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社外取締役は適切なバランスをもたらす

[要旨]

社外取締役は、余計な口出しをする、邪魔な存在と考えられがちですが、会社の事業が独善的にならないようにしてくれる役割があり、社外取締役を有効に活用している会社は、事業活動を長期間継続できる、強い会社になると考えることができます。


[本文]

前回の記事で、社外取締役について書きましたが、経営コンサルタントの小林賢治さんが、社外取締役の役割について、ウェビナーでお話した内容が、ダイヤモンドオンラインに載っていました。この記事を読むだけでも、社外取締役の重要性をよく理解できると思います。

ただ、社外取締役に関しては、否定的な印象を持つ経営者の方は、まだまだ、少なくないと思います。その理由としては、「社外取締役は、自社の事業や業界について詳しくないので、方針決定などに口を出されることは、かえって邪魔になる」、「役員、従業員は、チームワークがよいのに、部外者の社外取締役から口を出されると、社内がしらけてしまいかねない」といったものです。(ちなみに、この不満の、「社外取締役」を「経営コンサルタント」に置き換えたような不満を、私も、顧問先からあげられたことがあります)

確かに、経営者としては、迅速さや一体感を大切にしたいと考えることは、私も理解できます。その一方で、迅速さには稚拙さをともなうし、一体感には独善性をともないます。だからといって、私は、稚拙さや独善性を批判したいのではなく、それぞれのよい面と悪い面の、どこにバランスをとるのかが大切になると考えています。

したがって、社外取締役は、邪魔な存在ととらえるのではなく、バランスをもたらしてくれる存在と考えるべきだと思います。特に、経営環境の変化の激しい現在は、バランスの欠けている組織は、長く継続できなくなると、私は考えています。

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