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Scopyify? 「定額制コピーライター」を10年前からやっていたことに気づいた夜の話

■月額500円でうどん食べ放題というサービスがあるって
 ニュース番組でみかけたんですよ……

タイトルについては先に謝罪します。思いついちゃったので書かずにいられませんでした。
さて、世間ではサブスクリプションが話題ですね。
音楽とか動画は言うに及ばず、服とか毎日の食事まで定額制で提供してくれるサービスまであるようで。
「ふーん、そんな時代かあ。まあ確かに便利だけど、CD買ってた時代がなつかしいやね……」なんて、好々爺を決め込んでいた僕ですが、なんだか引っかかるものがありました。そして気づきました。

「あ、Rockakuってずっとサブスクリプションやってるわ」と。


■きっかけはある若手経営者からのメール

事の発端は僕がフリーランスになって2年目くらいのときだから、およそ10年前ですね。広告代理店さんの現場&WEBを行き来する掛け持ち案件と、デザイン会社さんとのパートナー仕事を軸にバタバタ働いていた時期です。ある日、こんな感じのメールが届いたんですよ。

はじめまして。私は○○県のカーケミカルメーカーの二代目です。
ブログ拝見しました。ぜひ一度、お会いしたいと思っています。
近日、出張で東京に行きますので、お時間いただけますでしょうか。

正直に言いますが、「?」ってなりました。
この頃の僕と言ったら、広告代理店さんやデザイン会社さん……つまりは「制作のプロ側」の人たちに顔を売ることに必死で、カーケミカルメーカーの、しかも経営者から直接連絡が来ることの意味が理解できてなかったんですよ。愚かにも!

とはいえ、少しでも仕事が欲しいお年頃だったので、電話やメールで連絡を取り合って、品川プリンスホテルでお会いすることになりました。現れたのは30代前半の、爽やかな感じの男性。細かいやりとりは割愛しますが、そのメーカーさんはBtoB企業ではあるものの、製品を買ってくれる小売店がエンドユーザーに販売を行う際の販促物や広告が必要で、社内に小さなデザイン部を持っているとのこと。そのデザイン部といっしょに、企画面や文章、編集などを手伝ってほしい……ということで、まずは○○県にうかがう約束をしました。


■2008年、月定額制コピーライターの誕生

そういえば、当時、ものすごくお金がなかったんですよ。○○県まで行くには飛行機に乗る必要があるわけですけど、もうね、飛行機代の仮払いだけでかなりしんどかったことを思い出しました。

なーんて余談はさておき、何度か○○県に通いながら、会社案内のコピーやチラシ・ポスターの監修などをお手伝いすることで「月額??万円×6ヶ月の半年更新」という契約を結びました。

最初のターニングポイントはロゴ、タグラインの刷新。(このとき経営者さんといっしょにつくったクリエイティブが、10年後のこの会社を単なるメーカーではない存在へと変えていくのですが、それはまた、別のお話です)

その後、コーポレートサイトのリニューアル、メルマガ制作、自社メディア(フリーペーパー)制作、新製品のネーミングやコンセプトワーク、展示会の配布物、経営者さんが登壇するセミナーの資料制作(の監修)、おなじく業界誌の原稿編集などなど、本当にいろいろな仕事に携わり、途中、契約額の更改なども経て、経営者さんとはお互いの結婚式でスピーチをしあうような関係性を築きつつ、現在に至ります。


■制作業務のサブスクリプション化をどう実現してきたか

このモデルが「サブスクリプションじゃね?」と気づいたのついさっきですけど、そういえば、こうした関わり方を求められるケースが徐々に増えてきています。僕自身、数年前にスタートアップ企業に招聘されて半年契約でプロダクト開発に関わっていましたし、現在もウチの社員くんが1社、担当しています。で、今日もメディア立ち上げに伴って、編集部のブレーン的な立ち位置で……という話が出ました。

で、「じゃあ、実際、こういう関係性や契約をどうやって設定してるのさ?」と思う方も多いと思うので、超ざっくりプロセスをご紹介しましょう。

1:普通に案件単位でのお付き合いからスタートする
2:信頼関係を築きつつ仕事の量や速度感を探る
3:トライアル期間(3ヶ月)で仮の料金を設定する
4:いっしょうけんめい働く
5:まめな定例会議を開きつつ1ヶ月ごとに業務報告をつくって共有する
6:3ヶ月後に業務量と仮の料金のチューニングを行う
7:合意がとれたら本契約!もっといっしょうけんめい働く

いろいろ秘伝のタレみたいなノウハウがあるのでそこまで細かく書きませんけど、大まかな流れはこんな感じです。秘伝のタレがないと爆死する可能性が高いので、責任は持ちませんよ。
このやり方がマッチするクライアントは、企画・開発業務が不定期かつ長期的に続く/自社からの情報発信が多い……そんなタイプの企業です。少しだけヒントを追加すると「BtoBだけど、BtoBtoCまで関わる必要があるビジネスモデル」ですかね。何はともあれ、このやり方のメリットはとても大きいと思います。

<クライアント側のメリット>
◎雇用より遙かに低いリスクとコストで即戦力級のプロの力が使える
◎内製化の利便性と外注の客観性が同時に得られる
◎外部に発注するほどではない細かな制作物のクオリティも向上する

<コピーライター側のメリット>
◎「案件」の枠にとらわれず自由な提案が可能になる
◎「クライアントVS業者」→「パートナーと呼び合える関係」へ
◎安定した収入につながる
◎ストレスが少ない

特に中小企業の若手経営者のみなさん!コピー機も定額リースが増えてますけど、コピーライターもそんな感じでパートナーにする時代です。初回相談無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

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