口は災いの元
「口は災いの元」それを肝に銘じて、私は定期的に歯医者に通う。3ヶ月に1回、予防医療という名目で口の中を診てもらう。
老いてもずっと美味しいものを食べたいという、食いしん坊精神もあるんだけど、自分の人生を振り返るとトラブルの殆どは「口」が原因だったと気がついて、この事を忘れないようにしている。
口の問題。
私は歯を食いしばるという癖を持っている。
寝ている時、集中している時、昼夜問わず食いしばってしまう悲しい長年の癖。
大抵食いしばっている時は、過集中の時で
目の前の事に夢中になっている。
過度な食いしばりは、体のバランスを崩す。歯の不調、顔の歪み、頭痛、耳鳴り、肩こり 不眠、いい事がない。
歯ぎしりはギーギーしている音で気がつくのだろうけれど、食いしばりは無音なので気がつき難い。
何年か前に、奥歯が割れてしまった。
とても痛い思いをしたので、食いしばり禁止令を自分に出したけれど、全く止めることは出来なかった。
それ以来一人で仕事に没頭している時間と就寝時はマウスピースをずっとつけている。
もう歯の一部だ。
マウスピースは歯医者で型をとって作った品で、ストレスにならないように薄型。突然電話がかかってきても、着けたまま喋れる。歯や顎の負担が軽くなって、何より食いしばると違和感を感じるので、起きている時の過度な食いしばりが減った。集中力を落とさず、体への負担は減らす 夢見たいな道具。マウスピース。
でもやっぱり見た目はおしゃれではないし、
食いしばっちゃう自分を説明するのもオシャレではないので、あんまりこの話はしたくない。
治す薬がないのが、失言。迂闊な発言。
口は災いの元の本来の意味だ。
言葉を話す時は、優しくなるべくきれいな柔らかい言葉を使おうと気をつけていても、
地雷を踏んでしまうことがある。
目先3ミリしかみていない発言をしたことも何度も。
もうこれはどんな時も、ごめんねと言える、
素直で余裕ある心を一緒に持ち合わせる自分でいるしかない。
言葉は、家族や周りの人達にも伝染する。
時には自分の気持ちを幾重にも折り畳んで、
相手に差し出すことも必要なのだと思う。
そんな訳で、外見を磨くよりも 私は口を磨いた方がいいのかも というのが歯医者に通う理由である。
災いの元という不安が、小心者を動かす力たるや凄いもので 、
歯を磨くとき、診察券を見たとき、カレンダーを見たときに 「歯医者=口は災いの元」と思い出す。
そんな私が、先日クラブハウスというSNSを始めた。今話題の音声メディア。自分から発言したことはまだない。
気楽に使ってこそのSNSだとはわかっているけれど、これからどんな口からの災いが 話題や社会問題になるのか心配なところだ。
世の中の大勢の中のひとりだからこそ
言葉には気をつけたいと思う。
目には見えない、言霊を大切にね。
今回も読んでくれてありがとうございました。また来週書きますね。
感想などありましたら、インスタグラムDMまたは、ホームページまでお寄せ下さいますと嬉しいです。