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汗をかかないと秋の病に

みなさま、こんにちは。

梅雨が明けて、一氣に暑くなって来ましたね。

今日は午前中、出かけていたのですが

その道中、2台もエンストしている車を見かけました!

急激に暑くなって、

車もびっくりしているのでしょうかね。


さてさて、土用の話の中で

何度か汗をかくことをお勧めして来ました。

夏になぜ汗をかくのが大切なのかを

お話ししたいなあと思いまして。


東洋医学では

夏にしっかり汗をかかないと

秋に肺の病氣になりやすいと言われています。


ここでいう“肺”とは

肺とい臓器を含めた大きな肺の役割です。

それは呼吸器を含め、肌や粘膜、大腸を含めた

働きとなります。


人は汗をかいて、氣化熱を利用して

体温を下げています。

ところが、きちんと汗をかかないと

どんどん体の内側に熱がこもるようになります。

さらにクーラーなどで体の表面だけを

冷やすことを続けていくと

さらに体の内部に熱がこもるようになります。


そして、そういった生活を続けていくと

汗腺が退化してしまい、

余計に汗をかけないようになってしまいます。


では、冷たいものをじゃぶじゃぶ飲んで

体の内側から冷やせばいいじゃん!

って思いますよね。


ところがこれが良くないのです。

胃腸の周りには心臓や肺、膵臓など

体にとってとても大切な臓器が

たくさん集まっています。


冷やして働きが悪くなるということは

命の危機であると体は感じます。

そこで血液を集めて温めようとするのです。

そうなると、さらに内側に熱がこもってしまうのです。


ちなみに

冷たいものを摂り過ぎて、膵臓が冷やされ、

働きが悪くなると

インスリンが出にくくなり、

糖尿病の原因になるとも言われています。


体の熱は内側で冷ますのではなく

汗をかくことで外側に発散させるのが

体のためには良いのです。


夏場によく起こる「熱中症」。

字の通り、体の中に熱がある。

うまく汗がかけずに

中心に熱がこもった状態なのです。


さて、なぜ、体の内側に熱がこもったままだと

秋の病氣につながるのか?


内側の中で肺が熱せられて

肺が乾燥してしまうのです。

肺という臓腑は乾燥にとても弱く、

さらに秋という気候は空氣が乾燥していくので

余計に悪化してしまうのです。


夏にしっかり汗をかき、

体の熱を外に発散しておかないと

風邪を引きやすい、

空咳や痰が絡みやすい、

皮膚が乾燥したり、荒れたりする、

便秘氣味なるなどの症状が

秋口に出やすくなります。


ですので、汗をかくことを嫌わずに

いて欲しいのです。


ただし、ドバドバかく必要はありません。

逆にかき過ぎてしまうと

汗と一緒に大切なエネルギーである氣も

出て行ってしまい、

疲労感を感じてしまいますので。


額や腕にじんわりかくくらいで。

何事もほどほどに。

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