三崎臨海実験所と油壷散策
2012年9月、現在も続けられている水中ロボットコンベンションの宿泊場所として、東京大学の三崎臨海実験所を利用させていただきました。日本最初の臨海実験所として1886(明治19)年に創設され、1897(明治30)年に油壺に移転したとのことで、当時、建物はかなり老朽化していた記憶があります。夕食は隣にある磯料理屋での定食、さらに隣接するホテルで露天風呂にも入れました。
最近調べたところ、当時の建築物は老朽化のため、建て替えられたとのことでした。
なかなか貴重な宿泊体験だったので、まとめておきます。
世界で最も古い臨海研究所の一つとして設立されたとのことです。海に面した立地のため、海洋生物の採集や研究に適しています。
この建物は日本海洋生物学百周年記念館(旧本館)です。スクラッチタイル張り鉄筋コンクリート2階建て。1016m2(306坪)、1階12室、2階13室、地階3室です。この建物は、日本建築構造学の父と評され、東大総長も務めた内田祥三によって設計されました。
朝5時に起床して、油壺を一周してきました。
こちらが油壺湾です。ヨットがたくさん停泊しています。
1897年(明治30年)に戦国時代に滅んだ三浦氏の居城跡である現在の地に移転とのことです。ここは三浦一族滅亡の地だったのですね。
新井城址はこちらのようです。
油壺湾の解説です。
白秋文学コースにもある油壺です。
相模湾が見えてきました。
海岸に出てみました。きれいな景色が広がっています。
研究の合間に楽しめそうな場所がありました。
カニがいました。
傾斜した地層がありました。
トリも何羽か見かけました。
海浜実験植物園もありました。
翌日はまた、横須賀にある海洋研究開発機構に出向いて、水中ロボコンに参加しました。実はこの場所まで、バスでそこそこ時間がかかり、この場所に宿泊できたのは1回だけとなりました。
三崎臨海実験所の公式サイトはこちらです。
水中ロボコンの最新サイトはこちらの2021年です。
http://jam21.underwaterrobonet.org/
付近の地図です。
神奈川県に住んでいてもなかなかこのあたりに出向くことはありませんし、この施設にもなかなか入れませんので、貴重な機会でした。
この記事を書くにあたり、この施設に隣接した油壺マリンパークを調べてみると、1968年にオープンして、1970年には年間88万人が訪問したそうですが、2019年は26万人と減少し、残念ながら老朽化のため、今月(2021年9月30日)で閉館とのことでした。ここにいる魚たちはどこかの水族館に引き取られることになるそうです。
同じく三浦半島の城ヶ島にある城ケ崎京急ホテルも2020年に老朽化のため、閉館しています。
2022年 大河ドラマでは「鎌倉殿の13人」とのことで、鎌倉だけでなく三浦地方も登場するかもしれません。
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