シャニマスは奥深い。怖いくらいに……沼。


noteでは初めまして、梶原一郎と申します。普段はツイッターでずっと映画の事を呟いておりまして、というか僕の呟きは98%映画鑑賞の報告や感想で占められております。(他の2パーセントは犬と飯の画像と仕事の愚痴)

そんな自分で言うのも恥ずかしいものですが、映画こそ我が唯一の趣味みたいな男がおおよそ一ヶ月前くらいに、ソーシャルゲームであるアイドルマスター・シャイニーカラーズの沼に沈んでいきました。タイトルにも書きましたがシャニマスは恐ろしいです、底が全く見えない沼、あるいは泳いでも泳いでも潜れそうな深海ですね……。まだ初めて日も浅すぎるのですが、気付けば一人目、二人目とユニット丸ごと攻略しないと気が済まなくなってしまいました。ヤクですわ、これは……。

そこでこうしてnoteデビューも兼ねて、自分なりにシャニマスに嵌っていったきっかけと、何故自分がここまで夢中になっているのかを、健忘録的に書き連ねておこうと思います。

なのでこの記事には有益な攻略とかは全然含まれないし、超主観に満ちたゲームやアイドルに対する感想の垂れ流しになります。予めご了承お願いします&まぁ特に何もすることないし時間も有り余ってるから暇つぶしの潰しに読んでやるか……という方、あわよくばnoteにいらっしゃるプロデューサーさん達にちょっぴりでも届けばいいなと思いながら書いていきます。宜しくお願いします。

・夜明け前の薄暗闇で

いきなり矛盾に満ちた文章になりますが、映画が唯一と言いつつ、僕には映画以外にそれなりに好きなものがありまして、Suchmosというロックバンドを長らく拝聴しております。STAY TUNEやVOLT-AGEなどでよく知られるバンドです。ネットだと、○○な奴もうグッドナイトの一節が一番有名でしょうか……。

そんなSuchmosが自らリスペクトするアーティストとコラボする全国安行のライブツアーが華々しく開催される……予定でした。

そうです、ちょうどこの時期にコロナウイルスの世界的大流行が起きてしまいました。この流行は様々な業界に大打撃を与えてしまい、ライブの中止・延期等々のとてつもない被害を受けて音楽業界も瀕死にまで追い込まれていく事態になります。本当にとんでもないウイルスですね……。

Suchmosも例に漏れず、運営さんやメンバーの方々はぎりぎりぎりぎりまで開催を思案されていましたが、やはりコロナの猛威は収まらず、とうとう無念の中止となってしまいました。僕も仕方ないと思いつつ、やりきれない思いで胸が詰まりました(後々配信ライブやってくれたのはよかった……。

そこで事前に支払い済みであったライブ代が返金となり、予期せぬ形でお金が転がってきたんですね。あまり喜ばしくない形でありつつ、このお金をどうしようかな……と考えていた時、ツイッターのTLにこの情報が流れてきました。

ダウンロード (3)

MUSIC DAWNという、シャイニーカラーズの有料配信ライブの告知です。実の所僕はシャニマスのゲーム自体はやった事無かったものの、ツイッターやyoutubuで度々耳にする楽曲は格好いいな、可愛いなと思うものがあり、超小手先、つま先程度に興味があったのです。

特にWandering Dream Chaserはなんか曲も歌詞も凄い、強い、ギラギラの凝縮体みたいで、こんなのが流れるアイドルゲームってなんだろうと思いつつも僕はゲームが苦手だし、というかゲーム自体もう何年前に遊んだっけ……メタルギアソリッド4?ってレベルで(マジです)遠ざかっていたのもあり、暫く曲だけ聴いていました。

そこで全然キャラクターも声優さんも知らないけれど、ライブでああいう曲が配信とはいえ生で聴けるのか……とこの告知を見てピンと来たのです。この配信を急に沸いたお金で観てみたらいいんじゃないかなと。

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この時の僕の顔

まぁその、今だから正直に、懺悔のつもりで告白してしまいますが仮に公演がしょっぱくても大して懐痛まないし、配信なら交通費もかからないし、たまには全然知らん世界を覗いてやってもいいかなぁ、と物凄く尊大な考えでチケットを買う事にしました。ここが入り口の入り口です。

・夜が明けてから

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見終わった後の僕。ゴズリングさんごめんなさい

見事に二日間、してやられてしまいました……。

もう僕の情緒はボコボコのグラグラで終幕した瞬間には昇天状態ですよ。まず初っ端からStraylightのストロング&アグレッシヴに過ぎる超攻撃的なナンバーに打ちのめされ、L'Anticaの幻惑的な色気に絆されてクラクラしてフラフラしている所を ALSTROEMERIAに優しく介抱されたのもつかの間、放課後クライマックスガールズに激しく鼓舞されたら、締めとしてllumination STARSの堂々たるアイドル力に照らされて、エモさ無間大量なnoctchillによって召されましたね……。

ユニット名で無駄に文字数稼ぎましたが、要約すれば全ユニット皆凄いし格好良いし、想像を超えて物凄いクオリティでひれ伏した、って感じでした……。本当は一日目だけで判断しようとしてましたが、即座に見終わったら二日目のチケットを買いました。これ(最初はまさかのアーカイブ無しという断りだったので)見逃したら、確実に後悔するなと思ったので。

いや、ユニット間のライブもさる事ながら、混合ユニットでの各声優さんの溌剌とした声量や楽しそうな混ざり様も曲自体はあまり知らなくても聞き惚れるくらいとても素晴らしかったですし、司会の高山リアルプロデューサー&津田さん/山村さんの落ち着き払った、それでいて的確にユニットの特徴を射抜くコメントもライトユーザーですらない僕にも唸る含蓄でした。声優さん達の衣装の凝りに凝った煌びやかさも縦横無尽に動き回るドローンカメラや畑みたいに大量に生えているペンライトが光りまくる演出もやばかったし……

……と、褒め言葉が尽かないくらい、二日間のライブを見終わった頃には僕は完全に平伏状態でした。こんな状態でした。

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すっかりMUSIC DAWNの熱気にやられてしまい、シャニマスって歌も声優さんもとんでもないな……と一人心地でした。曲程度しか知らない僕ですが、楽曲も振り付けや演出等、全体的にこの配信ライブに対する並々ならぬキャストさんとスタッフさんの情熱と愛情が、パソコンのモニター上からでさえダイレクトに伝わってきたのです。公演終了後も暫く脳内で自然に曲がシャッフルするくらいに。

……それから数日、僕の中である問いかけが脳内で囁いてきました。

ライブが気に入った? じゃあそろそろゲームに手を出すべきじゃね?

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やるなら今じゃね!みたいに問いかけてくる人のイメージ

でもなぁ……と僕はどうにも踏み込む勇気が出なかったのです。ソーシャルゲーム自体全然やった事が無いし、スキップさえ壊れかけのロボットみたいになる程に運動神経も宜しくない僕がやっても容量の無駄になるだけではないかと。

けれど実際飛び込んでみたMUSIC DAWNは眩すぎる位に新しい世界を見せてくれたし、その恩返しとしてやれる事は、まさに本家本元なゲームそのものを遊ぶ事ではないか、何迷っとんねん、今がその時なんじゃい!と僕の中のノブさんが叫びました。何故ノブさんかはわかりませんが……。

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と、言うわけで僕は遂に意を決してアイドルマスター・シャイニーカラーズを遊んでみる事にしました。ここまでが前書き及びやっと入り口です。本当に長々とすみませんがもう少しお付き合いくださいませ……。

・初めて見る空は青かった

そんなこんなで11月13日、アップルストアからシャイニーカラーズをダウンロードする決意を決めました。いつだって新しい何かを始めるときは緊張するもので、ダウンロード完了するまでじっと、我慢の子でした。

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この時の心境

そうこうそわそわしている内についに完了のお知らせが。震える手で転職、プロデューサー業へと転身する僕を待ち構えていたのは、キラキラとしたアイドルの子達が華々しく集合するタイトル画面でした。これがおお……

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お、多いなアイドル!!!????

変な話、僕がシャニマスのゲームに抱いた第一印象はこれでした。いや、こう書くと初めてアイマス自体に触れた人間みたいなんですが、一応予備知識としてお向かいのデレマスさんやモバマスさんの方が梁山泊レベルに沢山アイドルがいるのは知っています。けれど自分がプロデュースするとなると、23人もこれから担当するかもしれない子がいると思うと一寸くらくらしました。

改めてみると壮観と言いますか、これだけ外見も、恐らく性格も十人十色個性豊かだと誰を選ぶかその時点で一日費やしてしまいそうです。にしても感性が年をとったのか、すぐに誰が誰だか最初区別つきにくかったですね……。モビルスーツとかアクション俳優はすぐに誰が誰かは分かるんですけどね(でもゼフィランサスと試作3号機とかハビエル・バルデムとジェフリー・ディーン・モーガンは割と迷う

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脱線しそうなので話を戻しますと、これだけいると迷うといいつつ、僕の中で誰を最初にプロデュースするかはもう既に決まっていました。それは283プロで現時点で唯一の中学生な、芹沢あさひさんです。

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何故この子をすぐに選んだのかと聴かれると、第一にやっぱりStraylightの楽曲に心打ちぬかれた者として、センターを堂々と飾る姿に見惚れたのと、僕も一応オタクの末端の末端にいる人間として好きな属性がありまして。こう、僕と同年代? な古の方たちはパッと分かっていただけると嬉しいのですが……。

この手のショートカットで、ちょっと感情表現下手そうな目の澄んでいるような子が好きなんですよね。最早クラシックな綾波さんとか涼宮さんの所の長門さんとか。実際あさひさんはプロデュースしてみると感情表現下手どころか、感情が溢れて溢れて止まらない、みたいな子でしたがそこは又追々綴るとして……。最初のアイドルを君に決めた! 所で、僕は(正確には僕は空から街を眺めてるみたいなもんなのでシャニPさんが、ですが……)283プロの扉をいざ叩きました。

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いきなり事務員さんが寝てる!!!??? しかも床!!

とってもダンディズムな声質の天井社長を急に可愛くさせちゃう、283プロの事務員(後々わかりますが、事務員と書いてスーパーオールマイティと呼ぶほど凄い存在)さんな、七草はづきさんの登場の仕方に既に翻弄されている僕ですが、そんな僕にはづきさんは微笑みながらとてつもない量の業務マニュアルを渡してきました。

えーっと、プロデュースだけでなく営業、レッスン、特訓、トレーニング、ガシャ、お知らせ……や、やる事、やる事が多い……! めっちゃ多い……!

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何をやるべきか、まずアイドルとどんな目標を立てるべきなのかを本当にはづきさんは(量はともかく)丁寧にパワポ仕立てに教えてくれるのですが、僕は分厚いマニュアルを表紙だけ捲って読んだと錯覚する男。一先ずあさひさんを選んだ事だし、習うのも大事だけど慣れるほうが先ではないかとさっそくプロデュースに走りました。

所で、皆さんはゲームとかで説明書をひとまずしっかり読み解くタイプでしょうか。それとも取りあえず直感的に進めてみて、後で操作のわからない点を逐一確認するタイプですかね。僕はどちらかといえば後者、それも思いっきり大雑把なタイプでして……まぁはづきさんから色々レクチャーはあるけど、やってみればなんとかやるやろ! な精神で進んでしまいました。どんな会社にも新入社員には目を通すべきマニュアルがあるのに……。

「レッスン? よくわからないけどあさひダンス好きそうだしダンス入れとくか」

「ラジオ? よくわからないけどテクニック的なの付くならやらせてみるか」

「オーディションってのやってみよ。あ、駄目だ落ちた、ごめんあさひ」

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はい。

はいじゃないですが、記念すべき第一回目のプロデュースは最も最低なシーズン1敗退、書類審査さえ通過できないまま、僕はあさひさんの芸能人生をいきなり躓かせてしまいました……。ただあさひさん自身よくわからないままに前向きな感じで終わるのがまだ救いです(これで準決勝敗退並みの反応なら僕も耐えられなかった)何にも学ぼうとしないまま、ノリで何とか出来る様な生易しさはこのゲームにはない事を、僕は何度もプロデュースを試みる度に痛感する事になります。

こういう自堕落な人間への救済に初心者ミッションなる措置があるのに、愚かな、本当に愚かな僕はなんども手当たり次第にダンスだけをさせ続けてあさひさんを疲弊させたり、目押しの技術も鍛えぬままにオーディションに挑み最下位にしてしまったり……。初心者ミッションが俺を見ろ俺を! と光っているのをスルーしては、あさひさんを苦しめてしまっていた事を今も悔いています……。

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連敗続きですっかりこうなっている僕

(自業自得なのに)俺やっぱゲーム下手だなぁ、向いてないなぁ……とやっぱりソシャゲとか手を出すべきじゃないなと辞めかけたとき、偶然力技でシーズン3まで進んだんですね。その時も結局ファン人数が目標に達せずにプロデュース終了した時、あさひさんの様子が変わったんです。

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これを見た時、決意するのが遅すぎるとはいえ、あ、駄目だ。この子を泣かしちゃ駄目だと、背筋が伸びる思いを抱きました。というかこう、こんな人間ですが大人としてこんな一生懸命な子を泣かしちゃ駄目だろみたいな、謎の使命感が沸きまして……。故に僕は今まで視界の隅に置いていた初心者ミッションを一からこなしながら、今度こそ真剣に283プロに入社しなおしました。

これを読まれている中でプロデューサーさんには不要な説明にはなりますが、初心者ミッションとは完全に真っ白な状態で入った新人さんにはづきさんがどうすればW.I.N.Gを攻略、もといアイドルときちんと二人三脚出来るかを教えてくれる、素晴らしいシステムです。

例えば特訓やトレーニングで鍛えれば、サポートアイドルに強力な技が付加されるよ! とか、ラジオやトークイベント等をしっかり活用すればアイドルの体力や特殊技能を伸ばす事が出来るよ! みたいないろはをはづきさんが頭にガンガン叩き込んでくれるので僕みたいなのでもアイドルをどう育てていくべきかが勘やなぁなぁではなく、しっかりと理解できるようになりました。いや、たぶん、恐らく……(一応クリアはしてるから、自信はないけど……

こうしてはづきさんとの実地研修に勤めつつ

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画像はイメージです

僕は遂に初めて、あさひさんとW.I.N.G準決勝まで漕ぎ着ける事が出来ました……! いやぁ、初めてここまで来れた時は冗談抜きに滅茶苦茶嬉しかったです。何よりある程度の目標地点まであさひさんを連れて来れた事、はづきさんから課せられた課題をクリアしていくほど、目に見えてあさひさんがメキメキ成長していく姿を目の当たりにすると、仮にあの時投げ出してたらこんな気持ちには出会えなかったんだろうなと思うとちょっとだけ自分を褒めたくなりました。ただの飽き性だろって言われるとぐうの音も出ませんが……。

しかし、ここからが本当のスタートラインでした。

勝てない。仮に準決勝通過しても、決勝で打ち負かされる。

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序盤あれだけ適当こいていた罰なのでしょう、きっちり戦力揃えたサポートアイドルさんの助力があっても、あさひさんが大変だと心を痛めつつレッスンを属性特化にして鍛えても、変に緊張しいな僕は、本当に情けないながら肝心な所で目押しをミスります……。特にゲージが針みたいに細くなるともう駄目。

思い出アピールをタイミング間違えた挙句、他のアイドルにラストアピール搔っ攫われたり、ここ一押しで優勝って所でgoodを出して順位格下げで星が流れたり、何より決勝戦で夏葉さんによく似たアイドルに最後の最後で星一つの差で負けて2位で敗退した時は窓ガラス破って外で暴れたくなりました。通報されるからやれませんが…………。

ツダケンさんの声が幾ら素敵でも鼓膜を破りたくなる「お前、担当アイドルのことをどう思っている」、何度見ても居たたまれない、胸が痛くなるあさひさんの「今、うまれてはじめて悔しいっす!」、こっちは割とガチで凹んでるのにお疲れ様でした!フェスに参加してみましょう! とか煽ってくるはづ……きさんは何も悪くないです八つ当たりしてすみません

……みたいなのがトラウマになってきまして、やっぱり、もう……と弱弱になっていた時、ある出来事が起きました。

その頃、ツイッター上では僕がSuchmosと並ぶ位好きなロックバンド、GRAPEVINEのファンによる曲・アルバムの人気投票がめっちゃ厳かに行われていました。プロデュースの間際、僕もその企画に参加していて、過去の曲を聴きこんでいた時、ある曲が頭を過ぎったのです。

その曲の名前はBREAKTHROUGH。

スロウや豚の皿等、詩情や哲学性に富んだ曲が多いGRAPEVINEの中でも珍しく好戦的な、前へ前へどれだけ転んでも起き上がってくる様な泥臭い格好良さに満ちたこの曲をリピートしている内、完全に幻覚、幻覚なのですが僕の頭の中であさひさんがどれだけW.I.N.Gで負けてしまっても、あの白い歯を見せる明るい笑顔を振りまきながら言うんです。

わたし、もっと高い所に登りたいっす、一緒に登るっすよ、プロデューサーさん!


……そうだよなぁ。こんな所で、こんな景色で満足できないよな! あさひ! と僕とシャニPがこの瞬間にシンクロしました。ついでにこの一節。

この痛みは計り知れねえんだ ただの理想で超えていけ

前後の笑えるのはお前だけ、とかも含め、勝手なイメージですがとてもあさひさんを連想させてくれるこの曲に激励されて、迷いや弱みを振り払えた僕は先人の偉大なプロデューサーさん達の記した攻略ウィキやnoteを必死に読み、何度もフェスで目押し練習を重ねつつ、そうして、そうして遂に。

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やったーーーーーーー! やったよエイドリアーン!!!

優勝した瞬間に滅茶苦茶大音量で頭に流れた曲

自分でもこんなにも感動するとは思いもしなかったといいますか、エンディングでまだ掴めないキラキラの正体を見つけるために、これからもアイドル活動をがんばるっすよ! となったあさひさんがこれからも宜しく! と笑いかけてくれる姿には、今までの苦労や時間がすべて報われた――――と目頭が熱くなるものがありました。あさひ、今世界中で君が一番キラキラしてるよ……!

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と、今までにない感動に打ち震えつつ、僕はこのゲーム、よくよく考えるととても恐ろしいゲームだなぁ……と勝手な所感ながら思いまして。この頃には僕は(優勝した瞬間はシンクロしましたが)あさひさんと、彼女をプロデュースしているシャニPさんを空から眺めている神様的視点になっていました。

これ、何か失敗などあるたび、例えばオーディションとかが顕著で、落選すると怒涛の勢いでアイドルが落ち込んだりプロデューサーが意気消沈するんですが、よくよく考えてみると落選してるのは目押しミスったり思い出タイミングを見誤った、いわば僕ことプレイヤーの落ち度でして。

というのも、あさひさんをプロデュースしていくうち、僕はあさひさんが過集中しすぎて無我夢中な時に体を気遣ったり、無理してでも練習しようとするのを優しく諌めたりするシャニPさんのひたむきさに気付けば魅かれていました(そしてこの感情は感謝祭やGRADでより強くなる様に……。

しかもこの人、プロデュース失敗するたびに心から担当しているアイドルに詫びるんですよね。仕事だからってよりパートナーとして。悪いのは度々目押しミスる俺なのに……! シャニマスってこんな真面目な好青年と、まだこの先にある夢を見つめる少女の二人三脚を僕=くもじぃがドキドキハラハラしながら失敗しないように眺めるゲームなんだなと実感しました。こりゃ迂闊な選択肢は出来へんわな、人の命運掛かってるし……とここにきて(遅いけど)しっかりシャニマスに向き合う覚悟が固まりましたね。くもじぃとして。

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覚悟を決めた僕

そうしてあさひさんのW.I.N.G優勝を経て多分初めてスタートらしいスタートラインに立った僕は、どんどん前のめりにこのゲームにのめり込んでいく事になります。もうこの時点で結構な読み辛くなってきた方もいらっしゃると思いますが、次の章で終るのでなにとぞ最後まで宜しくお願いします……。

そして彼女たちはまだ見ぬ空を目指す

大きな大会で優勝に輝いたからといっても、あさひさんの人生もシャニPさんのプロデュースもこれでエンドロールはまだまだ流れません。この先にある様々なゲームモードやイベント……

・あさひが同じ283プロに属するアイドル、黛冬優子と和泉愛依とグループを組み、Straylightなる1ユニットとして活躍するのを描くファン感謝祭

・あさひさんが大規模なTVオーディション番組に単身挑むG.R.A.D

・イベントシナリオや越境シナリオや各SSR・SRシナリオ

を遊んだりアイテムを使用してアルバムから解放したりして時系列順、またはプレイヤーの興味に沿って新たな物語を紡いでいく面白さが、僕がシャニマスに嵌っていく大きな理由であり、そしてこの沼……深い!(ゴボゴボとすっかり骨抜きにされてしまった要因であります。

何が凄いって、多面的なんですよ、このシステム。

例えば、あさひさんの視点で進んできた物語にStraylightが混ざってくると、そこに全く新しい観点が加わってくる。あさひさんのシナリオが仮に自由奔放な生き方に対する、シャニPの責務やあさひ自身の抱えている孤独を知る話にならば、同じユニットに属する冬優子さんのシナリオはアイドルという生き方を選ぶ覚悟を説いたり、個より全、全より個を考えていくシナリオになったり、愛依さんのシナリオは人が良すぎる彼女がそれとアイドルの厳しさに板挟みにされるシナリオだったり。

そうなるとファン感謝祭って中盤は共通シナリオなのですが、やりこむ度にこの時冬優子は、愛依はこんな事を思いながら、考えながら感謝祭に臨んでいたのか……! と、別のキャラクターが合流していく事でキャラも物語にも厚みと深みが増していくのが本当に面白くて。

僕が今(まぁまだ全然読み込めていないんですが……)徐々に読んでいる過去のイベントシナリオで最も好きなのはStraylight.run()というシナリオなのですが、このシナリオも最初はあさひ視点の時だけで読んだ後、冬優子・愛依のwingや感謝祭を経た後に読んだ後、今のずっと仲良くなった後に読むと(個人的にですが)感触が変わるのがとっても良い。特に冬優子さんが真に覚醒する前の、普通であろうとふゆを保ち続ける必死さがW.I.N.G優勝後と感謝祭・G.R.A.D後だと捉え方が変わるのがとても面白い。

そしてこの話を読んだ後に又G.R.A.Dをやるとね、思うんです。強い女(ひとだと……)

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強い女(ひとだ……となっているときの僕

それに加えて、シナリオを時系列順に追った場合の人間関係の変化。もしかしたらストレイライトがエッジ効き過ぎ(まだ他アイドルをプロデュースしていない関係でこんな書き方ですみません……)なのかもしれませんが、あさひと冬優子の一触即発過ぎる価値観の合わなさ、そこで菩薩の如き善性で二人を繋ぎ合わせる愛依の癒しと、トップをねらえ!のオオタコーチみたいになるシャニPと、三者三様+αがいかに纏まっていくかが読んでいて本当に楽しい。

そしてね、もう1万文字近いのでこれは次の、別項にてきちんと書きたいと思っていますが、あさふゆなのですよ……。

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あさふゆを見出したときの僕

いやぁ……あさふゆは本当にとても、言葉に起こすと文字が輝くくらいに僕にとってシャニマスに嵌る最大のトドメになりました。もうとにかく、あさひ⇔冬優子の最初はこれどう考えても仲良くなれないだろ……な始まりからの、様々な熱すぎるイベントを駆け抜けながら、やがてとあるイベントで同じ目線に立つこの二人のドラマがね、マジで好き。語彙力が死ぬくらい、僕は好きです、このカップリング。いや、カップルじゃない、ライバル。アムロとシャア、サトシとシゲル、ソリッドとリキッド……

とつい取り乱しましたが、僕にとってシャニマスに出会えて一番心に刺さったのはあさふゆなんですよね。ゲームの奥深さも、キャラクターや物語が有機的に絡み、成長していく過程の丁寧さも素晴らしいんですが、とにもかくにもこの関係性に出会えたことを感謝してます、神様ありがとう。

と、いう所で駆け足……むしろ冗長でごめんなさいですが、僕がシャニマスを知ったきっかけと、そこから大きくのめり込むに至る理由を書かせて頂きました。ここまで読んでくれる稀有な方もあまりいない気もしますが、貴重なお時間を割いてまでここまで読んでいただきまことに、心からありがとうございます!!


そしてもし宜しければ近いうちに書く、あさふゆがいかに僕の心を震わせたかを延々書き続ける続編が出来たら読んで頂けると嬉しいです。では梶原一郎でした。近いうちに、また。


追記

今回のnoteデビューに関して,僕がシャニマスの文章を書きたい!と思わせるに至る理由になった、とても面白い、かつ愛を感じる記事を書かれている素晴らしいプロデューサーさんを私的にご紹介してこの長文を終わりたいと思います。

・伝書鳩Pさん

https://note.com/tunacan/n/n27c51aed831e?magazine_key=mca1d86a85fb9

ドーモ、の特徴的なご挨拶が印象的な、アイドル一人一人に対してじっくりと腰を据えつつ彼女達の魅力や内心を考察されているプロデューサーさんです。格好いい言い回しや唸る文章表現もさる事ながら、俺はこの子を真に理解しているのだろうかと常に自問自答されてる姿は強く見習いたいものです。

僕が好きな伝書鳩Pさんの記事は芹沢あさひのことを、俺は理解できているのだろうか本当の「黛冬優子」と向き合えがグッときます。この二人をプロデュースする度に毎回読み返したい。

・大口むにゃむにゃさん

https://note.com/oguchitataqu/n/ne745dac708a9?magazine_key=mf7ebd2ac0ce9

自分自身の経験からシャニマスに向き合うまでの過程をとても共感出来る、かつ思わず胸を打つ表現で綴られている、小宮果穂さん担当なプロデューサーさんです。

このちょっと心配になる(失礼ながら…)タイトルから良い意味で裏切られる情感に満ちた文章は本当に素晴らしい。どの記事も良いのですが、「メモ」がとれないポンコツ社会人がシャニマスTrueEndを目指したら、メモの「真の意味」がわかった気がするはその熱意も強いし、何よりその意味を見出した瞬間に膝を打ちました。


以上です。noteにいる先人プロデューサーさん達は上記のお二人以外にもとにかくシャニマスが、アイドルが好き!って熱が篭もっている文章を書かれているので、それを漁るだけでも一日費やしちゃいますね……。まだまだ駆け出しにもなってないけどいつかその背中に1ミリでも近づきたい……と思いつつ今日もシャニマスを起動します。

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では,梶原一郎でした。


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