ソフトウェア開発201の鉄則: 一般:原理25:CASEツールは高価である

要旨

* CASE 開発環境は高価だ。導入時に10000ドル/人、年間の運用コストで3,000ドルくらいするだろう
* しかし、ソフトウェア開発では、この費用は必要経費と捉えるべきである
* この必要経費を回収する計画を立てよ
* 導入しない場合に発生した、修正、リリース遅れと言ったコストは、導入した場合より、きっと高くつくであろう

解説

CASEツールとは、ソフトウェアの開発の各フェーズのタスクを効率化、自動化するツールや環境のことである。一時期、「統合CASEツール」と言う、工程の最初から最後までを一本化するようなものの実現を目指した時期もあるが、今では、それぞれのプロセスにあったそれぞれのツールの集合体をCASEツール、と呼ぶようだ。

そして、オープンソースを活用するのが当たり前の現代。とても無償とは思えない立派なツール、開発環境が簡単に入手できる。無償のものだけで、十分開発が務まる分野も多いのではないだろうか。

高価だったときは、その回収計画が重要だったが、今はむしろ、そのようなことは考えず、パッと導入して、もっといいものがあったら取り換える、と言った感じで、スピード感を持った開発に倒れるを方向だろう。

最近開発に使ったツール・環境を挙げてみる。

* Visual Code
* XCode
* Android Studio
* GCC Toolchain
* gdb
* OpenOCD
* github/gitlab
* Confluence/JIRA
* Redmine
* AWS 各サービス

... ほとんどが無償。AWSは有償だけど、破壊的な安さだし。コストが劇的に安くなったから個人開発がやりやすくなった、と言う側面も、ある。

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