居酒屋でナンパしたら気まずかった話

BARをね、経営してた時期がありまして。その時の話です。

営業後にお客さんと後輩との男3人で居酒屋へご飯しに行ったんです。

朝の4時頃だったがかなり賑わっている店内。
その店は9時頃まで営業していて、僕らのような夜型の生活を送る人間には有り難い。

かなりお酒を飲んで来た僕らは食事をメインに注文し、リラックスしながら会話に花を咲かせていた。

「お待たせしましたー」
店内の喧騒の中、可愛らしい声で注文した品が運ばれる。
「はいありがとう」
受け取り、何気なく店員さんの顔を覗く

「え?可愛くね?」

シンプルにめっちゃ可愛い

「君さっきからいた?」
「はい。ずっと私が運んでました」
「マジで。気付かなかった。可愛いね」
「え、ありがとうございます」
「仕事いつ上がるの?」
「5時です」
「あと1時間じゃん。終わったら一緒に飲もうよ」
「え」
「いやマジで。本気のやつ。絶対だめ?」

みたいな会話をした気がする

「ロッキーさんマジでしたね」
「あんだけ可愛かったらマジだろ」

盛り上がる3人。やっぱり可愛い子はいいな。

しかしその後、どれだけ注文してもあの子が配膳してくれない。
このテーブルに来てくれない。
あの子の代わりに屈強な男性が無言で運んでくる。

「終わった。もう終わり」

たぶん「あんなチンピラのテーブル行かなくていいよ」
との指示で、あの可愛い子は別エリアのホールに行ってしまったんだと思う。
そりゃそうだよな。俺、手握って声かけてたもん。

「終わった。もう終わり」

時間は5時15分。あの子が帰ったであろう時間に、僕らの楽しかった宴も終焉を迎えようとしていた。

「朝キャバでも行くか」

そんな言葉が出始めた時、聞き覚えのある声が

「ここで賄い食べてもいいですか?」

声のする方を見上げると、さっきの可愛い店員さん

「もちろん!」

宴の再開である

「なんか楽しそうだったし」
めっちゃフランクな理由で来てくれた
賄いを食べ、一緒にお酒を飲み、各々の話をする。



1時間くらいかな?談笑しながら飲んでると、ふとその子が


「ロッキーさんって、本名はイシミネって言いますよね?」
「え?そうだけど。何で知ってんの?」

こいつら言ったな。と思い周りを見るも、他の2人もキョトンと不思議そうな顔をしている

「ロッキーさん、私の顔よく見てください」
「え?」

覗き込む

「覚えてないですか?」
「え?」

怖い

「いや怖いな!どういうこと!」
「ロッキーさん何かしました?」
「マジでわからん。。。」

男3人であたふた
思い出せないしパニック
てかまじで怖い
その子ずっとニコニコしてるし

「ごめんマジで思い出せない。最近俺に会ってる」
「はい」
「いつ?」
「私の顔よく見てください」
「見ても思い出せないよ。てか可愛いな」
「前は可愛いなんて言ってくれませんでしたよ」

怖い

「先週の〜曜日の何時頃ってどこで何してました?」
「えー、先輩と、、、、あ!」
「あの時いたの私です」

完全ではないが思い出した
その前の週に先輩とキャバクラに行き、そこで僕についてくれた子だったのだ
しかも
「そもそも私ロッキーさんに指名されてシッカリ1時間2人きりで接客してますからね」
とのこと

そこで名刺渡してるから名前知ってるってさ

「ロッキーさんてキャバクラでどんなんでした?」
「席離れようとしたら『お前何カップ?え?Fカップ?じゃあ指名するよ』とか言って最低でした。だから覚えてます」
だと

「よくここのテーブルきたね」
「ロッキーさんて最初からわかってたけど楽しそうだしいいかなと思って」

めちゃ根性ある子でした


実はこの子とは後日談があって、その日を境に
毎週ご飯に行ったり、うちのお店手伝ってくれたり、向こうの親に会ったり、一緒に部屋探したりと、かなり親密に付き合い出すのだが
それはまた別のお話

後日談は別の記事で書きますね


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芸人ですが、ノンフィクションにお化粧した恋愛のお話・モテる話・エンタメのことを書いてます。 芸人やMC・イベント制作をメインに活動してるエンタメ屋です。比較的モテます。

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