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ミュージカル『ビューティフル』

日本公演が決まった時から、待ち焦がれていた「ビューティフル」!

キャロル・キングのTAPRSTRY(つづれおり)を何度も聞き、
jessie mueller主演の「Beatiful」をブロードウェイで見ていた私にとって、
平原綾香さんキャロルは待ちにまった瞬間でした。

帝国劇場は中2の夏休みに「レ・ミゼラブル」を見て以来、憧れの大劇場です。開演30分前には劇場に入り、展示物やパンフレットを見たり、
開演前の時間を楽しみます(なので、できる限りお休みの日にチケットをとります)ミュージカルはオーバーチュアをちゃんと聞くことで、非日常の世界に連れて行ってもらえるのが好きです。

ストーリーは、16歳のキャロルが作曲家デビューをし、
結婚・出産・離婚をし、NYカーネギーホールでソロリサイタルを行うまでの自伝的ジュークボックス・ミュージカルです。
Tapestryの名曲もほとんどキャロルが歌います。

ジュールボックス・ミュージカルは、1アーティストの様々なヒット曲をアーティストとは関係のないストーリーに詰め込んで展開するものが多い中、「ビューティフル」はキャロル・キングの人生の流れと、名曲がよりそう感じ。

ミュージカルの面白さは、楽曲・衣装・照明・装置と、2時間の間にぎゅっとつまったところ。やはり、ハッピーエンドストーリーは楽しい!

・平原綾香さん:女の子が母になって、作家から歌うことになる人生を受け止めていく姿は、まさにキャロル!パワフルな歌声なのに、語るように聞こえてくるのは不思議。16歳から30歳の年を重ねていく演技もすごかった。You've got a friend の場面は何度見ても、きっと泣けます。jessieに歌い方が少し似ているかな。

・中川晃教さん:帝劇で見る中川さんは場をかっさらうキャラクターと歌声。60-70年代ポップスと中川さんの声は本当によく合うなあ。今回の役柄は中川さんのナイーブなところがあまりみられな久て残念

・ソニンさん  :今回の役柄の中で、ブロードウェイとも違うシンシアだったのがソニンさん。 私はソニンさんの激高する役が大好きなので(ex.ミスサイゴンのキム、RENTのモーリーン)、中川バリーとの安定したカップルがどうなるかなあと思っていましたが、シンシアのコメディエンヌぶりは可愛かった。ソニンさんは年々いろんな役をやっていて今後が楽しみ(RHSジャネットはハマリ役になりそう)

伊礼彼方さん:今回初めて見ることができました。ジェリーはもっとダメ男な印象だったのに、伊礼さんがやると、素敵に見えてしまう・・w 嫌な感じがいい意味で薄まっていてラストシーンをすっきりした気分で見ることができました。何度も出てくるセリフ「君ならどこまでもいける」は、伊礼ジェリーだからこそ、励ましと嫉妬の入り混じりを感じることができたように思いました。

今回のビューティフルは、湯川れい子先生の訳詩が本当に素晴らしかった。60-70年代ポップスはリフレイン(繰り返し)が多く、テンポも比較的ゆったりとしているので、1度聞いた歌詞が曲の後半ではもう口ずさめるのです。小さい頃の歌番組を思い出しました。

エリアンナさんはじめ、シュレルズのみなさん、
エヴァのMARIA-Eさんはこれから追いかけたい。
ブラック役以外もたくさんやってもらいたいー。

水樹キャロルは見るかどうか迷います。

2020/5/1~ 舞台芸術を未来に繋ぐ基金=Mirai Performing Arts Fund への寄付とさせていただきます😃