見出し画像

島には気をつけろ

日の暮れた港でフェリーを逃してしまった。
超満員により乗ることができなくなったフェリーを横目に
寒さに耐えながら、次を待たなくては行けない。

ここから本島に渡り、岡山へ。岡山から新幹線で新横浜へ。
そこからは在来線である。
終電はあるのか、、、?

あらゆる選択肢を洗い出し、調べていく。
寒さと空腹により、体調も悪化する中で頭は働いていなかった。

そういえば今日は朝食も食べれず、
昼食はどうにか寒空のもとカレーにありつけたものの
室内で落ち着けたのは豊島美術館のカフェくらいだ。

そうこの日は豊島のお祭りもあり、
飲食店は休業が目立つ。直島の展示は定休日で、
豊島は観光客を抱えるキャパを超えていた。
休む場所も限られ、行く当てのない人々が目立つ。

食事のできる場所は限られ、
ミュージアムカフェは整理券の時間まで入れないではないか。

都市部でこうもテクノロジーに頼った生活をしていると
ろくに調べなくてもどうにかなってしまうのである。
しかし、ここは島でいくら調べたところで状況は変わらない。

人で溢れたフェリー乗り場も気づけば落ち着いていた。
さて、ここから宇野港へ。宇野港から岡山駅へ行かねば。
頭もうろうリサーチの結果は宇野港からバスで岡山駅へ。
新幹線への乗り換えはバスが時刻表通りであれば6分。

危なすぎる。

ひとまず、バスに乗り込み、作戦を練る。
スマートEXで新幹線のチケットを買う寸前までいきながらも
GPSでバスの現在地を調べる。間に合うか。。。

しかし、土地勘のない場所でいくら地図の眺めたところで
あとどれくらいかかるかは分からないのである。

悩むこと30分ほどが経過し、猛烈に感じたことがあった。

風呂に入りたい。

この度は絶望的な体調不良もあり、同時進行で調べていた
岡山駅前の宿を急遽とった。あったまって寝たい。。。
明日ゆっくり帰るか。

幸いにも連休はあと1日あり、翌日無事に新幹線で帰路に着いた。
そして見事に風邪をひいた。

島には島の勝手があって、あとで調べればどーにかなるかー
ではないのである。まぁどうにかはなったのかな、、、

年に2回も瀬戸内に行くほど、島の景色と空気には魅了されているが、
次はもう少し賢くいこう。もっとのんびり行こう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?