【日記】隣の季節

 今日はパン屋さんの隣に行きました。一人で歩いて行きました。パン屋さんの隣はカフェでした。カフェの入り口は自動ドアではなく、手動の扉でした。扉は開けたままになっていました。ただ歩くだけで中に入れたのでうれしかったです。アイスコーヒーを注文すると万華鏡のような細いグラスに入って出てきました。カウンターの端っこにかけて日記を書きました。端っこにかけることができてうれしかったです。


 一段落してアイスコーヒーを飲むと徐々に体が冷えていきました。店内は表の扉が開いたままになっていることもあって、決して冷えすぎているということはありませんでした。もはや冷房を終日フル回転させるような季節ではなくなっている。長く続いた夏に終わりが見え始めているようでした。うれしかったです。うれしくなってpomeraを一旦閉じました。


 一段落して閉じたpomeraの上に揺らめく万華鏡を置いて眺めました。残りは半分ほどでした。それが空っぽになるのと日記を書き終わるのとどちらが先になるのだろう。それはいつピリオドを打つかにかかっているのでした。今でもよくて今ではよくないような気がする。日記の最後は自分の心だけが知っているのだと思いました。

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