見出し画像

グローバル人材がいる診療科は?

m3.comに医師に対して、世界のトップランナーの診療科はどこかというアンケート結果が提示された。私の診療科である消化器内科が第1位に選ばれており、素直にうれしいがそれについて意見を述べたい。

画像1(m3.com調べ)

まずグローバル人材の定義だが、


どの世界でも価値を生み出す存在。そして、その国の医師よりも優れている。

とした。

言葉の壁があり、言葉が通じないとグローバル人材になりえない。
そうなると、基本的には手技系の診療科となる。

次は、その診療科が世界の最先端にいく知識を生産し、その技術も最先端であるとともに技術も世界トップクラスであるが重要となる。

上記のように考えると、消化器内科でも内視鏡分野は世界のトップランナーであると自負できると思う。

その理由は
①内視鏡の世界シェアはオリンパスとフジノンといった日本企業がシェアの過半数以上を占めている。
②日本発の診断基準が世界基準になりつつある。(拡大内視鏡、NBI診断)
③日本発の技術(内視鏡的粘膜下層剥離術:ESD)も世界で取り入れられつつあり、海外の学会でのデモンストレーターに日本人医師が多い。

スポーツでも競技によってグローバル人材のいる種目は国によって変わる。
サッカーはスペインやイングランドのリーグが最強であり、相撲や柔道は日本だろう。

医師として専門科を選ぶ一つの案として、将来進みたい専門科が世界においてどういう位置づけかを知ることも有益だ。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?