちゃうジレンマみたいなのは永遠の課題かもしれないね。

 DJとしてはそういう流行りの曲を利用しつつ、「実は〇〇話の挿入歌も良いんだよ…(スッ」みたいにバランスを取ってやれると良いよね(笑)。

よっしー:ちょっと話がズレちゃったけど、ボクは別に大きいところとか人がたくさんいる場所でDJするのが正義だとは思ってないので。まぁ正しいのかもしれないけど、楽しみ方は人それぞれだし。

 「友達が行くから行く」みたいなのもまぁアニクラの楽しみ方のひとつなのかもしれないけど、個人的にはオタクなら自分が正しいと思った道を突き進んで行ってほしいですね。

——うん。ボクもオタクは本来そういう生き物であってほしいと思います。マンガやイラストが好きな人が同人誌を描くように、僕らはアニメと音楽が好きで、だから息をするようにアニクラへ行くし、DJをやってるし、イベントを主催したりしてるんですよね。

IKURA:まぁ、都内なら色んなイベントがあるからそれに足を運んで、自分に合ったアニクラを見つけてほしいなって思うし、もし地方で自分が好きな曲を掛けてくれる人がいないってなったら、自分でDJ始めちゃうってのもアリかもしれないよね。

 あとは、気になることがあったらDJに話しかけて全然良いと思う。「この曲なんの作品のですか?」とか。DJからしたらめちゃくちゃ嬉しいし、他の人におすすめの作品を聞いて欲しくて曲流してるみたいな部分もあるからね。DJだけじゃなくて、お客さんも自分の好きを発信していいんだよ!っていうのが、今日私が1番言いたかったことかもしれない(笑)。

「自慢のオタクグッズを持ってきてもらいました!」

——ここまで色々としてきた話でなんとなく分かってもらえたかもしれませんが、ボクはお二人をアニソンDJである前に、普通にオタクとしても尊敬していて、お宝とかも結構持ってるじゃないですか。ちょっとその一部を紹介してもらえたらと思って、実は用意してもらっています(笑)

IKURA:私、ちょっと多すぎて写真を撮ってきました。

よっしー:ボクは現物を持ってきたので、まぁ見てもらえたら……(笑)

IKURA:じゃあ、まずは私から……。
普段、バイナルでDJしてるので、レコードにプレスされたアニソンたちを。
そんなにすごいレアな物があるわけじゃないけど、中にはイベント限定とかコミケ専売みたいな音源もあったりします。

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▲坂本真綾さんのdown townは現在、再販中なので是非ゲトってほしい〜。ボクも欲しい(大好きなアニメの主題歌なので)(家にレコードプレーヤーないけど)(欲しい)

IKURA:あとは坂本真綾さんのサイン入りグッズとかですかね。左上のポストカードは「in the silence」のライブ会場の入り口で配ってたヤツなんだけど、何枚かには直筆サインが入ってて、私は当たったの。

よっしー:オレもそのライブには行ってましたけど、当たらなかった……。悔しい……!でも自分は坂本真綾さんのファンクラブ、会員番号が3桁だもんね!!(最古参アピール)。

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▲in the silenceの時、お二人は全然知り合いじゃなく、普通に別々で行ってたライブだったのだとか(笑)。

——せっかく現物を持ってきて頂いたので、よっしーさんのも是非、拝見させてください。

よっしー:私のは全然アニソンとか関係ないんですが……。
我々はコミケも非常に大好きで毎回通っていて、ボクが個人的に大好きなアニメーターの方に描いていただいたスケブを…。

——うわ、すげぇ!これは確かに……、お宝ですね!

よっしー:自分は作画オタクなので……(汗)。ちょっと、こういうのって出していいのか分からないから、いい感じに誤魔化してください……。

IKURA:私はそこまで詳しくないけど、アニメを描いてる人が好きっていうのも共通点ですね。高円寺の辺りに住んでる理由のひとつかもしれないですけど。

 阿佐ヶ谷LOFT Aとか西荻のササユリカフェとかユーフォーテーブルカフェとか、高円寺に近くてアニメのイベントとか展示とか……中野のブロードウェイも然り、そういうのやっている場所が近いから住んでるのもありますね。 

よっしー:あと、他のお宝と呼べるようなもので言うとゲーソン系はレア音源が多いですかね。現在の中古価格的にも。あとは会場限定の音源とか……、思い出深いのだと新居昭乃さんが自主制作で手売りしてたCDがあって「あと7枚です!」って言ってたから「う、うわぁ…」って急いで買ったヤツとか(笑)。

——最近だと、声優さんに多いですよね。自主制作してる人。コミケでサークル出してる道井悠さんとか、山村響さんに至ってはご自身でDTMもして通販までしていますし!!

IKURA:結構そういうの集めるの好きだよね。

よっしー:やっぱりコレクターというか、収集癖があるんでしょうね。

——ありがとうございます!もう随分お話を聞きましたが、ぼちぼち2軒目へ行きましょう。

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▲四丁目カフェのある高円寺駅南口からガード下を北口方面へ抜けて、中通り商店街を奥へ……。

今回行ったお店

※2軒目に行ったお店で高円寺のよく行くお店とか聞いたんですけど、尺的にめちゃくちゃ話が長くなっちゃったのと、どーでもいい世間話ばっかり言ってたのでハイライトでお届けします(笑)

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Yonchome Cafe
住所:〒166-0033 東京都杉並区高円寺南 4-28-10-2F
営業時間:
日~木 11:30~24:00
金/土 11:30~25:00
定休日:無し
URL:https://www.yonchome.com/

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串焼き処 ディズ
住所:東京都杉並区高円寺北3-5-17
営業時間:16:00~25:00(LO.24:00)
定休日:不定休
URL:http://dizz.doorblog.jp/

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▲今回、私は初めて行きましたが、コチラもお二人がよく行くというお店。高円寺は串焼き屋さんのレベルが高いですが、ここもその上位。なぜならIKURAさんが全くお酒を飲めないので、自然とご飯も美味しい所になりがち……。

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▲とりあえず、ハツの刺身

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▲串は味噌ダレが絶品でした(名古屋の人にも食べてみてもらいたい)。

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▲煮込みは塩・みそから選べる。串を味噌にしたので塩煮込みにしましたが…これが正解!

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▲ディズの〆で必ず食べて欲しい!とお二人がオススメするのが「まぜそば」。一時期メニューから無くなってたそうなので、やってたらマストで頼んでください!!

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▲店内はこんな感じ。3~4人くらいまでの人数で行くのがベスト。

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せい家 高円寺店
住所:東京都杉並区高円寺北3-24-6 フォーラム高円寺1F
営業時間:11:00~26:30
定休日:無し
URL:http://www.seiya.tokyo/

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▲"""本物の味〜REAL TASTE〜"""

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▲安くて美味いのはもちろん、夜遅くまでやっていてなおかつ我々の帰り道にあるので、よっしーさんIKURAさんたちと飲んだ時の最後のシメに行きがち。

その他:行ったところ

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▲第1回でプリームさん、リズマニさんと行ったサンライズにもまた行きました。

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▲そしたら前回お話を聞いたORIPEIくんが偶然、来るという……。

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▲サンライズが閉まったので、ビアガに行くと708くんがいたので飲みました(深酒しすぎ)。そしてせい家へ…。

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▲ラーメンも食ったし、じゃあ帰るか……というタイミングでプリームさん/リズマニさんと遭遇し、5軒目へ突入。純情商店街内の大衆酒場 鳥平。我々はもう限界なのでマジでお酒1杯だけお付き合いしました。
▲リズマニさんがめちゃくちゃ怒られてました……(笑)。

その他、よっしーさん/IKURAさんのオススメスポット

▲新宿や荻窪ロフトはライブハウスとして有名ですけど、阿佐ヶ谷ロフトはどっちかと言えばトークイベントのハコって感じですよね。お笑い芸人さんのライブや、アニメ監督のトークショーなどをよくやってるイメージ。
▲元スタジオジブリのアニメーターさんが西荻窪でやっているお店。建物の屋上テラス席もそうですが、店内もオシャレで落ち着く空間です。
Twitter - ササユリカフェ
▲アニメ制作会社の「ufotable」が運営するカフェ。今は最終章公開記念でFate HFコラボをやってますね。
▲中野ブロードウェイと言えば東の秋葉原に次ぐ、西東京のサブカルの聖地。自分はよく地下の魚屋で鮮魚を買って、宮崎駿監督のサインが飾ってあるうどん屋でメシ食って帰ります。
▲よっしーさんオススメのうどん酒場でべそさんは、うどんが美味しいのはもちろん日本酒と天ぷらが美味しいので、その辺でやりたくなった時に行きます。
▲音鶏屋もよっしーさんお気に入りのお店。元々、西荻窪や中野にもある焼き鳥の名店「よね田」で修行されていた店主さんが高円寺で独立。店内もだけど店員さんも明るくて、ご飯も美味しいし個人的には元気をもらえるお店です。

あとがき

さてさて、今回も高円寺に住むアニソンDJにじっくりとアニソンの話を聞いてきた訳なのですが、今回はかなり核心的な話を聞けたと思いました。

個人的によっしーさん、IKURAさんのDJはアニソンDJとしてのひとつの理想だなと思っていて、キチンと自分の"好き"を誰かに届けられる人、つまり"オタク"だという事です。

まぁ、自分の主義や主張が強すぎると、時には意見の相違があったり、勘違いされたりすることも多々あると思うので、万人にはウケないかもしれませんけど、何度も言うようにボクは本来"オタク"ってそういう生き物だと思うし、それで良いと思ってます。

今回、インタビュー内でもお名前が登場しましたが、時空さんのTwitterのプロフィール文がまさしくそれで、ちょっと紹介させてください…(時空さん勝手にすみません)。

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▲"逆ではダメなんです"

DJである前にオタクであれ。

メンドくさくてごめんなさいって感じですけど、ボクが思う理想のアニソンDJ像とはこういうことなんですよね。

なので、自戒もあるのですが、「自分はつまらない繋ぎをしていないか?」とか「似たり寄ったりなDJになっていないか?」というのは無意識的に結構気にしているな、と気付けましたし、どうせお客さんも同じオタクなので、アニクラという場がお互いの"好き"が音でぶつかる場であって欲しいな、とも思いました。

今回の記事はめちゃくちゃ長くなってしまいましたが、今のシーンに対してもそうだし、何より自分自身に常に問いかけ続けていきたい、大切なひとつの事を思い出させてもらったインタビューとなりました。

ここまでご覧頂いた皆さま、何よりインタビューにお付き合いくださったお二人、本当にありがとうございました!

※掲載した情報は執筆当時のものになります。
※※文責は私にありますので、ご意見/ご要望などはろーるすこーまでお問い合わせください。

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