
放置プレイがもたらすもの
※当記事は2023年1月8日にメルマガとして配信した記事のバックナンバーに加筆修正をしたものです。
こんにちは、ロードサイド経営研究所の三上です。先日あるエステティックサロンの経営者とお話をする機会がありました。同店は令和元年に開業しましたが、他のエステティックサロンと比較するとスタッフ一人当たりの売上高が大きいサロンです。
エステティックサロンには様々なメニューがありますが、そのひとつにフェイシャルエステがあります。顔のシワやタルミを予防・改善するメニューですが、多くのエステティックサロンでは、このフェイシャルエステの最後に泡やシートを顔に乗せて美容成分を皮膚に浸透させる「パック」を実施します。
このパックを実施する時間はサロンによって異なり、3分程度のところもあれば、10分かけて浸透させるところもあります。いずれにせよ、多くのエステティックサロンにおいて、このパック中に顧客は放っておかれるわけで、時間が長く感じるものです。ところが、冒頭のサロンはその時間を利用して、腕や足のマッサージを行います。顧客を放っておかないのです。
この件に関連しますが、ブログやSNSのアカウントを取得したものの、更新・投稿ができない事業者は非常に多いはずです。ブログの記事は検索ワードがヒットすれば検索結果として表示されますし、SNSの投稿は自社の近況報告として機能することが期待できます。
つまり、ブログは新規顧客になり得る方々に対するアプローチであり、SNSは既存顧客に対するアプローチであるということです。よって、これらを更新・投稿できないということは、新規顧客や既存顧客を放っておいていることになります。
冒頭のエステティックサロンは、顧客を放っておかず、顔以外のマッサージをするため、顧客はたくさんサービスを受けた気になり、お得感を感じ、リピーターになっていきます。あまりにしつこいのも考えものではありますが、ブログやSNSも同様で、頻繁に情報発信をして、新規顧客や既存顧客を放っておかない姿勢は、顧客の増加に繋がると言えるでしょう。
【編集後記】
ある自治体の役所で定期的に創業・経営相談を承っていますが、ある30代の女性が創業相談で私を訪ねて来られたのが3か月前の話です。それからご面談を重ね、先日8回目のご面談をしました。彼女が初回の面談でまとっていた弱弱しさなど、もうどこにもなく、顔つき・言葉が創業者のそれになっていて、人って変われば変わるものなのだなあとしみじみ感じました。。
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