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【前編】承認?自己実現?そんなの今はどうでもいい。今企業が取り組むべき改革とは

育成支援事業部のサフランこと、キャリアコンサルタント鈴木さくらです。

最初に(どうでもいいことなんですけど)、アイコンを替えました!

以前は弊社の愛すべきロゴマークを使っていたのですが(このロゴマークにもちゃんと意味があるんですよ、その話はまたおいおい)、どうやらカオナシアイコンは無機質すぎて受け入れがたいということが判明し、なんでもいいからカオがあった方がいいだろうということで暫定的に鈴木の写真にしてみました(ドキドキ)。

改めて、どうぞよろしくお願いいたします^^


伝えたかったのは恋愛ネタではなくて

マズローの欲求5段階説は多くの人が知る、動機づけ理論のひとつで、心理的な行動理論ともいえるもの。

これは経営学にも応用されていて、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」という仮説をもとに心理学者マズローによって構造的に理論化されました。

一昨日、何気なくこんなツイートをしてみたところ、予想外にも、にわかにリアクションが。

Twitterってほんとわからないですよね。出してみるまでどんな反応があるかどうかわからない。

リプや引用リツイートから見るに、

コロナ離婚と同じくらい、コロナ恋愛、コロナ入籍って出るんじゃないかなとまじめに見てます
(中略)
有事の時ほど人の本性がわかるし、恋愛と入籍も増えそうという自説

前半と後半部分に興味関心および共感を呼んでいる様子。

多くの人は人間の営みである恋愛ネタが好きなんだなあということがよくわかったんですが、私が一番言いたかったのはそこじゃなくてですね。

この中盤部分です、ここね。

マズローの欲求5段階説でいけば、今私たちは欲求段階が下がってて「社会的」と「安全」欲求不足。安心安全を渇望して所属と愛を求めてる。

ここですよ。これが一番言いたかったんです。

このnoteでは、私が最も伝えたくて、ほとんどノーリアクションだったここにフォーカスして書いていきますね。初めに謝っておきますが、マジョリティに迎合せず、恋愛ネタじゃなくてスミマセン。


マズローの『欲求5段階説』を簡単に説明します

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ググればたくさんでてきますし、以下のサイトがとてもわかりやすかったので詳細はそちらに譲りますが、

簡単にお伝えすると、各段階は以下です。

▼第1段階:生理的欲求 
生命を維持するための本能的な欲求のこと(食事・睡眠・排泄など)。

▼第2段階:安全欲求
安全性、経済的安定性、良い健康状態の維持、良い暮らしの水準、事故の防止など予測可能で秩序だった状態を得ようとする欲求のこと。

▼第3段階:社会的欲求 
自分が社会に必要とされている、果たせる社会的役割があるという感覚。集団に属したい、仲間がほしい、愛し愛されたいという欲求のこと。

▼第4段階:承認的欲求 
自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求のこと。尊重のレベルには2つある。低レベルの承認欲求は、他者からの尊敬、地位への渇望、名声などを得ることで満たすことができる。高レベルの承認欲求は、自己信頼感や自立性などを得ることで満たされ、他人からの評価よりも自分自身の評価が重視される。

▼第5段階:自己実現欲求 
自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりうる最高の自分になりたいという欲求のこと。行動そのものが目的であり、すべての行動の動機がこの欲求に帰結される。


というような5段階です。


『欲求5段階説』で照らし合わせてみると見えてくる現状

さて、新型コロナウィルスの影響を大きく受けている今の状況にこの理論を照らし合わせてみると、私たちは第1~3段階の欲求が満たされていない状態であることがわかります。

目に見えない新型コロナウィルスにいつどこで感染するかわからない恐怖。もし自分がウィルスキャリアだったとして軽度の場合、大切な家族を感染させてしまうかもしれない恐怖。命が脅かされ、感染者にとっては生きたい、死にたくないという欲求を抱えています。第1欲求が満たされていません。

大きな経済的打撃を受けている今、非正規雇用者の仕事が減少。正規雇用者であっても様々な取引案件が先送りになり、キャッシュでの売上が立たなければ企業の倒産も免れません。雇用形態かかわらず、経済的な安定性が損なわれているため、第2欲求が満たされていない状態です。

また、外出自粛によって不慣れなテレワークが進み、「孤独と闘いながら仕事をしている」と話すビジネスパーソンの多いこと。例えば営業でテレアポやメールマーケティングをしても手応えのない毎日に自分の役割を見失い、社会的に必要とされているのか不安に陥る人も少なくありません。

コミュニケーションロスはいたるところで確実に起きており、気づけば一人で抱え込んでしまうことも。頼りにしたい妻や夫はテレワークによって一緒に過ごす時間が増えたことにより夫婦仲が悪化し、「コロナ離婚」という言葉まで生み出しました。これでは第3欲求が満たされることはないですね。

現状を見たときに、今は「生理的欲求」「安全欲求」すら満たされておらず、「社会的欲求」にも満足できていない毎日を私たちは生きていることに気づきます。

このままでは企業の従業員は疲弊してしまい、メンタル不調者や安易な退職者を出しかねませんし、企業はさらなる経営課題に発展する可能性があります。

こんなとき、企業は具体的に従業員に何をしたらよいのでしょうか?


と、ここまで長くなったので、後編へ続く!


《お知らせ》

5月より人事担当者のための勉強会兼コミュニティである「ログカレ!」がリニューアルします。

新しいコンセプトは、多忙を極める人事担当者に向けた、【“読んで、調べて、たまに集まる”コミュニティ兼シンクタンク】。このnoteを存分に活用していきます。

『人物解体新書』と題して、話を引き出すプロのキャリアコンサルタントが人事領域での活躍者にインタビュー。心理学やキャリア理論等を用いながら当人以外でも再現できるよう解明してお届けしていきますね。どうぞお楽しみに!



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