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【うるま市×N高】休校で授業ストップ!実施できる可能性を探して大人たちが汗をかく

今年は、昨年度「かなり弱かったネット環境」も改善され、年度始めの先生方との打ち合わせもスムーズに行え、順調に進み始めたと思っていた沖縄県うるま市ICTの取り組み

しかし、6月には約1ヶ月の間、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う休校で授業も部活もストップせざるを得なくなってしまいました。
生徒たちはデバイスを持ち帰ってはいるものの、オンライン授業は「家庭のネット環境」によって参加できない生徒が出てきてしまうので断念。また、部活動は「緊急事態宣言が明けるまで原則中止となっているため、実施しない」という教育委員会からの通達がありました。

不安定な社会情勢で一度はストップさせましたが、昨年度から取り組んでみて「休校中だからこそ、対面で会うのが難しいからこそICTを活用する絶好の機会なのでは?」と思うことが多くありました。
また、「非接触で活動するネット部活も原則中止の対象なのか」といった生徒や先生からの声もあり、活動できる方法を考え一つずつ実行することにしました。

そこで!今回の記事では、休校になった際に再開するために行ったことを3つご紹介します。

1.休校中、先生方とのミーティング

年度始めに各校の担当の先生とは打ち合わせが行えていたものの、授業に関わってくださる他の先生方とはコミュニケーションをとる機会が少なかったので休校期間に実施しました。
今年度は1年間の授業を5つに分けて行っているのですが、休校になったタイミングがちょうど1/5つ目が終わったタイミングだったということもあり、振り返りや2/5つ目に向けての改善点などを話し合うことができる濃い時間になったと思っています。前回の記事でも書いていますが、先生方と同じ目線で一緒に取り組む為にも進捗共有や振り返りは重要だと感じました。

2.  休校中、生徒向けアンケートを実施

今後の授業に活かせるように、生徒に授業の満足度の確認や印象に残っていることについてアンケートを実施しました。

<以下アンケート内容>
・この授業に参加するのは楽しいですか?1~10で回答
・あなたがこの授業に参加できて「楽しかった〜」と思うことはなんですか?(例:アート鑑賞、チャットでのクイズ、他校の生徒とのZoom交流)
・あなたがこの授業に参加して困っていることがあれば教えてください。
・あなたがこの授業で挑戦したいと思っていることはなんですか?
・あなたが住んでいる島や地域のことで誇れるものがあれば教えてください。

このアンケート調査の方法は1年で大きく成長したところでもあります!昨年度は、「プリントを印刷/配布、後日回収し入力する」という流れでした。
そもそも昨年は今年とは異なり "1人1デバイス" ありませんでした。沖縄県内殆どの学校がプリントで宿題を提出させていたことを考えると仕方なかったのですが、アンケート集計までに移動時間含め沢山の時間を費やしておりました…

休校中にオンライン上でアンケートをとれるようになったこと、1年前にできなかったことができるようになったこと。小さな変化に感じるかもしれませんが、個人的にはとても嬉しい出来事で9割以上の生徒が回答してくれたこともあり、今後の授業に活かせる素敵な収穫となりました。

3. 実施する上で生徒が安心安全に参加できる環境を整え提案

沖縄県からの通達で、緊急事態宣言中は九州・全国大会やコンクールなどに派遣されるチーム・個人の練習以外の部活動は中止。大会等がないネット部活も対象となっていました。
しかし、ネット部活の場合は「非接触」であること、「ネット環境があればどこからでも参加が可能」であること、また実施する上で生徒が安心安全に参加できる環境を整え教育委員会に提案したところ、再開できることになりました◎

<学校外からでも参加できるように準備したこと>
①部活参加者はPC持ち帰りOK

②自宅にネット環境が無い生徒にはポケットWi-Fiを貸し出す
③地域のWi-Fiが使用できる施設の利用

おわりに

今回の記事では、休校になった際に再開するために行ったことを3つご紹介しました。
最終的に、自宅にネット環境がない生徒は教室を分けて学校から参加できることになったのですが、実施できる可能性を探して動くことの大切さを実感する経験となりました。再開できる喜びを噛み締めつつも、休校からの約1ヶ月は学びの機会を止めてしまったことに対して、もう少し早く再開できたのではと反省もあります。コロナ禍でもできることを探し、これからも泥臭く動いて大人たちが汗をかきまくっていきたいなーと思います。

※追記
今年の3月沖縄のミュージシャンたちが高校生と高校生のために動いた企画が素敵なのでシェアさせていただきます✨コロナの影響で文化祭など多くの行事が中止となったこの1年。十分な思い出を作れないまま沖縄を離れる卒業生も多く、少しでも前向きな気持ちで旅立ってほしいとの願いが込められています。


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