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家族で頑張る、優しい海鮮丼屋

以前住んでた自宅の近くにある日、フランチャイズ海鮮系の丼テイクアウトショップがひっそりオープンしました。
自宅のポストにチラシも投函されていて、刺身好きの自分としては「ヲッ!これで好きな時に海の幸が楽しめる」と喜んだもんです。

場所は大通りにほど近い住宅地で、駅からはまあまあ離れているので「知る人ぞ知る」って感じですかね。
メニューは30種類はあったと思います。中を覗いてみるとあまり飾りっ気の無いシンプルなカウンターで、奥にサラリーマン辞めて一念発起しちゃいました的な印象のご主人。小さなフランチャイズにありがちなパターンです。もちろん僕がそう思っただけで本当のとこはわかりません。

ただ、外の看板も真っ白に、ありがちな楷書体フォントで書かれた店名、カウンターも真っ白。POPものぼりも無い、飲食というよりクリーニング店や薬屋さんっぽい。清潔だけど飲食ではない、俺的にマイナス第一印象のスタートでした。まぁでも味はもちろん、想像した通りの満足な味で「毎日食うぜぇ」ってことではないですが、たまに食べたくなる時助かるという感想。

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海鮮丼のイメェージ

そこからちょいちょい店の前を通ってたんですが、のぼりが出たり、POPが貼られたり、ご主人なりに試行錯誤が始まったようで「うんうん脱サラしてよかったねぇ」(もちろん僕の想像)と思ったもんです。ある時は奥様らしき方がお手伝いをしてたり、娘さんらしき子が「パパ〜これ〜!よいしょっ」っと言いながら体よりも大きな容器の束を運んで「あ〜●●は力持ちだなぁ〜」「ハッハッハッ」と家族みんなで盛り上がるアットホームなイキフン(雰囲気)のほんわか海鮮がただよってたんですが、逆に「奥さんが手伝わないといけないくらいヤバいんじゃないか?」と思うようになりました。奥さんちゃんとバイト代もらってるんかな?

一旦そう思ってしまうと、駅から遠い立地、食欲の湧かない内装、出入りする客を見かけなくなったこのごろ、とネガティブなことばかりが気になるようになってました。大丈夫かなぁ大丈夫かなぁ。と思いつつオープンから3ヶ月くらい経った日

潰れてました。

えぇ速ッ!!!もう?そんなもん?やっぱ立地?価格?内装?それともセンス?あ〜あの親子大丈夫かなぁ?オープン月の売り上げどうだったの?ねぇ?
もちろんこの瞬間まであくまで僕の予想なので、客が入りすぎて潰れたのか、実は銀座にオープンしましたとか、わかりませんよ?でもなくなってたんです。
あーどうなったんだろうぃー?

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