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掃除もトップの決意から|「ちょっと言わせて」

掃除が効率化につながり業績もよくなる――全うな意見すぎて「それは、そうだ」と当然だと思うでしょう。
掃除によって危険源を排除し安全な環境をつくる、使いたい物がすぐに取り出せるようになり効率化となる、顧客に職場を見られるようなことがあるならば好印象につながります。掃除がもたらす効果は小さいということはありません。
「掃除をしてもムダだからやる必要はない」と意義を唱える人はいないでしょう。

一方で毎日、掃除を行っているはずでも、傍目から見れば散らかっていてきれいとはいい難かったり、ともすれば、床にゴミが落ちている職場を見かけることがあります。
掃除が大切なのは分かっていても、徹底した取組みに移すとなると意外と難しいものなのです。

今号、特集2で紹介している旭建設では、まず高橋社長が「これでは人を迎え入れることはできない」と自ら掃除用具を手に取り動き出しました。

社長の姿を目にした社員は見習うようになり、会社を上げて取り組んでいくことになります。
さらに、掃除は協力会社約300社を巻き込んだ活動に発展していきます。
その取組みの中心となっているのは、職長会でした。

「安全はトップの決意から」といいますが、掃除も同じことがいえるでしょう。
高橋社長が決意を持って、リーダーシップをとったからこそ実践に移すことが可能になったわけで、協力会社ぐるみとなることができたのは、現場のリーダーである職長が本気になって取り組んだからでした。

掃除の効果だけを説いても、組織を上げて動き出すようになるには今ひとつ決め手になりません。重要なのは、リーダーの率先垂範といえるでしょう。

安全スタッフ編集長 高野健一

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