声を上げる女性たち
衆議院選挙が終わりました。
結果は微妙な感じでしたが。
裏金やカルトの問題が未解決な自民党と連立を組む公明党の両党の議席が減ったのは良かったけれど、その最大の功労者であるはずの共産党が議席を減らし、国民民主党や参政党、保守党といった極右勢力が台頭してしまいました。
それでも支持者としては、れいわ新選組が改選前の3倍の議席を確保できたことが救いでした。
願わくば二桁いきたかったのですが…
次の参議院選挙では改選前4倍を目指したいですね。
そんな選挙戦の最終日に行われた、長谷川ういこ氏と辻村ちひろ氏のマイク納めの配信を後日見ていて、吹いてしまいましたww
長谷川ういこ氏のYouTube公式チャンネルで公開されていますので、是非ご覧になっていただきたい。
タイトルは、『自民党から「ルールを守れ」、説明しようとすると「あんたに話してない!」とさえぎられる。女は黙れ、が自民党のスタンスですか?』
街宣のために設営していたところ、自民党陣営かられいわの幟に対していちゃもんがつけられたようなんですね。
「ルールを守れ」と。
選管に確認して問題ないとお墨付きを得たものなので、それを長谷川氏が説明しようとしたところ、タイトルにあるように「あんたに話してない」と遮られたのだそうです。
これ、仕事をしている女性は似たような経験があるのではないでしょうか。
客からクレーム、業者と交渉、いろんな場面で、「あんたに話してない」的な言われ方。
私は男性の部下と二人で行くと、100%部下に向かって話されました。
判断するのは私なのに。
同じことは生活の中でもあるでしょう?
夫婦で出かけて大きな買い物をするとき、男性にしか話しかけない店員さんはいませんか?
あるいは、車用品のチェーン店に女性一人で来店して、店員さんにまったく無視されたことは?
私はあります。
初めてのオイル交換で何をどうしたらいいのか分からないのに、尋ねてもあやふやな答えしか返ってこなかったことが。
別なチェーン店では、逆に私が商品を眺めていると店員さんがそそくさと寄って来て、懇切丁寧に教えてくれます。
こいつ、どうせ車のことなんかわからんだろう、という態度ではありますが、それは事実なので、否定しませんし、助かってます。
翻って前述のお店では、女性が出費に対する決定権をもっていないと考えていたのだと思っています。
以来、そのチェーン店は使っていません。
話を戻すと、長谷川氏と辻村氏の合同選対をまとめているのは長谷川氏で、責任者は長谷川氏のほうだったんですね。
それなのに男性の辻村氏が責任者だと思い込んだ自民党陣営の人が、長谷川氏の説明を聞かなかったことに長谷川氏が相当立腹した、ということです。
だって、これって、立派な女性差別でしょう?
勿論、長谷川氏は上品な方なので、口汚く罵っていたわけではなく、冷静かつ鋭く説明を求められていました。
「ここへ来て説明してください」と。
(それで何故笑えてしまうのか、というのは、是非動画でご確認いただきたいです。)
しかも相手は現職の法務大臣。
その陣営にあからさまな女性差別者がいたわけです。
予定になかったようなんですが(不意をつかれて辻村氏が笑ってますからね)、長谷川氏が抗議してくれてよかったです。
しかも、「女性のみなさん、こういう経験ありますよね?」とまで仰っていて、すべての女性のためにこれを放置しないんだという決意が伝わってきます。
選挙後にもう一人、立憲民主党の辻元清美氏。
選挙特番で維新の元議員に大変失礼なことを言われた際、毅然とした態度で静かに怒りを表しながら、挑発にのりませんでした。
全ての男性がとはもちろん言いませんが、女性が責任ある立場に立つはずはない、女性には何を言っても失礼ではない、そう考えている男性は必ず一定数います。
同じような状況にあったときにどのように振る舞えばいいのか、同時期に二人の女性政治家が示してくれました。
普段から、自分は相手と対等な人間なのだ、という意識がとても大事だと思いました。