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社会保険料の高さが目に付きます。負担額は上がっている?|労働実務相談Q&A

〈質問内容〉
毎月の給与明細をみると、社会保険料の高さが目につきます。もう少しで40歳になりますが、さらに介護保険料がかかってくるといいます。毎月の負担額について教えてください。

〈回答〉
 保険料額に関して健康保険法156条1項では、介護保険2号被保険者に該当する場合と該当しない場合に分けています。2号被保険者は、介護保険料額を合算するとしています。2号被保険者とは、市町村の区域内に住所を有する40歳以上65歳未満の医療保険加入者(介護保険法9条2号)です。

 現在の介護保険料率は1.57%です。これを労使で折半負担します。例えば標準報酬月額が32万円(23級)のときで、東京の料率を適用したとき、本人負担額が15840円から介護保険料込みで18352円になります。

 介護保険料率は、各年度で見直すのが原則です(健保法160条16項)。協会けんぽ(第96回全国健康保険協会運営委員会資料)によると、平成31年度の介護保険料率は1.73%への引上げを予定しているとあります。資料には、標準報酬月額32万円に賞与(3カ月分弱)で試算すると、年7000円弱(労使折半で年3500円弱)の負担増としています。

 なお、1.73%という率ですが、決定すればこれまでで最も高い率ということになります(協会けんぽ「保険料率の変遷」)。

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