見出し画像

「セルフブランディング」より先に「セルフマーケティング」やっといた方が生き残れる説

■営業した方がいいですかね?

ここ数年、世代を問わず、フリーランスになったり、なろうとしている人が増えつつある気がします。働き方の多様化ってことなんでしょうね。僕もまあ、フリーランスから会社つくったという経緯があったりするので、ちょいちょい相談しに来てくれる人がいたりもします。そんなとき、よく聞かれるのが「営業」の話なんすよね。

「スキルがあってもまだ知名度がないし、なかなか仕事がこなくて……」
「やっぱり営業した方がいいんですかね……?」
「営業ってどうしていましたか?」

はい。僕の回答は常に一択「営業しろ」です。
ただし、独立したてのフリーランサーが、いわゆる営業活動から直接的に案件を得られるかというと、おそらくそんなに簡単じゃないっす。いや、確率的に見たら売上としての成果なんて期待しない方がいいと思います。

■セルフブランディングとか後でいいかもよ

それでも、絶対的に「営業」はした方がいいと断言したい。それは、コピーワークなり、デザインなり、写真なり、イラストなりと、本業のスキルとは別に、フリーランスとして生き残っていくための「本質的な知見」を身につけるために必要なプロセスが「営業」だからに他なりません。

ここで言う「本質的な知見」とは、「マーケティング感覚」です。本格本式のマーケティングとは言い切れないので、まあ、ちょっとぼかした言い方にしておきます。

これまで、独立・企業を志す若者たちは「セルフブランディング」みたいなものの言い方をしたりしてきましたが、いや、お前のブランディングとか、急にアピールされても知らんがな……となりがちなんすよね。

だから、その前に、やっておくべきことがたくさんあるはずで、その中のひとつこそが「セルフマーケティング」なんじゃね?というお話です。で、その「セルフマーケティング」を行う上でキーになってくるのが「営業」なんですよ。

■フリーランス初期の営業は目的を「売上」にすると心が折れるから

ってことで、まずは以下の3つのパターンを見ていきましょう。あくまでも僕が勝手に立てた仮説なんで、怒らないでね★

A.営業しない→仕事来ない→廃業

B.
営業する→仕事来ない→廃業

C.
営業する→仕事来ない→なんで来ないか考える→営業する→少しだけ仕事来る→なんで来たかを考える→営業する→実績増える→実績を使って営業する…以下ループ

統計的にはほとんどの独立者が数年以内に活動を停止すると言われているようなので、圧倒的に「A」か「B」が多いってことなんでしょうね。だからこそ長く仕事を続けられてる人は「C」のような施策をちゃんと回しているいるんだろうな……などと思ったりします。ただし、意識的なスキルというより、性格とか心がけの中で生まれている……というケースも多いとは思いますが。

でね、もうちょっと掘り下げて見ていくと、「C」って、営業活動を入り口にした最小単位(商品=自分)の市場調査なんですよね。

営業活動は、営業職ではないクリエイターさんたちが「仕事を獲得すること」を第一義にすると相当しんどいものになります。だって、ほとんどの場合が「失敗」に終わるんですよ。そんなもん有り体に言って地獄じゃないですか。

だから、クリエイターの営業は「目的を変えて挑む」。これが正解なんじゃないかって思ってます。つまり営業の目的を「市場調査」に置き換えてみる。そうすると、ただ、「ひとりでも多くの人にポートフォリオを見てもらわなきゃ!」みたいなこと以上に、自分が向き合うべき「市場」に対して視野が広がるはずなんです。

■セルフマーケティングの基本ってこんな感じ?

例えばですけど、セルフブランディング云々言う前に、生き残るためにつかんでおきたい情報ってなんだろうって考えて、こんな項目を書き出してみました。

・自分に仕事が来ない理由ってなんだろう?
・自分に仕事が来る理由ってなんだろう?
・自分のスキルが求められてる領域ってどのへんだろう?
・自分が選ばれる手前の段階で誰と比べられているんだろう?
・自分のスキルの価値ってどんなものなんだろう?

……あくまでも例でしかないですけど、こんな感じのことを意識しながら、営業に取り組んでみる。んで、営業先から得られた(又は得られなかった)反響や成果を検証したり、自分の市場価値を分析したりしながら改善と実験を繰り返していく。そうしたら、自ずと打率は上がるし、リピートも増えるし、そのうち、向こうの方からあなたを見つけてくれるケースも増えていくと思うんですよね。どうっすかね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?